第78話 ジュリアとイースターと香味焼き
シュミ達はキャビの町に向う為、準備を始める。
シュミは、ジュリアと同郷と分かり、色々話そうと思い自分の馬車に乗せた。
セルーヌやマリアは、シュミが異世界から来た事は知らないので、セルーヌとマリアには、馬車の後ろでゆっくりしてもらい、手綱を握りジュリアと話す事にする。
ジュリアは、転生者なので赤ちゃんとして生を受け、イースターで生まれ、
イースターは、昔の日本とほぼ変わらず、戦国時代や江戸時代位の建物や街並みらしい。
元居た世界の歴史とは違い、イースターの統治は皇帝が治めている。
忍びは、皇帝直属部隊で、暗殺・情報収集・情報操作等、忍びの役目はあまり変わらないみたいだ。
ジュリアは、元の世界ではアニメ好きのミリオタ(PP-19 Bizon好き)だったと言っていた。
もちろん体術も習っていて、古武術を習っていた。
シュミは、総合格闘技と少林拳で、古武術とは異なるので、違いを話したりお互いの武術の良い点や悪い点、応用できる技の話をしたので、とても楽しく道中の時間を過ごした。
イースターには、ダークエルフという種族は、普通に居るらしく忍びの半数はダークエルフらしい。
ジュリアは、細マッチョで良く鍛えられている締まった体つきをしている。
ダークエルフの種族は森の生活を捨て、人里に降りて人族と暮らすようになり、以前はエルフ同様で、森の番人だった為、身体能力は猫人族と同等、猫人族以上に夜は目が効き、聴覚もかなり優れているので、色々な人種の中でも森林戦や夜戦では一番強い種族だ。
だが攻撃魔術や回復魔術は不得意であり、回復アイテムを常時携帯している、その代わりに身体強化魔術に特化している。
そんな色々な話をしていると、もう夕方近くになり広い場所を探し、野宿の準備をする為馬車を停める。
3台の馬車を道沿いから外れた川の近くに止め、シュミはポッケから簡易コンロを取り出し、ジュリアとしのぶに、薪を取って来るように頼み、セルーヌとマリアとソーシャとエリカはテントの組み立て係を任せる。
リリーとルルには、水魔術で水桶をいっぱいに満たしてもらう。
人数も増えたので、シュミは料理作りに悩み、結局フォーゴとマッカレル、お肉と魚両方の料理を作ることにした。
フォーゴのバラ肉の部位を取り出し、ねぎ・にんにく・生姜・はちみつ・ゴマ・シュミ特製醤油・岩塩を用意して、ねぎ・にんにくと生姜をみじん切りにして、はちみつを特製醤油に混ぜる。
マッカレルを三枚におろし、フォーゴのバラ肉とマッカレルに、岩塩で少し味付けする。
シュミが好んで使う岩塩は、ローズソルトと呼ばれる、まろやかな味わいの岩塩。
ジュリアとしのぶから薪を受け取り、生活魔術でコンロに火を点け、フォーゴのバラ肉とマッカレルを焼く、風魔術で火力を調節しながら、じっくりと。
フォーゴのバラ肉1頭分とマッカレルを6匹分なので、焼くのに時間がかかり、焼いている間に
ねぎ・にんにく・生姜のみじん切りとゴマと、はちみつ入り醤油をフライパンに入れ、火にかけて香味ソースを作る。
リリーとルルに、テーブルをセッティングしてもらい、焼き立てのフォーゴとマッカレルを大きな別々のお皿に入れ、熱々の香味ソースを両方にかける。
料理が出来た頃には、テントも出来上がり、皆がテーブル近くでウロウロしている。
ジュリアとシノブが、薪拾いのついでに果物も集めてきたので、セルーヌとマリアに、果物をお皿に盛りつけてもらい、ソーシャとエリカに飲み物をテーブルに置くように指示する。
シュミは、ライ麦パンを取り出し、軽く火で炙ってからテーブルに出し、皆を席に着くようにと声をかける。
皆が席に着き、食事を始める。
「いただきます。」×9
皆が美味しそうに、バクバク食べる様子を見て、シュミは満足そうに微笑む。
「シュミ、マジうめぇっす。」
ジュリアは思いっきり料理を頬張り。
「美味い・・・旨い・・・」
っと呟きながら、シノブも口の中に次々料理を運んでいる。
ジュリア・シノブ・ソーシャ・エリカ・リリー・ルルは、争う様に食べている。
「毎度の事ながら、美味しいわね。」
マリアも満足しているようだ。
「・・・・・・・・・・・」
無言で尻尾を振りながら、マッカレルを一生懸命食べるセルーヌ。
「皆満足で、何よりだw」
シュミはフォーゴを食べながら、独り言のようにつぶやく。
セルーヌは、それを聞きニッコリとシュミに微笑むが、マッカレルを食べる手は決して止まらない。
食事を終えて、シュミ・セルーヌ・マリア・ソーシャが、先に4時間休み、残りがテントを守りる。
そして、4時間後交代する。
実際は、セルーヌとリリーとルルの魔力の巨大さに寄って来る、馬鹿な魔物や魔獣は居ない。
万が一の事を考え交代制にしている。
そして、朝日が昇り始める。




