第76話 セロの町
シュミは馬車に揺れながら、ハボックから貰った本で、ピュートンとラミアが載っているか調べると、すぐに見つかった。
<ピュートーン>
ピートーンとは、巨大なヘビという風に書かれている以外、あまり詳しい事は書かれていない。
流石のハボックでも、眷属を詳しく知っている訳ではないらしい。
(っていうか、神話でもあまり有名ではないのかな?俺は、聞いた事がない…)
<ラミア>
ラミアとは、半人半蛇の怪物の女性で、足の付け根辺りから蛇になっている。
人の生き血を好み、子供を食べる・青年を誘惑し心臓を食べる。
っと書かれていて、認識としては神話のラミアとほぼ変わらない認識で良さそうだ。
(でも、神話のラミアって可哀想な話なんだよなぁ〜…)
2体の眷属の共通点は、蛇だというのが分かる……。
(ニコス皇国には、何か蛇に関して因縁でも有るのだろうか?)
馬車に揺られ5時間程で、セロの町に着いた。
急いで、出発の用意をした為、食料等を調達する時間が無かったので、セロの町で調達する為に寄った。
セロの町の入口には門兵が立っており、ウォックス家の紋章が彫られた通行証を見せセロに入る。
とりあえず、皆でどうするか話し合う、食糧や身の回りの必要な物やアイテム等を調達してこの町で宿をとるか?
調達後、少しでも早くニコス皇国に着くように、夜まで走らせ野宿をするか?
シュミの初期PTメンバーは、野宿に慣れている、ジュリア・シノブも忍びなので、野宿は当たり前に考えているが、ルルとリリーが、猛反対だった。
恐らくハボック爺さんから、甘やかされて修行の旅でもしてたのだろ?
この世界では、特殊な魔術士等は、軍に居ても特別扱いされるからだろう。
「とりあえず、調達をしてから考えましょう?」
っとマリアが提案し、調達の担当分ける。
お肉や野菜等は、シュミ・セルーヌ・マリア。
果物や保存食は、リリー・ルル・しのぶ。
アイテムや生活用品 ソーシャ・エリカ・ジュリア。
と担当分けをした。
3時間後に、冒険者ギルド前に集合として、シュミが皆にマジックアイテムの下位版のポッケを渡す。
それぞれ担当された物を買う為に、商店街や職人街に行く。
シュミのポッケだけは、買った時と同じ状態を保存できる為、お肉や魚等を買うのに、便利だ。
コッケー・モーゥ・フォーゴの各部位をまとめて買い、魚も数種類買い野菜もかなりの量を買う事にした。
これから色んな町を通るが、出来れば調達する時間を節約したい。
ニコス皇国に着くまでの調達を、この町と次のキャビの町で済ませたいところだ。
シュミ・セルーヌ・マリアは、早めに冒険者ギルドに着いた。
冒険者ギルドの隣には、当たり前の様に酒場があり、そこで少し食事をしながら、皆を待つ事にする。
酒場の中では、眷属討伐に参加した者が、仲間に色んな話をしている。
その内容は、聞くのが恥ずかしい位だ。
語っている兵士は、自身を美談化している内容だった。
シュミや皆の名前も話に出て来て、イケメン扱いされたり、かーさんは天女さま扱いだw
そして、話に出てくる俺の顔を見ても気付かないのが面白いw
食事を済ませ席を立ちあがると、女性が話しかけてきた。
「ウォックス様一行で、お間違いないですか?」
「あぁ、貴女は?」
「冒険者ギルドのマスター補佐のサニタ・ルッセルと申します。」
「ギルドの職員の方が、何か御用ですか?」
色々考えるのは、マリアの仕事なので、マリアが話す。
「マスターが、ウォックス様一行の為の宿を手配されてますので、案内をする様に言われまして…。」
「そうですか、ありがたいですが…。今は、眷属討伐が最優先で、お手伝い等はお断りしていますが?」
「いぇ、領主様からマスターに指示があったようです。旅路を円滑に行えるようにと。」
「そうです.....ありがとうございます。」
「では、皆さまが揃いましたら、ローリエの宿へお越しください。」
頭を下げて、マリアに《マスターから宿屋への手紙》を手渡した。
「今日は、宿屋で決定だなw」
シュミの頭の中は、どんな料理が出てくるかでいっぱいだ。
「そうね、今日はマスターの好意に甘えましょう。」
「やった。」
セルーヌも喜んだ。
その会話を聞いていた、先程の兵士の仲間から「え?ウォックス様らしいぞ.....お前知っているんじゃ?」って言われたり。
「お前…何で気づかなかったの?.....今までの話は、作り話だな!」っと言われて、仲間から呆れられていた。
そうこうしている間に、皆が集まり今日の予定を伝える。
マリアから、ギルドマスターの好意により、今日は宿屋へ泊る事を伝えると、リリー・ルルはジャンプしながら、喜んだ。
そして、ローリエの宿に着き、シュミは食堂へ真っ先に行く。




