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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
一泡吹かせよう 編
26/67

さぁ、修行だ!![妖夢編]―①

予約投稿にっ!!

「一つ、聞いて良いですか?」



「何だ?」



 紅魔館の地獄の筋トレから回復し、続いて白玉楼に来た俺。



 そして、来たすぐに妖夢に疑問を投げ掛けられた。


「なんで剣術「知らん」せめて最後まで言わせて下さいっ!!」



 妖夢が「ただでさえ登場回数少なくなりそうなのに……」とか、何とかぶつぶつ言葉を漏らしている。



「でも、実際なんでだろうな。理由が全く思いつかないんだよなぁ」



 妖夢が、うんうんと頷きながら「そうですよね」と相づちをうつ。



「妖力とか霊力、魔力を操る為に紫様の所に修行するのも分かりますし、その妖力とかを操る為の媒体として身体を鍛えるのに美鈴さんとこに行くのも、まぁ、解りますが」



 妖夢と俺がお互いを見る。



「「剣術はなんでだ(でしょうか)……?」」



 二人で悩んでしまう。すると、ちょうど。招いていない客が現れた。



「はいはーい♪呼ばれて飛び出てゆ「黙れ」痛!?」



 とりあえず、出てきた紫に凸ピン。うん。クリーンヒット。



「あたた……何すんのよ!!私の登場シーンを邪魔して楽しいの!?」


「楽しい。すっごく楽しい」



「こいつ人間じゃない!?」



「?何言ってるんだ?俺は人間じゃないぞ?」



「……くっ!!」



 紫が如何にも、『やってしまった』と言う感じで、俺を悔しそうに見る。


 まぁいいや。



「そんで?何で俺に剣術を?」



「あなた、向こうで、剣で戦ってたじゃない」



「は?」



「いや、あなた思いっ切り叫びながら剣で戦ってたわよ。『スター○ーストストリーム』とか言っ……どうかした?」



 俺は唖然とした。紫が何故剣術を習えというか分かり、赤面したからだ。



 紫が、何故俺が剣なんか習って居ると言ったのか。それは……。



「(俺が厨二だったからだ……!)」



 そう。厨二だ。「うぅ……!俺の右目が疼く……!」や「うぉぉぉ!!」「ば、バカな!?戦闘力が上がっていくだと!?一万……五万……一億だと!?」みたいなやつだ。



 俺はつい最近まで、來夢とかとふざけて木とかプラスチックで剣を作り上げ、戦っていた。



 そして、スターバーストスト○ームは、その中でふざけて叫んだものなのだ。


「…………」



「び、白夜さん?何でプルプル震えてるんですか?」



 妖夢が心配そうに聞いてくる。でも妖夢。今は止めてくれ。その慈悲が今は悲しい。



「(やべえやべえやべえ!?見られてた見られてた!?凄い恥ずかしいんだけど!?)」



 今まで忘れていた悪魔の記憶が、どんどん蘇ってくるにつれ、俺の顔が赤くなるのを感じた。



「白夜?あなた、顔赤いわよ?何かした?」



「……」



 さてどうしようか。紫におかしがられている。そこで、俺にある選択支を上げてみた。あるのは三つあるのだが……。



 一つ、素直に暴露。多分、笑われるのは間違いなし。



 二つ、隠し通す。後に後にというか直ぐにバレるだろう。


 三つ、サヨナラバイバイ。



 の三つだ。三つあったはずなのだが。


「お、俺に剣術叶う筈がないもんね!!妖夢だって、なんだって倒せるからね!!」


 二を選んでしまった。



「ほら、言ったじゃない」



 紫が微妙にドヤ顔だ。妖夢もそれを見て、「そうなんですか」と納得した。



「じゃあ、一回やってみますか」



 妖夢が木刀を渡しながら言ってくる。


「……え?」



 思わず木刀を持ったままポカンとなる俺。



 そして。



「それじゃあ……行きますっ!!」



 妖夢が二本の木刀を構え突撃してきた。



 そして、剣術なんかかじった事もない俺は。



「ちょっ!?たんまたんまたんまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」



 妖夢の木刀の一撃を頭に喰らい、気絶しました。


 ……意識がある最後に紫が爆笑していたが、それは余談だ。

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