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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
一泡吹かせよう 編
36/67

突然だけど、家無くなりました

 俺と麟のデート(?)から約一年経った。


 ん?飛びすぎだ?だって作者がサクサク進めたいって言うんだもの。仕方ないじゃないか。



 まぁ、そんな事はどうでも良い。



 あれから紫、美鈴、アリス、妖夢の元で修行を続けた。



 時には仕事……というかアルバイトの寺子屋教師もしながら。時には天狗の新聞の手伝いをしながら。時には霊夢と適当に修行と言うなの遊びをしたり、時には……まぁ、色々あったな。



 ちなみに……主人公二人組は、咲夜は14、霊夢は12歳になった。



「まぁ、そんなわけだ」



「白夜さん。カメラこっちです」



「カメラなんてあんの!?」



「いや、無いですけど」



「無いんかい!!」



 そうツッコミを入れて座布団に座り直す。



 その時。



「っ!?白夜さん!!」


 突然麟が俺の手をつかみ、引っ張る。


 そして、麟が結界を張ったその時。



 バァァァァァァァァン!!



 極太レーザーが走った。



 極太レーザーは、麟の家を跡形もなくぶっ飛ばし、残っているのは結界の中に偶々あった座布団のみ。



 ……うん。こりゃあ、大きな天窓が出来たもんだ。



 俺が状況が飲み込めず、馬鹿な事を考えていると……。



「あー……悪いな。ちょっと手元が狂っちまって……」



 目の前に、申し訳そうな顔をして、白黒のトンガり帽子が、箒からフワッと降りてきた。



-----------



「ふーん。修行しとたらね……」



 はい、白夜です。家をぶっ飛ばした理由を聞きました。



 なんでも、この白黒魔女(12歳位)……もとい、霧雨魔理沙は、マスタースパークの練習をしていたらしい。それで、可能な限りの最大出力のやつを出したら手元が狂いこうなったと。



「すまないんだぜ……」



 魔理沙は「ごめんなさい……」と更に呟く。



 うん。まぁ、故意じゃ無かったら良いんだけどさ。ただ……。



「家がなぁ……」



「あ、そう言えばそうですよね」


 麟がチラッと魔理沙を見る。



 すると、魔理沙はビクッと大げさ過ぎるほど震えた。



「……あ。そ、そうだ!鬼に頼めば良いんじゃないか?」



「お、鬼ですか?」


 麟が珍しく動揺しる。



「なぁ……鬼って一番強いっていう?」


「そうだぜ!今は地底に住んでるんだが、あいつら、大工も得意なんだぜ?」



「ち、地底か」



 うーん。鬼ねぇ。別に俺は良いんだけど……。



「麟。鬼嫌なのか?」



「い、いや嫌ってわけじゃなくてですね……行くと酒を大量に飲まされるんですよ」



 想像したのか、麟は何だかげんなりしている。



「うん。よし。じゃあ行こう」



「ですよねぇ……はぁ……」



 麟は深いため息をついた。


 そんな麟をあえてスルーし、あいつを呼ぶ。



「おーい!!隙間BA「うっさい!!」ふべらぁぁっ!?」


 ぶっ飛んだ。見事にふっ飛んだ。地面を三回程転がったが。



「おい!何故に殴る!」 



「だから前にも言ったでしょう!一番年取ってるのは永琳よ!」



 いや、言ってねえし。……あ。



「紫、後ろ」



「何よ!メリーさんでもいる……の……!!」



 紫が後ろを向く。そこには……。



「ふ……ふふふ♪紫ぃ!あんたそれ私がババアって事よねえ!!」



 永琳が鬼のような形相でたっていた。


「や、いや、永琳?今のはちが「どう違うのかしら?」イヤァァァァァァァァァァァァァッ!?」


 気がついたら、紫と永琳はどこかに消えていた。






  ~10分後~



「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」



 ぶつぶつと呪詛のように謝り続ける紫。永琳、お前何したんだ……。



 そして、やった本人は……。



「ふぅ。スッキリした」



 そう呟き、何処かへ行ってしまった。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、私は生まれてきてはいけなかったのよ……どうせ私なんかSAOにおけるルインコボル○センチネルみたいな存在なのよ……」


「例える対象が微妙だし、どうゆうふうにとらえたらいいか分からないから!というかおい!早く戻れ!」



 ペチペチと紫の頬を叩く。



 すると紫は「ハッ!?」と言って、目に光が戻った。



「私、今まで何を……うっ!?思い出せない……?」



 永琳さんパネェっす。本当に何をしたんだ……?



「あら?白夜、あんた家は?」



「えっとな……フニャフニャモヘモへなんだよ」



「普通そこはカクカクシカジカじゃないんですか……?」



 まぁ、どうでもいいじゃないか。結局分かればいいんだし。ほら、紫だって分かったからちゃんと頷いて――。



「ごめんなさい、全然分からないわ」



「ほら言いました」


「そこでドヤ顔する意味がよく分からないんだが……」


 どうやら伝わってなかったようだ。びゃくやん大ショック。



「まぁ、いいや。兎に角カクカクシカジカなんだよ」



「ふ~ん。この子がね……」



 紫がチラッと魔理沙を見る。魔理沙は、「あはは……」と乾いた笑いを起こしていた。



「この年でこの魔力……ふふ」



 紫が、なんだかよく分からない笑みを漏らしていたので、無視して話を進めることにした。



「紫、旧地獄の行き方分かるか?」



「分かるわよ」



「じゃあ、教え「今は無理よ」なんでや!」



「旧地獄って……まぁ、こうゆう言い方もあれだけれど。荒くれ者が沢山居るの。ろくに戦えないあなたが行ったら、アーッ!?ってなるだけよ?」



「アーッ!?の意味が分からないけどよく分かったよ」



 うーん、行っちゃ駄目なのかー。……住むとこどうしよう。……あ。



「そうだ、紅魔館に行こう」



「どうしたんですか?京都に行こうみたいな感じで?」



「いやな。ほら、紅魔館ってでかいじゃん?だからいいかなと」



「それじゃあ早速行きます?」



「だな」



 そうして、紅魔館に突撃お泊まりする事になった。



「……あれ?私空気なんだぜ?」



「……何語よ……あと、大丈夫。私も途中から空気だから」


 残された紫と魔理沙は、ぽつりとそうつぶやくのだった。

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