和解…という名の……
言い忘れてたんですけど、10000PVの記念の回に出てきた「少女人形」って歌。気になったなら検索してみてください。アリスのテーマのヴォーカルアレンジです。
「…………なぁ、咲夜さん」
「何ですかこんな時に!!」
咲夜が視線を姉妹喧嘩に向けたまま答える。
「……この戦い何?」
皆さん、良く考えてほしい。
吸血鬼姉妹が、ラノベで戦ってるんだぞ?
「どう考えても馬鹿げてるぜ……」
「…………コロシテアゲル!!」
フランがレミリアからこちらターゲットを変える。
その目は獲物を惨殺しようとする目だった。
さすがU.Nオーエン。
とか考えていたらフランがレーヴァテインを振るってきた。
それをなんとかよける……が、フランからは、レーヴァテインのあのスペカの前の弾幕が放たれていた。
それらをなんとか避けていく。しかし、気がつけば俺は壁に追い詰められていた。
「え、何で!?」
「壁と、あなたまでの距離を壊したんだよ」
「んなむちゃな……」
思いがけないフランの力に戸惑う俺。
そして、
「コロシテアゲル……!!」
フランがレーヴァテインを振り上げる。
「白夜危ない!」
レミリアが叫びながらこちらに向かってくる。が、その距離は届きそうにない。
俺は死ぬなら目をつぶったほうが良いだろうと思い、目を閉じた。だが……
ガッシャーン!!
と、なにかが割れる音がした。そして、誰かが話してくる。
「フランさん!最新刊のバカテス手に入りましたよ!!あと、レミリアさんに渡す本も……あや?」
空気を読まずに窓を割って館に入ってきたのは、文ヶ。新聞作者、鴉天狗の射命丸文だった。
飛び込んできた本人は、びっくりして辺りをキョロキョロ見渡している。
「ちょっと待って、文屋!あんた今私に渡す本って言ったわよね?」
「そうですけど……ていうか、文屋じゃなくて射命丸文です」
射命丸が反論。しかし、レミリアはそんな事を聞いていなかった。
レミリアがフランに聞く。
「……フラン。どういう事?私に渡す本って?」
俺を殺ろうとしていたフランは、レミリアに向き直る。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「……私、お姉様と元の感じに戻りたかったの。今の私達って、なんかギクシャクしてるじゃん。それで、どうすればいいかなって思って……」
「私に本を渡す事にしたの?でも、どうせラノベでしょう?」
「うん……。でも!この本は違うから!一回読んでみてよ!そして、ラノベの良さを分かってよ!」
フランの目から、一粒の雫が零れる。
それを見て、文はレミリアに『あの本』を渡した。
「……っ!!」
レミリアが目を見開く。
そして言った。
「ふ、ふ、ふ、フゥゥゥゥゥラァァァァァァン!!!!」
レミリアがグングニルを構えてフランに向かっていく。
何でかって?そりゃあ、フランがレミリアに渡した本が、R-18、成人向けのレミリア同人誌立ったからだ。
「アハハハ!!良い顔になったねぇ!!」
凄まじいレミリアの殺気に震え上がり、動く事の出来ない俺と麟。
さっきから、影になっている咲夜、パチュリー、美鈴も動けない。
レミリアとフランの魔剣と神槍がぶつかる――そう思っていたのだが。
「白夜さん!白夜さん!もうすぐ夕食ですよ!」
麟のこえが聞こえる。しかも、夕食前だという。
「ん……はっ!?レミリアは?グングニルは?フランは?レーヴァテインは?」
「何言ってるんですか?」
麟の不思議な物を見るような顔が、目に飛び込んできた。
……あれ?フランは?そしてここは?
「り、麟。俺、適当にブラブラするわ~って、この部屋出ていかなかったか?」
「何言ってるんですか?白夜さん、夕食前に少しだけ休むわ~って、寝てたじゃないですか」
…………ゑ?
「え゛ええぇぇぇぇ!?」
……じゃあ、あれは夢だったのか?
夢オチかよもぉおおおおおぉぉぉぉ……(T_T)
夢オチごめんなさいm(_ _)m
では、塾なのでこれにてε=ε=┏( ・_・)┛