色と型と装飾品と ~春の精霊を添えて~
※ゆるふわな気持ちでお読みください。
翌日の午前中。
「この青とか、似合うんじゃないか?」
「こっちのオレンジもカレンの快活さによく合ってると思うよ! あ、こっちの緑もいいなぁ」
「こちらの藍も似合いそうだ」
もちろん来てるよ王子二人。
もう好きに選んでくれ……。
私にはドレスの良し悪しなどわからん……。
自分に何が似合うかとか、そんなん気にせず生きてきたんだ……。
隣でアイリーンお姉さまが頬に手を当てながら、あらあらって微笑ましそうに二人を見てる。
お姉さまなら淡いピンクとか似合いそうだなぁ。
こう、ふわっとした感じの。
お姉さま、春の精霊かってくらい、何かふわっとしてほわっとしてあったかい感じなんだよな。
いや、やっぱりお姉さまならどんな色でも型でも似合いそうだな。
妖艶なお姉さまも見てみたい……。
お姉さまの可能性が無限大過ぎるんよ……。
それにしても……。
「何色でもどんな形でも何でもいーから、早く決めてぇ~……」
私は早く終わらせて、猫たちに癒されに行きたいのだ……。
「何でも良くはないよぉ!」
「そうだ、何色でも良くはない」
ふえ~ん……、なんで二人がそんなに熱を入れるんだよぉ……。
アイリーンお姉さまに助言もらって、職人さんに適当におまかせするつもりだったのにぃ~……。
二人があれやこれやと色見本を見比べてるのを眺めながらお茶を啜るのであった……。
「やはり、この青が良いと思うんだが」
「うーん、確かに似合うと思うけど、やけに青系統を推すねぇ?」
「……医学功労褒章の授与なら落ち着いた色合いの方が周りの受けも良いだろう」
「まあ、頭良さそうには見えるかも?」
「じゃあそれで。それでよくない? それでいいよねもう!」
好きに決めてくれとは思ったけど、色だけで一時間超とか、どんだけ時間かけてんじゃい!
このままではお昼ご飯までに終わらんじゃないか!
隣でアイリーンお姉さまがまた、あらあらって言ってるけど、否定されないということはオッケーであるということ!
このままデザインに進んでもらおう!
「サクサクいこう! サクサク!」
その後、もちろんサクサクいく筈もなく……。
ドレスのデザインと装飾品、それから私は気づいてなかったけど、靴のデザインまで決めるのに夕方までかかったのだった……。
トータルコーディネートって大変だね……。
カレン「アイリーンお姉さま、長々と付き合わせてごめんね……」
アイリーン「あら、大丈夫よ。面白いものも見れたし」
カレン「面白いものなんてあった?」
アイリーン「カレンちゃんもレオンくんも、お隣の国の風習くらい、ちゃんとお勉強なさいね?」
カレン「ふえ? 風習?」




