第49話 ミノタウロス討伐戦
目が覚め窓の方見ると、東の空が少し明るくなってきた。
服を着替え修練をしようと、裏庭に行くと皆揃って修練をしていた。
「おはよう、皆早いな~!」
「おはよう~。」「おはようございます!」「おはようございますです。」っと皆挨拶する。
緊張して、皆眠れなかったのかな?それともワクワクしてるのかな?修練はめっちゃ気合入ってるから、興奮してるのかもしれないなぁ~
一通り修練を終え、朝食を済まし、馬車に乗り出発の準備をしていると、執事が尋ねてきた。
「エルフ語は、大丈夫ですよね?」
アヴァを見ながら聞いてきた。
「はいです。」
アヴァは、短く答え頷く。
「では、お気をつけて。」
執事は、深々とお辞儀をする。
「いってきます!」
シュミは、元気いっぱいで、返事を返す。
馬車は走り出し、それぞれ武器の手入れや、アイテムの忘れ物が無いかの確認をしている。
エルフ族自治区の森に到着し、グリーンウッドのエルフ族の族長と会う
「アヴァ、とりあえず族長と話して、情報集めと討伐する事に賛成か聞いてくれ、あと討伐する際、地形が変わるほどの、戦いになる事も説明してくれ、もし討伐を賛成出来なくても、後から国王軍来るので、もっと酷い状態になると、少し脅してくれないか?」
「了解です。」
アヴァはエルフとしては、まだ子供だろうけど、実際の年齢は100を超えている。
見た目も10代にしか見えない子が、スタスタと族長に会いに走っていく。
エルフ族は他種族が、自分たちの聖域の森に入るのを、嫌っている。
だが、ミノタウロス級の魔物が、森に出現するとエルフ達は100%全滅してします。
出来れば最小限で、森の破壊を留めたいシュミは、優しさで脅しを入れてくれっとアヴァに頼んだ。
国王軍なら、必ずこの森を破壊すると思う、魔術師団が魔物と森を魔術で、焼き払うからだ。
1000人の攻撃魔術は、想像出来ない位の破壊力が有る。
セルーヌの範囲魔術を目にしたら、あれが1000人って普通に怖い。
【戦況を変えれる能力を持っている為、魔術師団は1師団1000人】
アヴァが、族長と話してめっちゃ走って、帰って来るのが見えた。
「森が最小限の被害で済むのなら、協力させてもらうと言ってますです。」
「そうか。」
「それと、1人道案内を出してくれるそうです。」
「それは、助かるなぁ~では、行こうか!」
「はい!」4人は息ぴったり
「了解です!」
道案内のエルフとシュミ達一行は、東区に向かって歩いていく、時々木の上から視線が向けられてるのがわかる。
(森の見張りのエルフ達か。)
ミノタウロスの位置を、正確に把握しているエルフ達が、木の上から案内役のエルフに、場所を手話?で
教えている。
「そろそろ近いですね……」
セルーヌの耳がピクピクと動いている。
すぐに、ミノタウロスを発見した。
「私が、スキルを発動させた後に、殴って下さいね」
エリカが、シュミに念を押す。
「おk」
シュミは、頷く
「では、突貫しまーす!」
エリカが、勢いよくミノタウロスの前に飛び出し、すぐにスキル発動!《プロボ》
ミノタウロスの視線は、エリカに注がれる。
「行くぞ!」
シュミとソーシャは飛び出し、アヴァは木の枝の上に飛び乗り、マリアとセルーヌは、全体が把握出来る様に、気持ち離れている。
エリカは、重厚な盾をミノタウロスに向け、剣を振るっているが、剣は跳ね返ってくる。
マリアは、サポート魔術を放つ《パラァラァイズ》セルーヌも《ポイズン》を詠唱した。
ミノタウロスに、弱体魔術がかかり、動きが鈍くなった、やはり魔術は有効みたいだ。
シュミは、鱗のナックルを装備して、後方から膝の裏を交互に殴り続けると、多少の切り傷が出来る
ソーシャは、短剣に毒を塗って、シュミが作った切り傷に、短剣を差し込んでいく
「離れて!」マリアが叫ぶ・セルーヌが詠唱している。
《剛球火烈弾》が、ミノタウロスの胴体に突き刺さり、エリカの前髪が熱風でちぢれる。
「熱っ」
チラッとエリカは、一瞬振り返る。
ミノタウロスは、雄叫びを上げながら、ガンガンと盾を殴り続け、エリカはタゲを逃がさないよう、
《プロボ》を重ね掛けする。
マリアがエリカ・シュミ・ソーシャに《プロテクト》をかける。
アヴァは、セルーヌが打った剛球火烈弾の傷痕に、毒と魔力を込めた矢を一度に3本打ち込む。
オルトロスの時の様に、自己再生が有るかもしれないので、作った傷が再生しないように、毒を体内に入れていく作戦だ。
何度も同じ攻撃を続けた結果、ミノタウロスは、自己再生が無い代わりに、強度重視と分かった。
シュミは、ミノタウロスの内部破壊を優先する。
「エリカ!内部破壊に切り替える!」
「はい!」《プロボ》
シュミは、ミノタウロスの背中まで飛び、発頸を僧坊筋と広背筋の間に、氣を込め叩きつける。
心臓を破壊するのが目的だったが、ミノタウロスは倒れずシュミの方に振り向き、シュミをハエタタキの様に、地面に叩きつけた。
「おっふ」
受け身を取れずに、思いっきり背中を強打した。
エリカが、慌ててスキル発動
ミノタウロスは、再びエリカの方に向き、攻撃をする。
焦るマリアとセルーヌ
シュミは起き上がり、大丈夫と合図した。
安心したセルーヌはビックリさせた、ミノタウロスを睨みつけ長い詠唱始めた。
マリアも聞いた事ない、長い詠唱で……何か嫌な感じがした。
「みんな~エリカも、大きく下がって~!」ミノタウロスには、《スロー》と《ステイ》をかける。
空から轟音が、鳴り響き大きな火の球が、落ちてきた。
「ちょっ・コ…コメット」
シュミは、急いでソーシャとエリカを両肩に抱えて、セルーヌとマリアの所まで戻った。
アヴァも、木から木に飛び乗り、皆と合流した。
『ゴォォォォォォォォォォォォォォォォォ』
轟音で、鼓膜が破れそうだ。
エリカは、盾をみんなの前に立て、衝撃と熱風に備える。
詠唱が終わり《コメット!》と叫ぶと同時に、ミノタウロスに直撃するが、ミノタウロスはコメットを、体と手で受け止め抑え込もうと、耐えている。




