さぁ、修行だ……じゃなくてデート?編[麟編]―⑥
今回の内容?
白夜が永遠亭で飯食って帰るだけですけどなにか(汗)
さぁて。夕食だ。
俺達は居間へと移動した。
行くと、既に料理が並んでおり、永琳、てゐ、麟が既に座っていた。
「あ、来たわね。それじゃあ……」
「「「いただきます」」」
永琳の号令でいただきます。そして、皆一斉に食べ出す。
「お?何だこの肉?なんか味が違うな……」
ご飯を片手に、肉と野菜を炒めたものを摘む。……うん。旨い。
「本当ですね……牛?豚?いやなんか違うような……」
麟が良く焼けた肉を箸で摘み、じっと見ながら言う。
「……それは私の肉ウサ」
「「ぶっ!?」」
「こらてゐ!……御免ね。これは兎の肉なのよ」
「あー……だからか。……じ、じゃあ、この兎。ここらの竹林の……」
俺が起きたときに居たあの兎を思い出しながら言うと、てゐはふざけんじゃないと言った感じで言った。
「んなわけないウサ!ちゃんと別の所の兎ウサ!」
てゐは言い切る。
しかし、麟が兎達二人に今夜の夕食のメインを無くすような事を言った。
「あれ?じゃあ、鈴仙さんとてゐさんは共食いしてるんじゃあ……」
「「「あー確かに」」」
てゐ、鈴仙以外が声を合わせる。
「し、仕方ないじゃないですか!今更そんなこと言われても困りますよ!」
「そうウサ!だいたいあの文屋だって鳥食べてたんじゃないウサ!?」
「あ、あいつは食べて無いが」
「「マジですか(ウサ)!?」」
「って事はてゐと鈴仙だけね同族殺しは。わー、ひどいひどい」
「はうっ!?」
「言うなれば反逆者ってとこかしら?」
「ウサッ!?」
「同族を殺しただけじゃなく食べるなんて……どうかしてます」
「「それ以上言うなァァァァァァァ!!(ウサァァァァァァァ)」」
あらら。対してイジメて無いのに出てっちゃった。……飯が勿体ないな。いただきまーす。っと。
その後、夜中台所から何かゴソゴソと音がしたが、何だろうな。
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そして翌日。……あ、昨日はあの後止まらせて貰ったんだ。
朝食を食べ、帰宅する準備をする。
「もっと居れば良かったのに。あなたと優曇華イジメて楽しかったし」
「いや、流石に家に帰らないとな。家に居るより、家に居ない時間の方が長いっておかしいし」
永琳が少し名残惜しそうに笑いながら「そうね」と呟く。
「……次は花映塚で勝負よ」
「わーってるよ。もう少し腕を上げてからな?」
俺がにやついていると、てる「輝夜よ!」輝夜は悔しそうに俺を見る。
「あれ?麟は?」
「麟ちゃんならあそこに……」
永琳が指差した方を見る。そこには……。
「まぁまぁ、泣かないで下さい。同族殺したから何ですか。あなた達は生きるために殺しただけです。つまりは、殺しとは生きるためにする必要な行為!……分かってくれますよね?」
「「し、師匠ー!!」」
麟が兎二人になんか宗教開かせていた。一応言っておくが、麟。多分、二人は兎殺してないぞ?
何時までもこうしては居られないので、麟を呼ぶ。
「麟ー、そろそろ行くぞー」
「あ、分かりました……じゃあ、二人とも。よろしくお願いしますね?」
「「はい!!」」
おい、二人に何をした。麟に向ける二人の目が輝いてるぞ。
まぁいいか。
「んじゃあ、また」
そう言って、俺達は家に帰って行った。
白來伝改正中です。