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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
一泡吹かせよう 編
34/67

さぁ、修行だ……じゃなくてデート?編[麟編]―⑤

いやぁ~……インハイ二回戦負けです(^_^;)



やっぱ、声とか勝ち気とかは勝っていても技術だけは当日どうにも出来ませんね(ρ°∩°)



 さて。



 布団を出たのは良いが、その直前「じゃあ、私お師匠に頼まれたもの買ってきますね」と、鈴仙が出て行った。



 そのため、一人で部屋に出る。



「あっ……」



 出た瞬間、麟と鉢合わせ。目と目があった瞬間、麟が心配そうに話しかけてくる。



「白夜さん!!……なんだ、生きてたんですね!!」



「何だその死ぬのを期待していたような言い方」



「またまたぁ。そんな訳無いじゃないですか。白夜さんは私にとっての…………………………………………知り合いなんですから」



「そんなけ考えといて結論それかよ!?」


「まぁ、本音はさておいて」



「本音なんだ!?今までの会話全て偽りじゃないんだ!?」



「白夜さん。永琳さんからの伝言で、『さっき買い出しに行った優曇華が帰ってきたら夕食よ』だそうです」



「あー……そっか」


 鈴仙が帰ってきたらね。今さっき出て行ったばっかりだからまだ帰るのは遅くなりそうだ。



「んじゃまぁ……適当にぶらぶらすっか」



「はい!」



-----------



 ぶらぶらは特に何もなかった。



 え?本当だよ?永琳の薬品倉庫に入ってしまって、変な罠発動させちゃったり、そこらへんにある薬を飲んだら性別が入れ替わったりしたけど、特に何もなかったよ。……何もなかったよ。



 そんな事をしている内に鈴仙が帰ってきて、夕食の準備をし始めた。



 台所から響く、トントンという一定のリズムに食欲が湧いてくる。



 ……あ、麟は只今鈴仙の手伝い中だ。あいつ、料理出来んのか?



「あ、そうだ。白夜さん、輝夜さん呼んできてくれますか?」



 鈴仙が、台所から顔だけ出しながら言った。後ろから「あれ?砂糖と塩ってどっちだっけ?」と聞こえてきたが無視無視。怖いからな。



 恐ろしい麟のセリフから思考を切り放ち、改めて鈴仙と向き合う。



「……てるよ?」



「それは『輝夜』の字を変換する時によく使用される言い換えです!!確かに表記上は『輝夜』ですけど、違いますからね!?………………あれ?私、何を……?まぁ、とにかく。輝夜さん呼んできて下さい」



「わ、分かった」



 訳の分からない事を言った鈴仙に、素直に従っておく。



 居間から出て、しばらく歩く。……が、輝夜の部屋を教えて貰っていないことに気づく俺。


「あー……どうしよ……ん?」



 とある部屋を通り過ぎた時、突如として響く「ピチューン」の音。



「まさか……ここかっ!!」



 俺は目の前の襖を勢いよく開ける。



「ああぁぁぁ!!もう!!何で咲夜で死ぬのよ!!」



 襖をあけた先には、黒髪の少女。腰まで伸びた艶やかな髪がとても美しい……のだが、部屋がゲームカセットやゴミで一杯だったり、顔をマジにして、「東方紅魔郷」をプレイしているため、その全てが色々と台無しだ。



「ったく。リセットリセット……ん?あんた誰?」



 黒髪がこちらに気づき、睨んでくる。


「俺は出雲白夜って言うんだけど……あなたは?」



「私?私は蓬莱山輝夜」


 てる……輝夜は、それだけ言って再びパソコンに向かい、紅魔郷のノーマルモードでキャラ選択画面で魔理沙のマスタースパークの方を選び、プレイし始めた。



「……normalクリア出来ないのか?」



「うっさい!!話しかけなぁぁぁぁぁぁぁぁ!?事故死した!?」


「ぷ、だっせ」



「…………」



 輝夜は、ぷるぷると「僕、悪い魔物じゃないよ」というあの青い奴ばりに震えている。



 そして一言。



「……じゃあ、あんたやって見なさいよ!!」



「いいよ。但し、キャラは勝手に選ばせてもらうぞ?」



「そんなのどうだっていいから早くやりなさいよ!!」



「はいはい……っと」



 俺は霊夢、夢想封印の方を選びプレイし始めた。



-----------



「ぐぬぬ……」



「……どうだ?」



 プレイし終わりました。結果は、あえて残機一からスタートし、ノーミスでクリア。……あ、一回くらいボムしたけど。



 自慢げに胸を張る俺をよそに、輝夜ははぁ……とため息をつく。



「はぁ……なんか馬鹿らしくなったわ」


「お前から始めさせといてそれか「すいませーん、ご飯が……し、失礼しましたっ!お二人でごゆっくり……」おいこら鈴仙。何処をどう見てその思考に陥ったか説明してもらおうか」



 スススと閉まる襖を閉じないように抑える……とその表紙に、鈴仙の手を触ってしまった。



「キャッ!?変態ッ!?」



「偶然で手を触った何処が変態だッ!!」


「そう言って、そのまま私を倒して(ピー)や(自主規制)するつもりなんですよ!!」


「だから放送禁止用語止めぃっ!!つか、こんなところでお前を倒したりなんかしないわ!!」



「じゃあ他の場所だったらやるんですか!?」



「やるとかいうな!!ってか俺にそんな勇気は無いッ!!」



「……あなた、まさか童貞?」



「……はい」



「「ぷっ」」



「そこ二人!!童貞で笑うな!!」



 全く。童貞の何が悪いんだ。love童貞。ビバ童貞。童貞でも良いじゃないか。……あ、目から鼻水が。



「あ、そうです。こんな事のために着たんじゃないんですよ。輝夜様。夕食です」



「分かったわ」



「……なぁ、鈴仙。一応聞くが。……俺の分は?」



「あ、えっと……お前に食わせる夕食はねぇ!!」



「あの人等のネタを勝手に使うな!!」



 本当はタンメンだよタンメン。そういや、あの人等最近見なかったような……ま、いいか。



「で、俺の分は?」


「ありますよ。あくまでも患者さんなんですから。逆に出さなかったらそこは終わってます」



「そうか。……ってか、あくまでもなんだ」



「はい、あくまでも」



 おいおい。そんな事で輝く笑顔見せるなよ。……悲しくなるだろ。



「って訳で、行きますよ」



「はいはい」



「分かったわ」



 俺は無事、永遠亭で夕食を取ることになった。

さぁ、更新も部活も……嫌だけど勉強も頑張るぞ(^o^)/

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