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東方白來伝  作者: 冴月(元:九尾の白狐)
プロローグ
1/67

事の起こりは

初めまして。九尾の白狐と申します。処女作ですが、読んでいただければ幸いです。



※2017、11/1追記:読んでいただきありがとうございます。64話から色々と変わっておりますので、気になる方はそちらからお読み頂いても大丈夫です。


2018、8/4追記:1話からの再編集を開始しました。

 幻想郷。



 それは結界を隔て、現代の裏側に広がるもう一つの世界。

 そこは人間と、それ以外の生き物、妖怪、妖精、神などが伴って暮らす事の出来る理想郷。


この話は、1人の妖怪と、少女が織り成す、物語である。

-----------



やあ。俺は、白夜。出雲白夜いずもびゃくや)。妖怪だ。


いきなりだけど、現在アルバイト中。ちょっと欲しいもん買ったらお金が無くなってしまってな……。仕方なく働いているのだ。妖怪でも働かなくてはいけない、世の中世知辛いのじゃーってか。


「白夜、なんか渋い顔してるね。」


お客さんが居ないタイミング。一緒のシフトに入っていたアルバイトの先輩が話しかけてきた。


「……なんだか世の中に絶望してる、みたいな?」


「そりゃそうですよ。ちょこっとだけ、娯楽にお金を費やしただけで金銭難ですし」


「ちょこっとって……いくら使ったのさ」


「150万程……」


「それはちょこっととは言わないかな」


呆れ顔を通り越して、もはや無表情である。そりゃそうだ。


「でも凄いよね」


唐突に、先輩が言った。


「何がです?」


「いや。150万も溶かして、親とかからも怒られてるだろうに、やけに落ち着いてるなーって」


……そうだった。このバイトに入る際、色々と嘘をこしらえたのだった。


妖怪である俺は親は当然いない。住所も無いし、籍も無い。様々な事を偽った。年齢ももちろんだ。……ちなみに、俺の見た目は高校生くらいである。ちょっと若く見られがちな気もするな。




閑話休題。



そんなこんなでバイトをこなしていると、お客さんが沢山入ってきた。俺がしているバイトは飲食店。その為に時間帯によって客の出入りが大きく変わるのだ。


「……うん?」


「どうしたの?ぼうっとしてないで、動いた動いた!」


「あ、すいません」


……なんだか、今。一瞬だけとても大きな力を感じたような……。お客の中に、妖怪でも紛れ込んだか?


この後しばらくは、この力の正体が気になり、お客さんを食い入るように見つめていた。



*この文章には作者独断の解釈を加えている場合があります

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