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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
一泡吹かせよう 編
32/67

さぁ、修行だ……じゃなくてデート?編[麟編]―③

なんか書けたから投稿~。

 えー、只今昼下がり。妖怪の山に来ております。



 朝早く起きてを作っておいた弁当を食べようと相談。すると、「どうせだから景色の良いところで食べましょう」との麟の提案で、場所を見つけるべく探して居るのが現在の状況で御座います。



 そんなわけで、しばらく薄暗い木々の中を歩いていた俺達だったが、光が前方から差し込む場所を見つけた。



「白夜さん。あそこ行ってみましょう!!」



 俺が返事をする間もなく、麟は俺の手をつかみ走り出す。


 少々、やれやれと思いながらも、麟に掴まれた手を離さないよう俺も走り出す。



 そして、木々を抜けた――そう思った瞬間、正面からビュウ!!と風が吹く。



 風がやんだのを感じ、ゆっくり、ゆっくりと目を開ける。


 そして、俺の目に入ってきたのは。











 『絶景』だった。


 見渡す限りの青々とした木々。サンサンと照りつける太陽。人々がアリのように蠢く人里。空高く舞うトビ。視界に入ってきたのはそれだった。



 あまりの絶景に思わず息が漏れる。



「……わぉ……」



 正直、景色とか何にも興味が無い俺だったが、これは違う。



 生きてて良かった……!!そう思えた。


 しかし……幻想郷にこの様な景色があると言うならば……この景色も忘れ去られた物なのだろうか。そう考えると、少し悲しいな。だから読者には言っておく。日本の自然を忘れるな!!……ん?俺なに言ってんだ?


 ……ま、いいや。


「白夜さん!ここ凄いですね!」



 麟が崖のギリギリに立って辺りを見渡している。



 ……そう言えば言い忘れていたが、ここの場所は崖の真上となっている。妖怪の山は基本△の形をしているが、遠くから見たら分かるように、所々崖みたいに突き出ている場所がある。そのため、△の中に崖があるから先の方とか行くと崩れ落ちかね無いのだが……。



 ガラ……。



「あっ……」



 麟がゆっくりと崖の下に落ちて行く……っておぉぉぉぉぉぉぉぉいっ!?



「麟!!」



 俺は落ちていく麟を目掛けて走り出す。だが、麟の居るところまで約10メートル。一秒やそこらで追いつくはずがない。



 俺は既に少し下に落ちた麟目掛けて崖から飛び込んだ。



「りぃぃぃんっ!!」


 体重差からのせいか、すぐに麟に追いつく……が。



 フワ。



 麟が宙に浮かんだ。



 ……あ、そっか。麟、飛べるんだっけ。



 …………あ、あれ?じ、じゃあ、危ないの俺じゃね?



「アァァァァァァァァァァァァ!!ヤダァァァァァァァァァァァァ!?」



「び、白夜さん!!」


 麟が落ちていく俺に気づきすぐにこちらに飛んでくる……が、それより先に飛んでくる影があった。



「あや?白夜さん呼びました?」



「「なっ!?」」



 現れたのは、幻想郷最速。射名丸文だった。……しかも、ちゃっかり俺を助けている。お姫様だっこされているが。



「な、なんで?」



 俺が、皆疑問に思うであろう質問をする。



「え、だって白夜さん私を呼んだじゃないですか?」



「はい?俺はお前を呼んだ覚えは無いぞ?」



「またまたぁ~。変な事言わないで下さいよ~。さっき、『アァァァァァァァァァァァァ!!ヤダァァァァァァァァァァァァ!?』って呼んだじゃないですか。ちょっと変な呼び方なような気がしましたが」


 文が、鴉独特の翼をバッサバッサしながら答える。



「……ところで文。そろそろ下ろしてくれないか?」



「あ、すいません」


-----------



 文に崖の上におろしてもらう。そして、飯を食べていなかったので、崖先から充分距離を取り食べることにした。ちなみに、作りすぎたので文も一緒だ。



 雑談を交えながら麟、文と話す。



「ってかよく助けられたな。……おい、食いすぎだ」



「いやぁ、ちょうど良くネタ探ししてましてね。飛び回ってたんですよ。……あ、唐揚げ貰いです」


「ネタ?ですか?一体何の……あ、卵焼きおいしいです」



「ん?麟知らなかったけか。文は新聞作ってるんだよ。……ん、中身は梅か。うまい」



「まぁ、読んでいるのは二人位しかいませんからね。……ん?私が唐揚げ食べると共食いなような……?」



「そうですかぁ……私も読んでみようかなぁ……んっ!?んんんんんんんんっ!?(うっ!?喉に詰まった!?)」



「「り、麟!?」」



 ……とまぁ、こんな感じな会話が繰り広げられたわけだ。



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