さぁ、修行だ!![紫編]―②
そう言えば、前回だしたVIVIT-r。
……大丈夫だよね?
やあやあ、どうも。この頃、タキシードをなんでアリスが作ったのか不思議でしょうがないタキシード白夜です。
紅魔館に引っ越しした翌日、紫との修行をする羽目に。
紫の家まで行き、修行開始だ。
「さて、まずは弾幕を展開して」
「えー?面倒くさ「やりなさい?」はいっ!!」
紫に脅されながら、辺りに弾幕を展開。
……我ながら、よくここまで出来るようになったなぁ……。
「量も大丈夫だし、質もそれなりにあるわね……じゃあ、スペルカード作ってみましょうか」
おぉ!ついに俺にもスペカキターッ!
俺が、内心大興奮していると、紫は隙間から白いお札サイズの紙を出した。
「これはスペルカードといって、まぁ……ぶっちゃけ必殺技みたいなものよ」
そうあまりにも適当な説明をしながら、スペカを渡してくる。
「それを手にとって、自分が張りたい弾幕をイメージしなさい。そうして、自分の力に合っていれば、それがスペカになるわ」
「ふむふむ……」
紫にそう言われ、一枚を手にとってイメージする。
イメージしろ……イメージ……イメージ………………うっ!?東方がジャマをするぅぅ……。
「で、出来た」
「あらそう?じゃあ、私に使って見なさいよ。死なないから」
余裕たっぷりに笑いながら言う紫。
……やってやる!
「分かった…………妖器[ダークスパーク]!!」
「っ!?きゃあ!?」
俺のスペカから出た黒い極太レーザーに飲み込まれる紫。
……ん?マスパに似てる?そりゃあそうだよ。イメージしてるときにマスパがジャマしてきたからな。
……まぁ、この一年の間に解放された魔力(紫の二倍位?)の四分の三を消費するからなぁ。凄くしんどい。
「あ、危ないわね!」
「あれ?なんで無事なんだ?」
「当たる直前に隙間に隠れt「すげぇぇぇ!!」?」
ん?後ろから声が……。
俺と紫は振り向く。
そこにいたのは、目を輝かせて俺を見る魔理沙だった。
魔理沙はゆうに十メートルあるはずの距離を一瞬で詰め、俺に這い寄ってきた。
「なあなあなあ!!今の黒いやつなんだ!?マスタースパークか!?」
「い、いや、違うんだ。似てるけど違う。今のは、俺のスペル、妖器[ダークスパーク]だ」
名前を聞くと、魔理沙は「ダークスパークかぁ……」と呟き、決心したように頷いた。
「なぁ、私にダークスパークを教え「駄目」……なんで?」
「魔力足らないよ」
「……じ、じゃあ、私の魔力がお前ぐらいになれば、教えてくれるか?」
魔理沙は不安げに俺を上目遣いで見る。
……おいおい。参ったな。こんな顔されちゃ断れないじゃないか。
「……いいよ。その時がきたら教えるよ」
俺がそう言うと、表情が一転。値段にするならば、魔理沙は10000円の笑顔になった。
「ぜーったい!!ぜーったいだからな!!」
何回も念を押してくる。
ちょっ、魔理沙。顔が近い。
「本当に絶対だからな!!」
そう良いながら、魔理沙は指をパチンと鳴らす。
すると、何処からか、箒が魔理沙の手元に飛んできた。
そして、箒に座った時。
「そう言えば、私あんたの名前聞いてないな」
「俺か?俺は出雲白夜。……あんたは?」
俺が名前を聞くと、魔理沙はニッと笑い。
「私か?私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙様だ!」
そう言うと、魔理沙は空高く飛び上がった。
……少し格好いいと思ったのは余談だ。
「……あれ?私空気?」
紫は、ぼそりとそう呟いた。
この小説では、ダークスパーク(仮)は白夜から魔理沙に伝わったと言うことにしてます。