第15話 色んな事を覚える年頃
~~~~ハボックが、王都に行ってから1年が過ぎた。~~~~
シュミは、悪戦苦闘しながらも色々な生産術を覚えていった。
自分が思い描く武器も作れ、生産術の中の生活魔法は覚えることが出来た。
ハボックが言った通りシュミは、攻撃魔法は使えず 生活魔法の飲み水を作ったり、火を熾したり 氷を作って物を
冷やしたり 風を使い物を削ったり乾かしたり等は出来るが、水・火・風・氷の魔法は 自分の手が届く範囲に
しか作る事が出来ない事が分かった。
ハボックが、王都に行った後 変わった事が起きた。
王様の勅命が布告された事があった。簡単に言うと 他人種への偏見での差別をすると処罰され身分が高い貴族~平民まで区別なく重罪に科せられる事になった。
勅命の為直訴も可能になり、徹底的に執行された。また、他種族でも功が認められれば男爵~伯爵までの爵位を授かる事が出来るようになった。
この試みは、世界初でありアリシルス王国は、他の国より人口が増え あらゆる分野での人材が揃う様になったのであった。
そして我が家では、なんと!妹が生まれたのであった。名前はユウナで シュミが両親にお願いして付けてもらった名前だ。
最近のシュミは忙しい、巻割りに掃除洗濯に格闘術の修練に、妹の世話と空いた時間に、ハボックの本を何度も読み返す。
たまに、森に入っての動物や魔獣のお肉を調達をしている。魔獣は結構美味しい熟成肉って感じのお肉。
今日は狩の日シュミは、森の中へと入っていった。
(今日はどんな獲物がいるかな~?強いと嬉しんだけど……?)
森の中を結構早い速度で、移動しながら獲物を探している
(ん?あれは?……角が生えてるからイノシシの魔獣だな)
ワクワクしながら、さらに速度をどんどん上げ 魔獣のイノシシの群れに追いつく。
《ブォーフゴフゴ》と叫ぶ。
[イノシシの魔獣・個体名フォーゴ]
フォーゴは常に3~6匹で行動し鋭い牙と頭にちょこんと角がある。
シュミがフォーゴへと追いつく。するとフォーゴは、臨戦態勢になり6匹がシュミを中心に6方向に散らばり同時に襲いかかって来る。
シュミは、中央で構え突撃してきたフォーゴ。
シュミは、まるで踊っているかのように円を描きながら、次々に倒していく。
それは、演武をしている様に美しく力強い。
そこに 見物人がいたら、拍手喝采だっただろう。
シュミは、異空間収納魔法を使いフォーゴを回収する。
「大漁 大漁!っと今日はフォーゴのステーキかな〜」
シュミの大好物でもあるフォーゴのステーキに調味料
かけて食べたいのだが、異世界では胡椒や塩は有っても残念ながら、うま味調味料がない。
シュミは、小麦のグルテンから作ろうとしたが、失敗の連続だった。味噌も作りたいが糀が存在するのか、村の周辺しか出た事ないので、分からないのだ。
それでも、フォーゴのお肉は大好きなので、ルンルン気分で、帰路につく。
ちなみに、ハボックから借りた本の中で、真っ先にシュミが覚えたのが、異空間収納魔法だ。




