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第73話 ユウナの還魂の儀


オルトロスを討伐を終え、魔獣の回収や戦利品等を、冒険者や兵士が行っている。

戦死した兵士は遺体袋に入れられ、家族の元へと運ばれる事になる、この遺体袋は、氷の魔石が使われていて、遺体の腐食を防ぐようになっている。


損傷が酷い人は、アンデットになる可能性がある為、召喚士や白魔術士が、供養して火葬となる。


ボラタの居る指揮官テントへ、シュミ達・忍び達・各100人将クラスが、今後の事を決める為に集まり、

妹のユウナは、死者を弔う為に簡易葬儀場に行く。


白装束を纏って、ユウナと数人の白魔術士と還魂の舞を踊りながら、ユウナは歌う。


「さぁ英雄よ集まって…私達の英雄よ…黒き悪を討ち、私達を救ってくれてありがとう…♪

さぁお行きなさい…この青空の彼方に広がるヴァルハラに…。貴方の事は忘れない…貴方の代わりになる人は居ないのだから…さぁ安心してお行きなさい…貴方の勇姿は忘れない…貴方の代わりになる人など、見つけたくないのだから…さぁ安心してお行きなさい…永久に永久に語り続けよう…貴方の勇姿を.....♪」


青白い魂が、無数に飛び立っていく光景は、心が洗われる感じがする不思議な光景だった。


シュミは、少し興味が湧き、葬儀の様子をテントから抜け出して見ていたが、その光景を見て涙が溢れ出していた。


セルーヌがシュミの様子を見に来ていた、そっとシュミの頭を撫でながら、

「これから何度も、こんな経験をしない様にしないといけませんね。」


シュミは、涙を流しながら頷く

「あぁ、顔なじみも数人亡くなっているからな、早く眷属を倒して魔神の復活を止めなきゃダナ。」


そして、テントに戻ると話し合いが始まり、色々な事が決まる。

戦利品は個人の所有になり、換金は冒険者ギルドの相場で行う等、シュミにとっては、どうでもよい話が次々と決まっていく。


そんな中、戦死者の装備を盗むと極刑にする、横領やその類の事での喧嘩も同罪とする。等

この話は、シュミは強く徹底する様、各隊長クラスに求めていた。


そして、王国軍部隊内で事件が起きた、戦死者の装備取った者が6人程出たのだった。


態度がデカく素行が悪かったPTで、獣人族を下に見る者達だった、そして獣人族の兵士の装備を剥がし戦利品としていた。


その事がシュミの耳に入り、捕らえられた者たちの元に行くと、ルルテポ村のマイヤー家のウィル達だった。


シュミは、瞬殺する程のスピードでウェルに襲い掛かると、何者かが拳を受け止めた。


「何をやらかそうとしてるんですか?」

ジュリアが、とっさにシュミを抑える。


ジュリアは、シュミの首の付け根に、手刀をスコっと落とし気絶させる。

「ふぅ~やれやれ。」

シュミを担ぎ、セルーヌのテントへ向かい、シュミを預ける。


「・・・・・・・・・・ん・・ん」

シュミが、気が付き辺りを見回しながら、首の付け根を摩った


「あれ?ここは・・・・セルーヌ?・・・」


「えぇ・・ジュリアさんが、気絶したあなたを運んで来て、よろしくって置いて行ったの。」


「あぁ…そっか………っで、マイヤー家のウィルは?どうなった?」


「あ…なるほど、シュミの気絶の原因が分かりました。貴方の事だから、殴りに行ったのですね?」


「あぁ。」


「あのマイヤー家のウィルってPTは、※国王奴隷に落ちましたよ。」

※国王のみ奴隷を所有出来、一生死ぬまで奴隷として、国や王宮の為に働かせる


「そっか。」

シュミは、腑に落ちなかったが納得する事にした。


「では、そろそろマアシーの町に、一度帰える支度をしなくては…明日には拠点を畳むようですよ。」


「分かった。ありがとなセルーヌ。」


シュミは、セルーヌのテントから出て、酒盛りをしている集団を見かけると、リンクスやレカルドやハボックが冒険者や兵士と、いつもの様に飲んでいる輪に、シュミも入った。


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