第7話 異世界でのお買い物
リンクスと話をした次の朝シュミは、早めに薪割を終わらせ格闘用の武器を作る為の道具を探しに、商店街に足をのばした。
鍛冶屋・薬屋・錬金術店・宿屋・武器屋・防具屋・八百屋・魚屋・お肉屋・道具屋等が各一店舗づつ並んである通り。
シュミは武器屋に入り、色々物色していたがヒントになりそうな物があまり無い。
シュミは、ナックルの攻撃力をあげる為に、ナックルで刺したり裂いたり出来るような物を付けれないか?と思い物色したが………
(鍛治屋で、オーダーメイドを作った方が早いかな〜?)
と思い鍛冶屋に入って商品を物色した、近い物は鏃かな?
(うーんなかなか思っている物が、置いてないなぁ〜とりあえず、話だけでもしてみよう。)
「すみませ〜ん。ここに無い物をオーダーメイドって出来ますか?」
店の奥から、ガタイのいいオッサンが出てきた。
「おう、リンクス所のシュミじゃねえか。何かようか?」
(うわぁーゴツイオッサンだなぁ〜苦手なタイプだ)
「こんにちわ!えっと ここに無い物をオーダーメイドって出来ますか?」
ゴツイオッサン系には、とりあえず大きな声で、挨拶しておけば万事上手くいくと勝手に思っているシュミ。
「なんだリンクスの使いじゃぁね〜のか!そうだなぁ、出来るものと出来ないものは、あるがな! ウチじゃぁ刃物と鏃や後は鉄板や鎖帷子の鎖や防具屋に卸す薄い鉄板位だな〜!あ、農機具の鉄の部品もあるぞ。」
「えっと、薄い湾曲した刃物とか作れますか?例えば…大きさはこの位で……薄さはこの位………」
っとシュミは細かく説明した、薄くて切れ味が良く、軽くて丈夫な物。理想な条件をオッサンに伝えた。
鍛冶屋のオッサンは、悩む様な格好で
「ウチには、そんなの作れないぞ。そりゃ錬金術の類いの物じゃねぇ〜か!、魔物の鱗を使って作った方が薄くて硬い物があるぞ。」と言いながら、錬金術の店の方を指で指した。
「あ、そうなんですね〜無理言っちゃってすみません。」
と頭を下げ急いで、シュミは錬金術の店へと走って行った。
そしてシュミの駆けていく姿を呆然としながら、見ている鍛冶屋のオッサン姿があった。
「ァァ〜………なんだったんだ?結構リンクスの使いでも、飲みの誘いでもなかったのか……」
店先でブツブツ言いながら、店の奥へと入っていった。