第12話 自分の未熟さ。
練習道具を片付けて、ハボックのお店に向かう。
商店街に差し掛かると、以前シュミを殴ってマウントしていたヤツに会った。
新ピカの鎧を着ていた。恐らく戦闘術学校に着ていく為に購入した物を、嬉し過ぎて友人に見せびらかす為に、来てたのだろう。
そこに丁度シュミが通りかかり、友人の前でからかう為に声をかけてきた。
恐らく逆恨みして根に持ってるのだろう。ましてや装備一式着てるので、怖い物はないのだろう。
「おい!お前、まてゃー!」
ヤツは、シュミの方へと歩き出した。
シュミは、無視して通り過ぎようとそそくさと歩いた。
「何処に行くんだよ?汚い血を引く獣人野郎!」
シュミのすぐ後ろまで追いかけて来て、罵った。
「獣人野郎……だと……」
シュミは、一瞬でキレた。と同時に、振り向きざまに裏拳をヤツの頬へと叩き込む!
『ベキ』と『ボコ』とかとは、別の音がした。
頭には、※ヘッドギアみたいなのを被ってあったが、左側頬骨と左側上顎下顎が砕け防具としての役割を果たしていなかった。
ヤツは、ピクピクしている。ヤツの友人が慌てて駆け寄り、ヤツを抱えて治療の為に教会の方に消えて行った。
「ちっ!」
(挑発にのってしまった…………クソ……)
シュミは悔しそうな顔をして左手の親指の爪を噛んだ。
(楽しい気分が、ぶち壊しだ!……早くハボックさんの所に行こっと!)
シュミは、走ってハボックの店まで行き、元気よくドアを開けた。
開けた瞬間…………
「カラ〜ン♪コロ〜ン♪」っとハボックの爺さんが口で音を出しているw
シュミのイラついた気持ちが、一瞬で泡のように消えた。
「ハボックさんおはようございます。今日からよろしくお願いします。」
元気良く挨拶をした。シュミ
「ほっほっほっ………うん?手から血が出ておるぞ」
シュミの手を見て、ゆっくり近寄る。
「何かあったようじゃな……拳の皮が剥けとるの〜」
ハボックは、シュミの手を取り自分の手をかざす。
暖かく感じ……どんどん傷が治っていく。
(え?ハボックさんも白魔術使えるのか〜)
「あ、ありがとうございます。」
「うむ、っで何があったんじゃ?」
髭を触りながら、聞いてくる。
「実は、.........…………」
今までの事を全てハボックに話した。
「ふむ、その相手は、今はどうしてるのじゃ?」
髭を触りながら淡々と話を聞く
「はい、連れが教会に連れて行ったと思います。」
バツが悪そうな顔をしているシュミ
「念の為ワシが教会に行ってくるでな、シュミ太郎はここで待っておれ。もしかしたら、ワシかそなたのかーさんが治療しなきゃならんでな。」
薬草等鞄に入れて、ハボックは教会に向かった。
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ヘッドギア
ヘッドギアは、打撃を防ぐ効果があると思ってる人が多いだろう。確かに打撃力をカットするが、打撃の衝撃を和らげるための構造が、打撃を打った箇所よりも広範囲に衝撃の波が広がってしまう為、安物のヘッドギア等は、逆に広範囲ダメージを身体の中に蓄積してしまう。
シュミの場合は、強すぎる為上の説明には当てはまらないけど。




