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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
強者探し編
20/67

白玉楼の庭師

無駄に長くなった……。

 とんでもない悪夢を見てしまい、本当の夕食に気分が乗らないまんまの俺、出雲白夜。



 しかし、夕食時に当たり前のようにいたフランが、翼をピコピコさせながら「ごっはん♪ごっはん♪」と、フォークとナイフを持ちながらやっているのを見て、元気百倍になった。



 そして、フランと遊びをして次の日になった……。





-----------





 朝早く、麟と共にさっさと紅魔館をでようとしたが、咲夜に捕まり「そんな逃げるように帰らなくても」と言われたので、朝食だけお世話になろうということになった。



 麟と共に朝食に向かう。



 が、その途中、やけに寒かった。



「な、なあ、寒い……よな?」



 ガクガクブルブルしながら麟に聞く。


 麟の方も寒いらしく、ガクガクブルブルしながら言った。


 そして、食堂の前の曲がり道を曲がった時、曲がった時、『奴』が見えた。



「アタイサイキョー!!」



 氷の妖精、チルノを見た。その周りには、何時ものメンバーの、大妖精、ルーミア、リグル・ナイトバグ、ミスティア・ローレライが。



 そして、大妖精達が慌てた様子でチルノに話しかけていた。



「しー!チルノちゃん大声出さないで!お口ミ○フィーだよ!」



 大妖精が口のまえで、指をバッテンしながら言った。



「何で?」



 チルノはポカンとしている。……如何にもアホそうな顔で。



 チルノの何故?という疑問にはリグルが答えた。



「だ、だってボク達黙って忍び込んだんだよ?見つかったらフランちゃんとこ行く前に……レプリカ?とかいう吸血鬼のお姉さんに見つかって、幽香さんとこ以上の事されちゃうよ!」



 リグルがすげー必死だ。



「そうなのかー……?だれかいるのだ?」



 おっと。ルーミアに隠れていたのがバレたらしい。俺達はバカルテット(?)の前に立つ。



「やあやあ、こんにちは。少女達」



「「「?」」」



 俺が、自分でもよく分からないノリで言ってしまった。



 そのためか?なんだかしらけた。

 しらけるのを脱出すべく、俺はバカルテットに話掛ける。



「なんで君達はここに?」



 まずはこれからだな。さっき、黙って忍び込んだんだって言っていたし。



「あたい達、フランちゃんに会いに来たの!」



 チルノが胸を張って答える。



「友達か?」



 俺がそう聞くと、チルノは輝くような笑顔で「うん!!」と答えた。



 ……ウホッ!いいチルノ!



 ……はっ!?危ない危ない。危うく、(自主規制)してしまうところだったぜ。


 俺がそんなくだらない事をしている内に、麟が俺の前に出て、口を開いた。



「そうですか。でも、忍び込むのはいけませんね」



 麟がすごい正しい事を言う。そんな麟が、少々お姉さんに見えたのは内緒だ。



 バカルテットは、麟の言う事を素直に聞いた。



「「「はい……ごめんなさい……」」」


 バカルテット達が素直に謝ると、麟は「いいですよ」とニコッと笑った。



「それなら、私の方からレミリアさんに行っておきますね」


 おおっ!麟優しい!



「それじゃあ、白夜さん。この子達をフランさんの部屋に案内お願いします」



 ……おおっ麟さん厳しい……。




-----------



「麟、次、どこ行こうか?」


 お昼頃。紅魔館の咲夜から貰ったサンドイッチで昼食を取りながら聞いた。



 それまで何してたかって? チルノ達を案内した後、フラン達と遊んでだけど何か?



「モグモグ……そうですね……。ゴクン。……白玉楼はどうでしょう?」



 麟がタマゴのサンドイッチをモグモグしながら言った。



「白玉楼かぁ……」


 確か、白玉楼って遠いんだよな?東方の二次創作だとそんな感じがしたんだが。



「それってあれか。先に遠いところから行っちまおうというあれか」



「あれが何かは分かりませんけど、そうですよ。アリスさんとこはすぐに行けますしね」



 そんな話をしていると、サンドイッチが無くなった。



 しかし、美味しかったな、咲夜特製サンドイッチ。今度作り方教えて貰おうかな。



 さて、そんなことより出発だ。いくら何でも場所は冥界。遠いしな。



 いや、遠いのか?


「まぁ、行こうか。グダグダやっててもしょうがないし」


「わかりました。……はい」



 麟が手をさしのべてきた。



 その行動の意味が分からず俺はポカンとなる。



「麟、これは?」



「また飛ぼうと思って。そっちの方が速いので」



「そういうことか」


 俺は納得して麟の手を掴んだ。そして白玉楼へ飛んだ。








 ……そういや麟の顔が手を掴んだ時シュボッて紅くなったのは何でだ?


-----------



 しばらく麟と飛んでいると辺りが段々と薄暗くなっていく。



 そんな中、たまに出てくる妖怪を麟が蹴散らしていった。


「今更何だけどさ。麟って戦えたんだな」



「そうですよ。……あ、流石に無闇にはやりませんけどね」


 麟が近くに寄ってきた妖精を蹴り飛ばしながら言った。なんか怖い。



 そんな感じでしばらく飛んでいるとすごく長い階段についた。



 その階段の前に降り立つ。



「ッ!?白夜さん!?」


 麟が急に俺に飛びついてきた。その反動で俺は倒れ込む。



「麟、どうし……ッ」



 バシュン!!



 先程まで俺たちがいた所に一筋の斬撃が走る。



 その斬撃はそのまま飛んでいき、近くにあった石垣を粉々に粉砕した。



 ……ヤバいヤバいヤバい!!あんなの当たったら死んでたぞ!?


 先程の斬撃により、辺り煙がまう。



 そして、斬撃から俺を助けて倒れ込んでいた麟が急にムクリと立ち上がる。



「……白夜さん。下がって下さい」



 煙で辺りが見えない中、麟がとある方向を鋭い眼差しで睨む。



 麟がそう言い終えたとその時、辺り一面の煙が急に晴れた。



 晴れた先から、誰かが歩いてきた。


「あ、あいつ……!」



 中から出てきたのは、白玉楼の庭師、魂魄妖夢だった。

疲れた……

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