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第86話 ラミア討伐戦前日



夜が明け、早朝から皇城の使者が来て、代表者3名のみが登城を許され、シュミ・マリア・ソーシャが登城する事にした。


セルーヌはマリアより、すぐに出発出来る様に、準備をする為に居残りし、皆に指示して荷物や食料を積み込む。


シュミ達は謁見の間にて摂政と会い、討伐にあたっての、準備金や手形をもらい、事務的に済まされ謁見の間を下がる。


シュミ達は迎賓館に戻り、セルーヌが準備していた馬車に乗り出発する。


「なんかあっさりした、感じだったな~。」

シュミは、手綱を握りながらボソッと呟いた。


「そうね、なんか拍子抜けしたわ。」

マリアも頷きながら、答えた。


皇都を出て、しばらくして馬車を停め、マリアがこれからの予定を皆に伝える。

「アリシルス王国とニコス皇国の国境辺りで、ピュートーンが目撃されたのは、知っていますよね?」


「えぇ、リンクス様とレカルド様達が、出陣されたと言っていましたね?」

ソーシャが、マリアに言うと全員頷く。


「そうです...私達は当初の目的のラミア討伐が目的ですが、ピュートーンの目撃されたリュッケの町に向います。

町付近に陣を張っている、皇国軍と共に行動しますが、私達は自由な行動も許可されていますし、完全に別部隊扱いです。

ですので、あまり皇国軍の近くには近づきすぎない様にお願いします。」


「どうしてだ?」

シュミは、不思議そうにしているが、マリアが肩を叩き小さな声で

「行けば分かりますから。」


「???」

シュミは、それでも分からない。


「では、リュッケに向かいます。」

マリアが声をかけ、手綱を握りる。


「分かりませんか?ラミア討伐部隊なので、女性ばかりなのですよ。」

セルーヌが、シュミに教えると


「あぁ~なるほど、あまり近くに行くとちょっかいを出す者が、2名居るからか」

なるほどっっと手をポンと叩く。


それを見てセルーヌは、微笑んでいる。


「なので、私達はリュッケ町付近の森側に布陣します、皇国軍側は街道沿いから森方面に向かって布陣しますが、四方を陣幕を張っています、ラミア女性ばかりの軍隊だとバレない為に...私達も陣幕を張りますが別の意味でですがね。」


ため息をつきながら、マリアが説明する。


「あははは」

(信用ゼロだな・・・あの二人は)


そうこうしている間に、リュッケへと着きシュミのポッケから、陣を張る為の陣幕やテントを出し、ジュリアとハボックに森の中の様子の確認を頼み、他の皆はバタバタと組み立てをする。


陣の中心に、作戦会議に使う本陣のテントを張りそれを囲む様に、それぞれのテントを立てて、更にリリーとルルの魔術で、曲輪を作り外部から本陣が見えない様にする。


見張りには、微精霊を使いハボックとリリーとルルが、役に立った。

リリーとルルには、自分達の陣とその周辺に、数百の微精霊で監視させ、森はハボックが微精霊、数百で監視する。


微精霊は、呼び出す時のみに魔力を使うので、魔術師の負担にはならないので、かなり便利だ。


皇国軍も同じように、微精霊を使って監視している様で、見張り役は表に居ない。


3日間何事もなく、気が緩み始めた夜に、皇国軍の方でざわついている様な声が聞こえだし、

微精霊も何かを発見したらしく、ハボックが本陣のテントに入って来る。


「ラミアが、来たようじゃ…数十体いる感じじゃのう~。」

髭を触りながら、マリアに報告する。


「皆、集まって!」

っと大きな声を出し、各テントまで声が届く。


皆急いで、本陣のテントに集まり、マリアから指示が出るのを待つ。


「いよいよ、ラミアの討伐です、男性陣はこの皮の目隠しを当ててください。」

マリアから、受け取りシュミ・ジュリア・ハボックは、目隠しをする。


 シュミとソーシャ・ジュリアとシノブで組み、微精霊がラミアを発見した場所へと向かう。

ハボックは、後衛で両脇にリリーとルルが並んで立ち、森の境にて待機しマリアとセルーヌは、シュミ達が見えるギリギリ範囲の後方歩き、着いていく。


最初に、ラミア1体を見つけたのはジュリアとシノブで、発見したことを知らせる為に、シノブは鈴を鳴らし戦闘開始する。


ジュリアは、気配を感じる方に走り出し、ラミアの分身体もジュリアに気づき攻撃を仕掛けてくる。

ラミアは、両手の鋭い爪で掻き毟ろうと、ジュリアに向かって来るが、紙一重で避けた…が、目隠しが爪に当たり、紐が切れてジュリアはラミアを見てしまった。


シュミとソーシャは、鈍い打撃音がする方向に走ると、そこにはボコボコになったラミアの分身体の姿が有った。


「ねぇねぇ?シュミさん?これでどうやって人を魅了出来ると思いますか?w」

ジュリアは、目隠しをしているシュミに言う。


「ん?」

シュミは目隠しを取ってジュリアの方を見ると、ジュリアが頭を鷲掴みにしているラミアの気絶してある姿があった。


「これっす、ツルペタっ子で、どうやって魅了するのか、理解に苦しみますw」

ジュリアは、頭を振りながら、┐(´д`)┌ヤレヤレっって感じで、ため息をつく。


「あ~まぁ~そうだな」

っとシュミも同意するとソーシャとシノブも、2人を見てため息をつく。


「とりあえず、本人が魅力と思わない体型だと、魅了されないと分かったし、目隠しなくても大丈夫かとw」

ジュリアは、目隠しを胸元に入れた。


「本当に大丈夫か?」

シュミは、ジュリアに尋ねると


「全然平気っすwオイラの理想の体型は、ボンキュッボンなのでwww」

ジュリアは、手で理想なスタイルを現しながら言うと


《ドカッ》

っとシノブから、げんこつされる。


「さて、冗談は置いといて、マリアさんにラミアの分身体を渡して、普通の人に戻れるか試してもらわないといけませんね?」

シノブは、ジュリアからラミアを受け取り、麻痺の薬を飲ませ、後方に担いでいく。


「治るのかな?一種の呪いとかそんな感じなのかな?」

っとシュミは、ソーシャとジュリアに聞いた。


「さぁ~どうなんでしょう?」×2


「とりあえずシノブが戻るまで、この辺りを警戒しておこう。」


しばらくすると、シノブが戻って来てマリアからの伝言をシュミ達に伝えた。


「もう少し奥で、皇国軍が戦っているようです!そちらに加勢に行ってくださいっとマリアさんから言われましたので、行きますよ!」


「おう!」

「はい!」

「あいさ~」

シュミ達は、走り出し森の奥へと向かい走り出し、10分程行くと金属音や爆発音が聞こえだす。


そこには、ラミアと女兵士が入り混じって戦闘している。


「うひょーwこれは、楽しそうっすねw」


「いや、よだきぃ(めんどくさい)だろ?あの数を気絶させなきゃとか。」


ジュリアの耳が、ピクンっとした。

「なつい言葉っすね~wってまた後で、その事に関して聞きたい事が増えたっすw」


「よだきぃ?その言葉は、何ですか?」

ソーシャの頭に、?マークが浮かんでいる。


「まぁ説明は後だ、とりあえず分身体は、なるべく気絶させてくれ、元は人間だろうから元に戻せるなら、戻してあげたい。」


「はい!」×2

「あいよ~。」


「行くぞ!」

シュミ達は、皇国軍とラミアの中に入って行く。


シュミは、走りながらラミアの頸椎を手刀で、叩き気絶させていき、ジュリアも手刀使っているが、自分の好みじゃない体型のラミアには、鳩尾に容赦なく拳を叩きつけ、動きが止まった所にシノブが、麻痺の薬を付けた針を刺す。


「鬼だな…」

シュミは離れた所にいるジュリアを見ながら、つぶやく。


ソーシャは、多節昆をぶん回し、ボコボコに殴り倒していく。


「こっちも、鬼だな~カコンカコンいわせてるし。」

楽しそうに多節昆を振り回しているソーシャを見て、シュミは寒気が走った。


(なるべく気絶させろって言ったのに、殴り倒してるし…)


セルーヌも後方から駆けつけ、ソーシャが殴り倒したラミアにスリープをかけている。


マリアは、皇国軍の指揮官テントに行き、皇国軍が建てた陣幕を2つ借りて、そこで1つのテントをシュミPTの指揮を執る本陣に決めた。

シュミPTには衛生兵は居ないため、皇国軍の数人を回してもらい、もう1つのテントは医療用のテントとして使う事にした。


壮絶な戦いになり、皇国軍は容赦なく切り殺していくが、シュミ達が気絶や麻痺させたラミアは、衛生兵とマリアが森の中にある皇国軍から借りた仮設医療テントに運び、闇属性の魔石、夢の魔石を使い、スリープ状態にして寝かせてある。


ハボックも、仮設医療テントに移動し、分身体が元に戻れるか色んな魔術を試しているが、今の所成果が無い。


リリーとルルは、ハボックの許可をもらい前線が良く見える所で、詠唱を始める。


シュミは、リリーとルルが長い詠唱行っているのが目に入り、セルーヌやソーシャと一度後方へ下がり、皇国軍にラミア本体の見分け方が有るのかを聞こうと、仮設医療テントに行くと様子を見に居ていた皇国軍指揮官がいる。


「ラミア本体の見分け方が、有るなら教えて欲しい!」

シュミは、指揮官に質問すると

「あぁ、本体のラミアは、三つ目で体も大きいっと聞いたが確定ではない。」


「う~ん、情報がはっきりしないと、どれが本体か分からないな....」


「伝承通りなら、三つ目で間違いないじゃろう....」

ハボック爺さんが、会話に入ってきた。

「そしてグラマーで、とびっきり美人のはずじゃw」

自信満々で答える爺さんが居た。


「本にはそんな情報は載ってなかったがな!本当に、とびっきりの美人で三つ目なんだな?」

シュミは、嫌みっぽくハボックに言う。


「そうじゃったかのぉ~??」

とぼける爺さん


「まぁいっか、俺は後ろの方まで確認したが、俺の見た中には三つ目は居なかった……もしかしてこっちは、陽動かもしれない……ピュートーン側に行ってる可能性もあるなぁ~。」


「そうですね、こっちを早く終わらせて、ピュートーンが現れたという、国境辺りに向かった方が良いかもしれませんね。」

セルーヌが、シュミに賛同する。


「こっちは、もうチョイしたらリリーとルルが、とびっきりの召喚するから大丈夫じゃて。」

髭を触りながら、ニコニコしてハボックは笑顔を浮かべている。


「では、皆を退避させなくては?」

マリアも話に参加しハボックに尋ねる。


「大丈夫じゃ、エロ忍者とメンコイくノ一を呼びピュートーンの方に加勢に行くと良い、ワシとリリーとルルは後から行くからのぉ~」

 

「あぁ。」

「分かりました。」×3


マリアはテントから出て、以前シノブから渡されていた笛を吹く。

ダークエルフのみ聞こえる周波数の笛らしく、ジュリアとシノブが戦線離脱してテントに向かっているのを、マリアは確認しテントに戻ってきた。



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