第23話 初の冒険者ギルド!
領地の屋敷に着いた。以前住んでた小さな屋敷ではなく、領主の屋敷の方に着いたのだ。
今回は馭者が付いてた為、恐らくおばあ様の指示なのだろう?
領主の居ない屋敷にも、執事や召使や料理人等は居るのだが、遊ばせてるのが勿体無いと思い、シュミはリンクスに屋敷に住むよう提案した。
誰かが居た方が良いだろうし、お酒が飲めるからとリンクスを言いくるめた。
冒険者になるのに、屋敷住まいとか絶対に陰口を言われるのが、目に見えている。
自炊や掃除・洗濯も自分でしたかったのだ、簡単に言うと独立したかった。
シュミは小さな家に戻り、明日冒険者ギルドに行く為の用意をする。
道衣やナックル等を布拭きをしていたら、夕方近くになり出店が並ぶ冒険者通りに向かう。
今日はとりあえず、出店の物を買って食べよう。※コッケーの串焼きやフォーゴの煮込みやパン等を買い家に戻る。
シュミの異空間収納の中では時間が停止している為、劣化や酸化しない。
温かいものは温かく保存される。
串焼きや煮込みは、熱々のままなので便利が良い。
最近シュミは、異空間収納は名前が長いので、
異空間収納とよんでいる。
翌日の朝、屋敷に寄りリンクスを迎えに行き、一緒に冒険者ギルドへ向かう。
シュミは、初めてギルドの中に入る。
王都では書類を おばあ様の屋敷で書き、執事がギルドへ提出したからだ。
ドキドキとワクワクで、緊張している。
その隣で笑いをこらえているリンクスが歩いている。
冒険者ギルドに入って、拠点の登録申請をする為に、あたりを見渡した。
受付に人族の受付嬢が居た。
「すみません。拠点の登録申請したいのですが。」
カチコチのシュミがいる。その様子を楽しんでるリンクス
「はい。えーっと王都で登録されていて、こちらを拠点を移されるんですね?」
受付嬢のナルが、元気よく対応する。
「はい。よろしくお願いします。」
(お?可愛い人だ。)シュミは少し緊張がほぐれた。
「えーっと……ランク:カッパー4のシュミ・ウォックス・ティフォシさんで、お間違え無いですか?…………ウォックス?…………ご領主様と同じ……名……ですね?」
あれ?っと感じで、ナルが戸惑っている。
「あ、みんなには 一時の間ウォックスの名は伏せといてくれ。」
リンクスが、小声でナルに頼んだ。
「あ、はい。ってリンクスさんじゃないですか!ティフォシって事は、息子さんですか?」
ナルは、リンクスを見上げた。
「そうだよ。俺の自慢の息子だ!」
ニヤニヤしながらシュミの肩を叩きながら、ナルに話している。
「あ、っと。職業の記入もお願いします。」
リンクスを見てから、シュミに職業の欄の説明をしている。
シュミは黙々と書いている。
「ん?えーっと格闘術士ですか??…………」
そんな職業が有るのかと首を傾げて考えている。
「ナル!お前は、職員連絡表を見ておらんのか?」
2階の方から低い声が聞こえた。
「え?マスター!っちょっと見てきます。」
ナルは、ドタバタと事務室に駆け込んで行く。
「リンクス、失礼した。」
そういうとリンクスに、目礼して奥に消えて行くドワーフ族のおっさんだった。
「誰ですか?」
リンクスにシュミが尋ねた。
「あぁ~ここの冒険者ギルドのマスターだよ。頭だ」
お腹が空いたらしく、リンクスは腹をさすりながら言う。
「なるほど、僕の事も知ってそうですね。」
ふ~んっとした顔で、2階の部屋の方をシュミは見ている。
ドタバタと音が聴こえナルが、受付まで走ってくる。
「失礼しました…………格闘術士確認しました。後、住所で登録完了です。」
ナルは、はぁはぁっと息を切らしながら、説明を続けた。
シュミは住所を書き上げ、ナルに書類を手渡して、カッパーのクエストボードに目をやった。
(ん?何もないけど!)
ナルは、クエストボードの方見ているシュミに気づいて、
「今新人が多い為カッパーの仕事が全部無いのです。」
ナルは、申し訳なさそうに頭を下げている。
「どうしましょう?」
ナルは、悩んだ顔をしている。
「カッパーの仕事って、手伝いや薬草等の採取だろ? こいつには、戦闘系のクエストの方が合ってるから 俺の討伐クエストの手伝いでも良いか、マスターに聞いてみてくれないか?」
リンクスは、ナルに提案してみた。
「そうですね。可能か聴いてきますね。では、おかけになって少しお待ちください。」
ナルは、2階へと消えて行った。
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ポッケこと 異空間収納は、重さ等量的には無限だが、5m位の大きさが限界という条件が付いてある。
これ以上大きくする事も出来るのだが、中の物が劣化する条件が付くのだ。
コッケー:ニワトリとほぼ同じ 安価でみんな大好き。
フォーゴ:見た目イノシシだが、お肉は豚肉の様に臭みがほとんどない。




