さぁ、修行だ!![紫編]―①
やっと胃腸炎から回復してきました。
長く長くかかってしまった顔合わせも終わり、ようやくゆっくりできる時間ができた―-訳もなく。
そんな事に気づいたのは、俺が家の窓から差し込む一筋の光が俺に当たり、ウトウトしてる時のことだった。
ガラガラバンッ!!
ガッシッ!!
バンゴン!!
ガラガラピシャンッ!!
一応説明すると、最初の『ガラガラ』は紫がドアを勢いよく開けた音。『ガッシ』でウトウトしている俺の服の襟を首が絞まるほどにつかんだ音で、『バンゴン』は紫につかまれた俺が家のいろんなところに当たる音で、『ガラガラピシャン』で、気絶した俺を連れて紫がドアを勢いよく閉めた音だ。
そして、気がついたら俺はマヨイガに寝かされていた。
「あん?何で俺こんなとこ「私が連れて来たからよ!」ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?ババアァァァァァァァ!?」
「……霊夢にかぎらずあなたまで……ババア言わないでよ……いくら大妖怪って言っても精神はそのままなんだから……」
寝ている俺の上に隙間でいきなり出てきて、挙げ句の果てに『ババア』と言われた紫が「ばかぁ……」と良いながら目に涙を浮かべている。
なんか可愛いと思ってしまったのは余談だ。
「えっと……ごめんなさい」
なんか気づかないところでババアが結構きていたらしいな。しかも霊夢にババアか……。
「ぐす……良いわよ、もう。ただし……修行は厳しくするけどね♪」
紫の涙が嘘のようになくなり笑顔で言った。
「……いやいや。そりゃあないぜ、紫さんや」
修行か……めんどくさいな……。
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「さて。取りあえず、あなたには私と戦って貰うわ」
「ごめん、ちょっとトイレに……」
「逃がさないわよ」
「ぐえっ!?」
いきなりの戦闘発言により逃げたそうとしたが、アリスから貰った服(何故かはしらないが執事服)の襟をつかまれた。
「戦い方も知らないのに戦えってか!!」
「嘘。空手やっていたでしょう?」
「そうゆうのじゃなくて!!……ああ、もう!!やってやんよ!!」
「ふふっ、その息よ♪」
やっぱり戦う事になった俺。
そして、紫が少し距離を取り「じゃあ、始めるわよ」と言ったとたん、その時。
「うお!?」
紫が放った弾幕が俺の頬の皮を掠めとる。そして、一筋の血が流れた。
「ちょ、まっ!待って!!」
「大丈夫よ♪あくまで弾幕だし死なないから♪」
……うわぁ紫の目が笑ってねー。むしろ死んでるよ。
「ふふふ……みんな……みんななんで私ばっかりババアってよぶのよ……!……永琳だって、幽ヶ子だって同じぐらいの歳じゃない……!」
あ、こいつはヤバい。
と、走りだそうとしたが時既に遅し。
「あ」
辺りをカラフルな弾幕で囲まれていました。
「俺、紅魔郷しかやったことな」
そして、俺は少しの間気絶していました。