さぁ、修行だ?[新聞編]―①
さて。そろそろ、また改正しますので(粗方)よろしくお願いしますm(_ _)m
「ふんふんふ~ん♪」
とある昼下がり。俺、出雲白夜は今日は修行も仕事も無いため適当に買った団子をほうばりつつ、適当に浮かんできたリズムを鼻で刻みながら歩いていた……がしかし。
「ふんふんふ~ぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」
何者かに連れ去られた。……空に。
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「さぁて、これはどうゆう状況か教えてくれないか?」
気がついたら、どっかの部屋に腕だけで吊されていた。
そして、目の前には見たことある三人が。
「ちょっと?そんな状況で言える立場なの?」
目の前にいた三人の内の一人。ツインテールで、黄色い携帯電話を持った女性が「ふふん」と笑いながら言う。
「ちょっとはたて。こんな事する必要あったんですか?」
三人の内の二人目。腕を組んでいる女性だ。組んでいる腕の先には、左に一昔前のカメラ。右に扇子みたいのを持っている。
「はぁ……。文さん、じゃあ、さっきノリノリでこの人連れてきてたのはなんですか?」
呆れた顔をしている、三人の内の三人目。背中には巨大な剣。そして、頭には白い犬耳。背中からも、生えている白い尻尾が少し見えている。
「あはは……そうでしたか?」と笑う二人目。そんなやりとりを見て、俺は確心。
「(こいつら……文ヶ。新聞の天狗!)とりあえず、名前聞いて良いですか?」
俺がそう言うと、一人目はクスクス笑いながら言った。
「手縛られているこんな状況で良く名前が聞けるわね……まあ、いいわ。私は姫海堂はたて」
「あ、私は射命丸文です。それで、こっちの馬鹿犬は犬走椛」
「文さん!!何でいきなりそんな事言うんですか!?」
俺もびっくりだが、椛が一番びっくり。いきなり文が椛の事を馬鹿呼ばわりした。
「いや、椛の慌てる様子を見たくてはですね」
「それだったら馬鹿狼にしてください!!」
あ、馬鹿はいいんだ。
どっかで見たことあるようなやりとりを聞き流し、俺ははたてに聞いた。
「で、もう一度聞くが何で俺縛られてるんだ?」
すると三人は顔を見渡し、「あはは……」と笑った。
「いや~……私達にもよくわかんないのよねぇ……」
「……は?」
「だから……その……満場一致?みたいな……あなたが来たときから取材するってのは決まってたんだけど……それだと面白みに欠ける……みたいな?」
はたてが代表して話してくれた事にポカンとする俺。
そして、その処罰をするべく行動を開始した。
「ふんぬぅ!!」
「「「ビクっ!?」」」
俺が縛られていた腕の縄を力で引きちぎる。
そして、三人に近づいていく。
俺が一歩踏み出すと、向こうが一歩後ずさる。
ザッ、ズザッ。ザッ、ズザッ。ザッ、ズザットン。
三人が壁にぶつかった。
「さぁて?興味本位で縛られた俺の身にでもなって貰おうか?」
「「「きゃあああああ!?」」」
そして、俺は、三人が「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」しか言えなくなるほど縛ったまんまの時間を(十時間)置き、離してあげた。