第33話 格闘術を披露するはずが!
森へ着き、狩りの獲物を探す。リザードマンかモーゥ
モーゥは、魔獣では無いので、よく見かけるらしいのだが、全然見当たらない。
モーゥの生息地に 入っているのに 見当たらない。
「何かありましたか?ソーシャ?何か情報や噂話とか、聞いていないの?」
いつもの森とは少し違う雰囲気に マリアはソーシャの顔を見る
「いえ。特に何も情報らしき話を聞いてないわ。」
ソーシャは、首を振りながらマリアに言う。
セルーヌは、目を閉じ耳を澄ませて 何か聞こえないか周りの音に集中している。
セルーヌの耳が、ピクピクと動く。
「ソーシャ.....右側の川に沿って、奥に行ってくれ。」
セルーヌは、何かの音を聴いたみたいだ。
「えぇ。分かったわ。」
セルーヌは、御者に伝えながらも、周りを警戒している。
(何かあったのかな?みんなピリピリしてるけど)
シュミは、御者の隣に座ってぼーっとしている。
「旦那?何か変ですぜ。ここはモーゥの生息地で、2.30匹位は、見かけるはずなんだが。」
少し汗をかいてる御者のおっさん。キョロキョロしながら、不安そうだ。
「そうなんですね~。警戒しますので、普段道理に馬車を操って下さい。何かあったら、俺が排除しますので慌てないでくださいね。」
シュミは馬車の上に立ち、何か見えないか辺りを見回す。
川が見えてきた、川沿いに沿って奥へ行くと嫌な臭いがしてきた。瘴気を感じる。
皆、警戒の色を強くし、奥へと進んで行く。
嫌な臭いがきつくなり、見えた来たのは 無数のモーゥの死骸が現れた。
「どうなっているの?」
困惑する女性3人に、脂汗まみれのおっさんが1人
「この奥は、ヤバいだろう。遠くで、微かに咆哮が聞こえる。正体はわからないが、嫌な気配がする。」
セルーヌは、警戒を強める。
「そうね。とりあえず御者のおじさんには、一度ギルドに報告と増援をお願いします。」
マリアは、御者に言うと 御者のおじさんは嬉しそうな顔をした。
こんなヤバそうな所に居られるかって感じで、二つ返事だ。
「ここからは、馬車を降りて近づきましょう。確認したら撤退もしくは、殲滅するか。」
マリアの顔も真剣な顔をしている。
「撤退だろうな。殲滅出来る様な敵じゃない気がするが.....人数も足りない。」
セルーヌは、首を振る。
「確かに、現状から考えて交戦するのは、辞めときましょう。正体を確認後撤退し、ギルドで人を集めてから、再度交戦する。とか 考えましょう。」
ソーシャは、的確な判断をする。
シュミ達が馬車を降りると、猛スピードで 馬車は見えなくなった。
「さて、とりあえず向かいましょう。魔力を抑えて近づきましょう。」
ゆっくりと警戒をしながら、4人は歩く。
腐った臭いというか、獣臭いというか 雑巾で牛乳を拭いた臭いというか 嫌な臭いが近づく。
茂みの向こうに何かが見えた。態勢を低くし、マリアの魔術で人の匂いを消し茂みを越えた
そこには、大きな犬っぽい魔獣と4m位の牛の顔した人型が立っていた。
「ウ!.....ウソでしょ?.....オルトロスとミノタウロス?.....」
ソーシャは、驚愕する。
そこには、魔の時代がやって来ると現れると予言書に記されている魔物がいた。
「え…オルトロスとミノタウロスなの?」
マリアの顔が引きつっている。セルーヌも同じ顔だ。
「国王に、知らせないと!」
ソーシャは、思わず声を出してしまった。




