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第44話 エルエへの道のり

一方、ソーシャとマリアは、猫人族の男性を乗せ、エルエに向かっている。


馬は、まだ疲労が残っている様子で、早く走れないようだ。


「あのリザードマンって変わっていたね~。」


「そうですわね、見た事ない爪の深さでしたし、シュミ達は大丈夫かしら。」


「大丈夫でしょう、シュミは強いですから。」


マリアは、外の風景を見ながら、ソーシャと話す。


「避難した女性や子供は、もうエルエに着いてるかな?」

ソーシャは、エルエへと続く道に、新しい馬車の跡を見つけつぶやく。


「おそらく、着いていると思いますよ。」

完全に回復した猫人族男性が、起き上がり話に入る。


猫人族は、人族と違い回復がかなり速い、骨折しても回復魔術ですぐに治り、体が柔いので、なかなか致命傷になりにくいが、当然切りつけられれば怪我をする。


「もう大丈夫みたいですわね。」

マリアが、ニコリとして微笑みかける。


「助けていただき、ありがとうございます。私は、コネリ・ジウ・ローっといいます。」

コネリは、深々と頭を下げた。


「ところで、皆さんの服には、猫人族のスン族に似ている紋章が書かれていますね?」

コネリは、2人を見て猫人族の気配がしない普通の人族なので、不思議そうに見ている。


「私たちは、ウォックス伯爵の冒険者です。各地の異常な魔物の動きの調査をしています。」

ソーシャは、胸を張った声でコネリに言う。


「フフフフ。」

ソーシャは、キラキラした目で、宣言の様な物言いだったので、マリアは少し笑えてきた。


「そうでしたか、僕のジウ族はどちらかと言うと、ジ族の血筋なので本当は、大きなマアシーの町に住みたいのですが、ジ族がどう思うか心配でして.....」

コネリは俯き、しょんぼりした感じに見える。


「大丈夫だと思いますわ、ジ族の猫人族の冒険者が、ウォックス伯の冒険者をやっていますもの。」

マリアは、コネリの肩をポンっと叩いた。


「そうですよ。先程集落の時に居た、猫人族の女性はジ族ですよ!ウォックス様は、猫人族が一つになる事を望んでいますよ。」

ソーシャは、また目をキラキラさせている。


「本当ですか?それが本当でしたら、避難したものと一緒に、マアシーの町に行きたいと思います。」

正直、コネリは森の中の集落は、生活するには限界が有ると思っていたので、希望が見え嬉しそうな顔をしている。


街道の横の茂み側から「ギャギャギャ」っと微かに声がした。


「奴らが来る!」

コネリが、叫ぶ!とソーシャは、馬車を止め3人共馬車を降り戦闘態勢に入る。


「コネリさん、武器は何を使えますか?」

マリアは、コネリに尋ねる。


「槍術です。槍が有りますか?」

コネリは、茂みを警戒しながら即座に答える。


「どうぞ!これを使ってください。」

マリアが、いきなり槍を出したので、ビックリするコネリ。


シュミのPTメンバーは、正式にPTを組む際にシュミから、シュミポッケの下位のポッケをもらってる。


「助かります。」

(どこから出したのだろう?)っとコネリ、そっとマリアの後ろを見たが、わからない。


「ギャギャギャ」茂みから2体姿を現した。


《パラァラァイズ!》姿が見えた瞬間に、マリアは麻痺の魔術を使う。


「今です!」


ソーシャの踏み込みは、シュミとの修練でかなり早くなっている。

痺れているギュスターヴの、喉元に短剣で切り裂くが、一度切った位では皮1枚しか切れていない、何度も切りつけやっと血が噴き出した。


もう1体は、コネリが槍のスキル《槍閃》を使うが、全然攻撃が入らない。


「麻痺が切れるわ、一度離れて」

マリアが、2人に下がれと指示を出す。


「あぁ」「はい!」

2人とも、後ろにジャンプし態勢を整える。


ギュスターヴの片方は、首から血が流れているが、戦意喪失していない。


「もう一度麻痺させます。2人で首から出血している方に、攻撃してください。もう片方は、スリープをかけますが、麻痺と重ね掛けが効くかわかりません。」


「では、いきますよ」


《パラァラァイズ!》

《スリープ》


ギュスターヴの動きは、鈍くなった。

最初の麻痺は不意を突かれて、思考ができない様だったが、2回目は流石にそれなりに、攻撃してくる。


攻撃をかわしながら、首へと攻撃を続ける。槍で注意を逸らしその隙に、ソーシャが短剣を数回切りつけ、数度繰り返してやっと倒す事が出来た。


短剣は、本来背後からの攻撃を得意とし、不意を突く攻撃なので、正面からの攻撃するには、正直不向きだ。

 

そしてもう1体は、いつの間にか首が無くなっていて、立って絶命してる。


「あれ?」

コネリは、唖然としている。

マリアとソーシャは、当然こんな事が出来るのは、1人しか居ないので分かっている。


「大丈夫でしたか?」

マリアは、シュミの姿を確認して聞いた。


「あぁ、話は移動しながらしよう。」

シュミは、皆に馬車に乗るよう合図をし、移動を開始した。

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