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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
プロローグ
3/67

幻想入り

気づいたら、知らない天井だった。


いきなりテンプレをかましたが、本当に知らない天井だったので仕方がない。俺は、ベットに寝かされていたのだ。


とりあえず起き上がる。辺りを見渡すと、基本洋風チックだが、所々和が取り入れられた家具や小物の数々が見えた。ベットの横には小さいテーブルが置かれており、ガラス製の水差しが置いてある。一軒家で仕切りがなかったため、ベットから部屋がすべて見えた。


「……家主に合わないと」


 状況としては、あれだろう。あの力の持ち主によって気絶させられたが、誰かに拾われたってところか。あんな裏山の、しかも人がいないところでよく拾ってくれたな。


 考えていると、ドアが開かれた。


 ドアから現れたのは、外見は普通の緑髪の女性。白のブラウス、襟元には黄色いリボン、赤いチェックの上着とスカートを着ており手には花をモチーフにしたような傘を持っていた。






その莫大な妖力に目をつむれば。





「あら、起きたのね」


 にこりと微笑む。なんてことない笑みな筈だが、背筋がゾクリとしてしまう。


「あ、ああ。おかげさまで」


そう言って顔を背けてしまう。一瞬だけ、沈黙が訪れ、緊張が走る。


「……助けた恩人と目も合わせてくれないの?」


笑みを崩さずいう。俺は、慌てて視線を女性に向けた。


「……その、助けてくれて、ありがとうございます」


「構わないわ」


女性は傘を壁に立てかけ、台所らしき所へ向かう。


数分後、コーヒーカップを両手に持ち、こちらへ来た。


「飲むといいわ。回復に良い花が入ってるの」


1口。口に入れると、ふわっと花の香りが鼻に広がる。暖かいものを飲んだおかげか、花の効果か。先程の緊張も解れてきた。

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