五
年末はのんびりしてるので
ぼーっと書きなぐりいい
よろしくお願いします
東に手を挙げた奴は何人くらいいるのだろうか
もしも俺と友人の二人だけならどうする・・
ザッザッと人が歩く音がする
警備兵が歩く音だろうか・・
目隠しされるってのは本当に怖い
目が見えない分耳が敏感になる
警備兵数十人が歩く音にさえも腰を抜かしそうだ
俺の背後にも足音は近づいてくる
ピタっと止まり挙げていた右手を掴まれる
「さぁ歩け」
低いトーンの声で歩くように促される背中には堅い突起物を突きつけられている
これは人を殺す道具
銃なのか
「歩きますよっ」
怖かった
足は震え前に進もうにもうまく進む事が出来ない
「さっさと歩く!」
低い声で怒鳴られる
暗闇の中銃を突きつけられ怒声を浴びる
俺じゃなかったらチビっててもいい情況
しかし心とは裏腹に俺は既に3滴程チビっていた
横の友人も
俺同様銃を突きつけられ
歩けと言われる
友人も一緒に東に来てくれたと
逆に安心してしまった俺は情けない
歩く音から推測すると東には座っていた子供たちの3分の2程が来たのだろうか
数が多いとやはり少しは優勢になるんだろうか
俺はまだ戦争をする実感が無く自分の安否だけを心配していた
「ここで止まれ、目隠しを外せ」
目隠しを外す
そこには黒い大きな扉があった
階段を下りた時に開けた大きな扉と同じサイズ
唯違っていたのは黒く大きな門の真ん中には
赤い文字で堂々と
東
ここからスタートなんだな
横には友人がいた
友人はずっと黙ったままで門の東の文字をずっと見ている
ここで一人が声をあげた
「勝てば帰れる勝てば帰れるんだ」
座り込んでいた女の子も立ち上がり言う
「そうよ勝てば帰れるのよお母さんにも会えるのよ」
一瞬にして東の軍の士気が上がった
しかしそうは言ってみるものの本当に戦争を始めるつもりなのか
中には知り合い同士 恋人同士も敵に回す事になるだろう
こいつらは平然と殺し合いができるのか・・
狂っテヤガる
いやおかしい
さっきまで泣いてた女の子も今は戦争に乗り気だ・・
何があった
まさか
あの黄色い液体か
俺は固形物系の飲み物は喉越しが悪くてあまり好きではない
飲まずに椅子の下に置いたままだ
友人も何か臭いがおかしいと言い飲まなかった。
とその時拡声器を使い聞こえてくるあいつの声
甲高い声の男
「両軍門の前に揃いましたね」
「IT'S SHOWTIME!!!!!!!」
ギギギギギギギギ
門が開いた
「いくぞぉおおお!」
門の先頭にいた男の子達は叫びながら全速力で走り
雨が降る密林の中に消えていった
俺は戦争がしたくない
適当に逃げて隠れて戦争が終わると同時に出て行こうと思ってた
卑怯 ずる賢い 何といわれても言い
俺は殺しはしたくない
殺されたくも無い
ただ無事に帰りたいそれだけだった




