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第88話 ピュトーン討伐の援軍

 ピュトーンの動きが遅くなった理由が分かったのは、リンクスとレカルドの部隊が、陣形を形成してしばらく経っての事だった。


ピュトーンの眷属のパイソン【ニシキヘビ】の魔物化した巨大蛇の群れが、砂埃を立てて100匹程集まった。


「眷属を待っていたのか!」

リンクスは、無駄な時間を過ごしたと、後悔して頭を掻いていた。


「どうするんだ?リンクス!時間をかけても眷属が増えてしまう可能性があるぞ!」

レカルドは当然焦っていた、そしてリンクスの指示を待っている。


「あぁ、時間をかけてしまったな!全軍ピュトーン及びその眷属を討伐せよ!」


「おぉ~!」

兵士の士気が高い。


「後衛は、開幕と同時に適所に魔法撃ち込め!」

リンクスは、後衛に指示を飛ばす。

「は!」

後衛の黒魔術士は、丘の前方に横一列に並び、詠唱を唱えだす。


「よい!突撃せよ!」

リンクスは槍を掲げ、突撃の合図を出すと、兵士達は守りの鶴翼の陣を辞め、一斉にピュトーンと眷属に向かって、走り出した。


兵士達が接触する前に、黒魔術士のファイアーボールやアイスアロー等が、着弾する。


混戦により、兵士の死者や負傷者が思った以上に出る事になった。

開戦より5時間経った頃に、王国より援軍が着いた。


「お!来たか!これで勝ち確定だな。」

リンクスは、ボソッと言い微笑む。


空が黒くなり、ピュトーンに真っ赤に燃えたメテオが落ちてくる。


「前衛を一時撤退させろ!撤退合図を打ち上げろ!」

後方より駆けつけた援軍の司令官が、丘のサポート部隊の隊長に指示する。


「は!ユウナ様!………。撤退の光弾を打ち上げろ!」

撤退の光弾が打ちあがり、頃合いを見て前衛の兵士達が撤退を始めると、無差別気味に、メテオが次々と降り注ぐ。

メテオの威力は、地形を簡単に変えるほど強力だ、その名の通り隕石が落ちてくるのだ。


ユウナ率いる援軍部隊は、6千人もの魔術専門部隊で、ウォックス家の精鋭部隊だ。


ピュトーン以外の眷属は消し飛び、蒸発した。


「あれで消えないなんて、凄いですね。………でしたらコレでどうかしら?」

『アマテラス!』

ユウナから、この世界では聞きなれない言葉を唱えた。


巨大な真っ赤な炎の塊が落ちて来た、まるで太陽が落ち来たのかと思う程だった。




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