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第46話 セルーヌとおばあ様

準決勝は、体力の回復の為翌日になった。

ソーシャは、気力も体力もほぼない状態で、ボラタの治療を屋敷で受けている。

ボラタがマリアに、治療術を教えながらソーシャの治療手伝って、マリアも一つ上の上級職の治療魔術士を目指している。


セルーヌは、おばあ様から呼び出され、何かの話をしているみたいで、シュミはする事が無く、リンクスに今まで有った新しい魔物の話をしていた。


ユウナは、王都に残り自分の部下との交流や、レベルアップを図っている。

8歳とは思えない位、しっかりとした妹だ。


今回の昇級試験は、女性の受験者が圧倒的に多く、男性の大半は国王兵として、徴兵されている為、出来れば魔物の拠点を探る為の、質の良い冒険者が欲しい。


冒険者もこの機に、昇級し国王軍の中でも地位のある位置に着きたい者や、戦時のみの、臨時王国冒険者に登録できれば、拠点探査で一年程暮らせる位の報酬が出るので、それが目的の者もいる。


基本冒険者は、縛られるのが嫌いなため、臨時王国冒険者の登録の方が多いが、最低でも冒険者ランクブロンズが条件である為、カッパー冒険者の男性は徴兵される事になっている。


治療が終わり、ソーシャがリビングに降りてきて、リンクスとシュミに、今日の動きの悪い点を指摘してもらっている。


マリアは引き続きボラタに、治療の勉強を習っているらしく、リビングには降りて来ない。

この2人は、気が合うみたいで結構話をしている、実際ボラタは人が良いので、周りが集まってくる性格をしている、自慢のかーさんだ!


セルーヌが、おばあ様と一緒にリビングに来た、シュミはおばあ様にもギュスターヴの話をし、辺りを見渡すとリンクスは気づかない内に、自室に戻っていた。


「シュミ、この子と一度ジ族の所に、行ってもらいたいのですが!」


「え?ジ族って事は、セルーヌの実家って事ですか?」


「いや、実家では無く長老達の所だ。勿論お前さえ良ければ、セルーヌを貰う為に実家に行っても構わんぞ!」

おばあ様が言うと、セルーヌは顔が赤くなってフリーズしている。


「あははははー(棒)」

シュミは、自分で墓穴を掘った。


(でも、そんな簡単に結婚を許すって事は、セルーヌを気に入ってるって事だな~おばあ様.....まぁ別に俺も行っても良いんだけどねw こんな猫耳美人には、滅多に合わないだろうし♪)


「出来れば、王国軍が討伐隊として、動く事になる前に行ってもらいたい、交渉はセルーヌに一任してある。」


「わかりました。」

シュミは、短く答えた。


シュミは、出来れば盾役をPTに迎えたいと思っていたが、また旅に出るとなると、正式PT人数の6人にならないと、これからの戦いに不安がよぎる。


ソーシャは、明日の試合の為に、一足先に自室に戻りセルーヌも顔を赤くして、自室に走っていった。


ボラタがリビングに来て、シュミがまた旅に出ると聞いたボラタが、シュミに地下の部屋に行く様に言い、初めて行く地下の部屋にワクワクしていた。


着くとボラタもすぐに来て、シュミに魔術印(魔法陣)の上に立つよう指示し、ボラタが四方と中央に蝋燭と供え物を置いた。


ボラタが、長い祝詞の様な詠唱を始め、例の5色の光がシュミを包み体内に入り消えた。

ボラタは、物凄い汗をかきフラフラになりながらも、微笑んだ。


「終わったわ、これで安心して旅に出れるわよ。」


シュミは、体の中に暖かい物を感じる。


「ありがとう、かーさん。」

何が体に入ったか分からないけど心地よい、かーさんの事だから、変な物は入れないだろうし、何となく体の疲れが取れて行く気がする。


そして、準決勝の日.....王都から早馬で、連絡が入る。

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