第50話 ミノタウロス討伐戦の報告
ミノタウロスの皮膚は、焼け凄い異臭がする。
コメットを受け止め絶叫を上げている、さすがコメット黒魔術の最高位にある魔術だけはある。
セルーヌは、フラフラになってアヴァに、支えもらっている状態だ。
マリアは、魔力で障壁を作って皆を守るのに、集中し魔力回復水を、数本飲んでいる。
シュミは、ミノタウロスの様子を見ながら、舌打ちをした。
「これでも、倒せないのか.....」
ミノタウロスは耐えきったが、ほとんどの皮膚がタダレ、見るに堪えない状態だ。
ミノタウロスの胴体には、大きな穴が空き、シュミ達の方に歩き出した。
ボロボロの体に、攻撃が通用すると判断し、シュミはミノタウロスに向かい、走り出した。
拳に気を纏わせ、左足の左側の膝に体重を乗せ殴りつけ、振り子の要領で右側膝に殴りつけ、数度繰り返すとタダレた肉片が飛び、関節が外れ膝より先の足が外れ倒れこむが、攻撃を止める事はせず、万が一の為右足も破壊する。
ミノタウロスは倒れたまま動けない、腕は焦げ、顔は痛みで歪み唸るだけだ。
セルーヌは、魔力回復水と体力回復水を飲み、火球を右腕と胸に撃ち込み、エリカも走り出し左腕に剣を突き立てる。
ミノタウロスは、叫び声は遠くまで届き、エルフ達が次々と集まって、ミノタウロスの顔に矢を放つ
アヴァは、エルフ族に矢を止める様叫び、ソーシャが首を狩りに、ミノタウロスに飛び乗り数度短剣を振るい、エリカも加勢する。
「採りました~!」
エリカとソーシャが叫び、討伐完了した。
首が体から離れたのを確認し、シュミはミノタウロスを解体し、ポッケに入れる。
コメットの威力で、半径1キロ程、木が焼かれたが許容範囲らしく、族長からもお礼を言われ、
町に戻る。
モントの町に着き、討伐完了の報告をしようと、町長の屋敷に行ったが、私以外避難しましたと
執事から聞いた。
とりあえず、マアシーの町に帰える事に決めて出発する。
ミノタウロスは討伐出来たが、オルトロスの話を聞かないのが、不安になる。
セルーヌは、昔の話をよく知っているので、オルトロスの事について聞いてみた。
オルトロスは獣タイプなので、群れを作る可能性が有るからだ、以前現れた時の記録によれば、種族は関係なく4足歩行の獣を統率出来る、力を持っていると言われている。
シュミ達が遭遇したオルトロスは、恐らく生まれて、時間がそれ程経っていなかったのでは、ないだろうかと、セルーヌから話を聞いた。
ミノタウロスが以前より、大きくなっているって事は、オルトロスも大きくなっていると思うし、魔獣を統率する力を持っているのかもしれない。
そもそもミノタウロスやオルトロスは、何なのかと思い、セルーヌに尋ねた。
魔神の復活の前兆として、ミノタウロスやオルトロス等が出現し、復活の前兆に出現する者を、セルーヌのジ族は魔神の眷属と呼んでいるそうだ。
700年前は、9種の眷属が各地に出現したとされているが、正確な数は分からない。
魔神の復活する周期も分かっていない、ただ魔族が眷属を召喚して、その眷属たちが集まり、眷属を依り代にし、魔神を召喚しているのでは?っと伝わっている。
依り代を倒せば魔神の復活が止めれるというのが、世界共通の考えで有りその為、眷属の出現や討伐の情報は、すべての国に共有される事になっている。
「なるほどねぇ」
(とりあえず、マアシーの町へ戻って、また情報集めるしかないか。)
シュミは、マアシーの町に急いで帰る事にした。




