第48話 ミノタウロス討伐戦 前日
翌日モントの町長に話をする為、兵士に声をかける。
「我々は、ウォックス伯の冒険者だが、モント町長に会わせては貰えないだろうか?」
ソーシャは、兵士に尋ねてみると。
「わかりました、兵長に聞いてきますので、少しお待ちください。」
慌てて、町の中に走っていった。
「昨日は、伯爵の名前を言わなかったのか?シュミ?」
ソーシャは、シュミの方を見る
「そう言えば、言ってなかったな~。」
シュミは、頭を掻きながらソーシャを見ると、ソーシャはヤレヤレっと感じで、肩を上げている。
「はぁ~。」っと女性陣から、ため息をつかれる。
15分後に、兵士が走って来た。
「昨日は失礼しました、どうぞ中にお入りください。」
「ウォックス家って、そんなに有名じゃないのか?」
シュミは、ソーシャに尋ねた。
「いえ、そんな事はないですよ!今は伯爵家筆頭っと言っても、おかしくないですよ!」
ソーシャは、少し興奮気味にシュミに言う。
兵士に、町長の屋敷に案内され、執事より客人用の部屋に通され、自由に使っても良い、との事だった。
町長との面会は、夕食時になるらしい。
町長の執事に、許可を貰い裏庭で、皆でそれぞれ修練し模擬戦闘を行う。
周りの兵士が、口を開けて見ている位、このPTの模擬戦闘は普通の冒険者とは、かなりかけ離れている。
杖や弓や剣を使わずに接近戦をしたり、5対1で武器を使って模擬戦闘している、周りから見たら女5人が、武器を持たない男1人に、襲い掛かっている様に見える。
夕食の時間には、裏庭が荒れ果てていて、執事が許可を出した事を後悔していた。
食堂に案内され、やっと町長に会う事が出来た。
「はじめまして、モント町長のジークだ、冒険者の方々には、すぐに会えずに申し訳ない、色々忙しくてな。」
「マアシーの冒険者、シュミ・ウォックス・ティフォシです。」
シュミは、丁寧に挨拶した。
「これはこれは、ウォックス家の方でしたか、昨晩は大変申し訳ございません。」
かなり深々と町長は、頭を下げてた。
(ウォックスの名前を出すと、権力を気にする人には、効果があるな~)
「いえ、こちらこそ名乗りませんでしたし、お忙しいところ申し訳ない。」
少し上からの態度を、楽しむシュミをソーシャが、見ている。
「さて、本題のお話を聞かせていただきませんか?ミノタウロスの情報を。」
マリアは、あきれながら本題に話を戻そうと、会話に入る。
「はい、では食事をしながら、ご説明します。」
料理が、次々に運ばれてテーブルいっぱいになり、アヴァとエリカは料理を眺めながら、目をキラキラさせている。
「では、ミノタウロスの目撃は、ここより南の森のエルフ族自治区内にある、グリーンウッド公園の東区で、エルフ族より連絡が入りました。 我が領主の、冒険者3PT計18人が、討伐に向かい半壊状態で撤退しています。 ミノタウロスの大きさは5m程有り、武器の攻撃が入らない程、硬い皮膚に覆われていると報告を受けてます。」
(ミノタウロスの大きさが、以前より大きくなってるわね?武器での攻撃が入らないって、どういう事かしら…。)
マリアは、討伐出来るのか少し不安になっていた、ふとシュミを見ると、ワクワクしてる感じで、ニヤッっとしている顔をみて、若干引く。
食事も終わり、シュミだけ違う豪華な客室に案内され、そこで作戦会議をする事にした。
「うぁ~豪華~」エリカとアヴァは、部屋を物色する。
恐らくこの部屋は、領主や貴族用みたいで、内装もキラキラしている。
「さて、作戦会議を始めようか!マリア何か作戦があるか?」
「武器の攻撃が効かないって事は、魔術で押し切る他ないと、思うわ.....それが作戦と呼べるか微妙ですわ。シュミには、何か思う所が有るのでしょ?」
「う~ん、多分攻撃が入らないって事は、無いと思うよ~、俺が気功や発頸を使えば、ダメージは入るだろうけど、ヘイト(敵対心)が上がって、俺にタゲ(ターゲット)が来ちゃうと、少しキツイかもしれないな~、後はセルーヌとアヴァが、後方から魔術と弓で援護かな?当然エリカには、タゲをとってもらわなきゃいけないけど。」
「えぇ、レカルド様からリンクス様がガンガン打ち込んでも、大丈夫なスキルを教えて頂いたから、大丈夫と思うわ。」
自信ありげに、シュミに答え腕の力こぶを、叩いて見せる。
(カッチカチやぞ!って感じだなw)シュミは、某芸人を思い出す。
「私は、基本攻撃魔術を打てば良いって事ね。」
シュミは、セルーヌに頷く。
「私は、回復とサポートの魔術を使うわ、アヴァはガンガンに打って頂戴、後はその場の判断でしましょう。 無理せず頑張りましょう。」
その後、ガヤガヤと雑談をして、皆は部屋に帰り眠りにつく。




