第97話 ラミア再び
シュミ達は、テープの村に到着した時には日が沈み、休息をとる為に各々のテントに、入る事にした。
テープの村は、頂上の平地は10キロ程あり、その半分は森林が広がっていて
頂上部分で自給自足が成り立つ特殊な、丘山だった。
朝日が昇る頃には、日課の鍛錬が始まり、シュミとジュリアはスパーリングで汗をかき、セルーヌ達は各々で鍛錬をし、日が完全に昇った頃に、2頭の早馬が来るのが見えた。
「マリア!なんか馬来てるぞ!」
シュミは鍛錬を中断して、少し離れたマリアに駆け寄った。
マリアとシュミは、馬を確認する為に崖の先端へ移動すると、兵士が掲げている旗を見る。
そこには、深紅の旗に剣と杖の紋章が描かれているのが見えた。
「ボラタ様の旗の様ですね。」
「あぁ、どうしたんだろう?」
「朗報なら良いのですが…。」
マリアは、指揮テントの方に向かって、歩き出した。
馬が着き伝令兵が、マリアが居る指揮テントに入り、数分が経った後に、マリアがテントから飛び出して来た。
「今より全軍、南に向かいます!すでに、我ら以外はラミアと魔獣の群れと戦闘に入った!至急軍備をまとめ移動します。」
「は!」
近衛兵達は、慌ただしく動き廻る。
シュミ達も装備を整え、全ての近衛兵達も、1時間もしないうちに、準備が終わり移動始めた。
2日後、シュミ達はアウラ湿地帯へとたどり着いた。
そこには、色々な魔獣や魔物と兵士が入り乱れ、混戦状態になっていたが、魔獣の後方には、ラミア姿とその眷属達が控えているのが見えた。
「マリア!近衛兵達の指揮を頼む。俺らはラミアへと突っ込む!」
シュミ・セルーヌ・ソーシャ・エリカ・ジュリア・しのぶが勢いよく馬車から飛び降り、ラミアの方に突っ込んで行った。
「え?っちょっ!」
マリアは、シュミ達が走り去って行くのを、唖然としてみていた。
「じゃぁ私も!」
雅もシュミ達の後を追いかけて行った。
「え?えぇ~……ったく、もう!」
マリアは呆れて、皆の背を見つめていた。
「エリカ・ソーシャ・セルーヌは、眷属を蹴散らせ!ジュリアとしのぶは、俺とラミアをやるぞ!」
「はい」×4
「ほい!」
「火産霊よ、天より炎を灯し、怒りの業火で仇なすモノを滅し給え!」
轟音と共に、無数のコメットがラミアと眷属達に降り注ぐ。
その凄まじさに、シュミは驚き走りながら、後ろを見る。
「雅か……凄まじいな!」
「すげぇっしょw」
ジュリアは、何故か自慢げに言う。
「はぁ~、なんであんたが威張ってんのさ!」
しのぶがジュリアに呆れ顔で言った。
「うわ~!負けてられない!」
セルーヌは足を止めて、詠唱を始める。
「深く紅く大地をも浄化する炎よ!爆ぜよ終焉の聖炎」
無数の紅い羽がラミア達の上に降り注ぎ、羽が地面に触れた瞬間に次々と爆ぜてゆく。
「すっご!」
「すっごw」
シュミとジュリアが、同時に驚く。




