突然だけど、家無くなりました
俺と麟のデート(?)から約一年経った。
ん?飛びすぎだ?だって作者がサクサク進めたいって言うんだもの。仕方ないじゃないか。
まぁ、そんな事はどうでも良い。
あれから紫、美鈴、アリス、妖夢の元で修行を続けた。
時には仕事……というかアルバイトの寺子屋教師もしながら。時には天狗の新聞の手伝いをしながら。時には霊夢と適当に修行と言うなの遊びをしたり、時には……まぁ、色々あったな。
ちなみに……主人公二人組は、咲夜は14、霊夢は12歳になった。
「まぁ、そんなわけだ」
「白夜さん。カメラこっちです」
「カメラなんてあんの!?」
「いや、無いですけど」
「無いんかい!!」
そうツッコミを入れて座布団に座り直す。
その時。
「っ!?白夜さん!!」
突然麟が俺の手をつかみ、引っ張る。
そして、麟が結界を張ったその時。
バァァァァァァァァン!!
極太レーザーが走った。
極太レーザーは、麟の家を跡形もなくぶっ飛ばし、残っているのは結界の中に偶々あった座布団のみ。
……うん。こりゃあ、大きな天窓が出来たもんだ。
俺が状況が飲み込めず、馬鹿な事を考えていると……。
「あー……悪いな。ちょっと手元が狂っちまって……」
目の前に、申し訳そうな顔をして、白黒のトンガり帽子が、箒からフワッと降りてきた。
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「ふーん。修行しとたらね……」
はい、白夜です。家をぶっ飛ばした理由を聞きました。
なんでも、この白黒魔女(12歳位)……もとい、霧雨魔理沙は、マスタースパークの練習をしていたらしい。それで、可能な限りの最大出力のやつを出したら手元が狂いこうなったと。
「すまないんだぜ……」
魔理沙は「ごめんなさい……」と更に呟く。
うん。まぁ、故意じゃ無かったら良いんだけどさ。ただ……。
「家がなぁ……」
「あ、そう言えばそうですよね」
麟がチラッと魔理沙を見る。
すると、魔理沙はビクッと大げさ過ぎるほど震えた。
「……あ。そ、そうだ!鬼に頼めば良いんじゃないか?」
「お、鬼ですか?」
麟が珍しく動揺しる。
「なぁ……鬼って一番強いっていう?」
「そうだぜ!今は地底に住んでるんだが、あいつら、大工も得意なんだぜ?」
「ち、地底か」
うーん。鬼ねぇ。別に俺は良いんだけど……。
「麟。鬼嫌なのか?」
「い、いや嫌ってわけじゃなくてですね……行くと酒を大量に飲まされるんですよ」
想像したのか、麟は何だかげんなりしている。
「うん。よし。じゃあ行こう」
「ですよねぇ……はぁ……」
麟は深いため息をついた。
そんな麟をあえてスルーし、あいつを呼ぶ。
「おーい!!隙間BA「うっさい!!」ふべらぁぁっ!?」
ぶっ飛んだ。見事にふっ飛んだ。地面を三回程転がったが。
「おい!何故に殴る!」
「だから前にも言ったでしょう!一番年取ってるのは永琳よ!」
いや、言ってねえし。……あ。
「紫、後ろ」
「何よ!メリーさんでもいる……の……!!」
紫が後ろを向く。そこには……。
「ふ……ふふふ♪紫ぃ!あんたそれ私がババアって事よねえ!!」
永琳が鬼のような形相でたっていた。
「や、いや、永琳?今のはちが「どう違うのかしら?」イヤァァァァァァァァァァァァァッ!?」
気がついたら、紫と永琳はどこかに消えていた。
~10分後~
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
ぶつぶつと呪詛のように謝り続ける紫。永琳、お前何したんだ……。
そして、やった本人は……。
「ふぅ。スッキリした」
そう呟き、何処かへ行ってしまった。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、私は生まれてきてはいけなかったのよ……どうせ私なんかSAOにおけるルインコボル○センチネルみたいな存在なのよ……」
「例える対象が微妙だし、どうゆうふうにとらえたらいいか分からないから!というかおい!早く戻れ!」
ペチペチと紫の頬を叩く。
すると紫は「ハッ!?」と言って、目に光が戻った。
「私、今まで何を……うっ!?思い出せない……?」
永琳さんパネェっす。本当に何をしたんだ……?
「あら?白夜、あんた家は?」
「えっとな……フニャフニャモヘモへなんだよ」
「普通そこはカクカクシカジカじゃないんですか……?」
まぁ、どうでもいいじゃないか。結局分かればいいんだし。ほら、紫だって分かったからちゃんと頷いて――。
「ごめんなさい、全然分からないわ」
「ほら言いました」
「そこでドヤ顔する意味がよく分からないんだが……」
どうやら伝わってなかったようだ。びゃくやん大ショック。
「まぁ、いいや。兎に角カクカクシカジカなんだよ」
「ふ~ん。この子がね……」
紫がチラッと魔理沙を見る。魔理沙は、「あはは……」と乾いた笑いを起こしていた。
「この年でこの魔力……ふふ」
紫が、なんだかよく分からない笑みを漏らしていたので、無視して話を進めることにした。
「紫、旧地獄の行き方分かるか?」
「分かるわよ」
「じゃあ、教え「今は無理よ」なんでや!」
「旧地獄って……まぁ、こうゆう言い方もあれだけれど。荒くれ者が沢山居るの。ろくに戦えないあなたが行ったら、アーッ!?ってなるだけよ?」
「アーッ!?の意味が分からないけどよく分かったよ」
うーん、行っちゃ駄目なのかー。……住むとこどうしよう。……あ。
「そうだ、紅魔館に行こう」
「どうしたんですか?京都に行こうみたいな感じで?」
「いやな。ほら、紅魔館ってでかいじゃん?だからいいかなと」
「それじゃあ早速行きます?」
「だな」
そうして、紅魔館に突撃お泊まりする事になった。
「……あれ?私空気なんだぜ?」
「……何語よ……あと、大丈夫。私も途中から空気だから」
残された紫と魔理沙は、ぽつりとそうつぶやくのだった。