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第二話 "リハビリには丁度いい"

「うーん 悩みますねー村田さんはなにか良いアイデアはありませんか?」


「そうですね〜とりあえず見た目とか、雰囲気で決めましょうよ」


彼女たちはあれから私の名前を決めるために話し合っている。

さっきからアイデアを出してはやっぱり違うな〜と言って、なかなかに悩んでいるようだった。

そして、私はというとそんな彼女達を見ながら、沙羅が作った美味しい手料理を食べていた。

どうやらこの国以外のところからは和食と呼ばれているようだった。

私はこの中でも味噌汁という飲み物が好きだと感じた。とても温かく美味しい...


「良い考えですね!それでしたら...」


ガラガラ、ドン!何やら部屋の向こうから大きな音が聞こえた。


「村長さんいるか!魔物がたくさん出てきたんだ、早く来てくれ!」


一人の老人がいきなり戸を開けて見るからに焦りながら入ってきた。


「頼む早く来てくれ、もう、作物だけでなく、人や家にまで被害が出てる。」


「わかりました。すぐ行きます。...すみません、あなたも来てもらえないでしょうか?

私も一応戦えますが、数が多いようなので、お願いします。」


「...わかった。わたしも行かせてもらおう。あなた、いや、村田さんは後からついてきて

くれないか」


「お、おう」


私としてはこれから、迷惑をかけずに何日も私の世話をしてくれた沙羅達への恩返しをする方法を考えていたかったが、どうやら今回それ以外の方法でも恩を返せそうだ。


「では、できるだけ急ぎましょう。あなたはこの刀をどうぞ」


彼女からは、彼女たちが持っているのと似たような刀を渡された。

...やはり、とてもしっくりくる。

私たちは家をあとにし、魔物たちのところへ向かうのだった。

「っ...すまない味噌汁...冷めても飲むから許してくれ」

ついでに私は味噌汁に軽く別れの挨拶を済ませたのであった。




しばらく走ったあと、私たちは前方に燃えている家と、怪我して、逃げ遅れたであろう女性の住民をを見つけた。


「大丈夫か?」


よく見ると太ももの辺りに引っ掻いたような大きな傷がある。出血量も多いな...


「私に見せてください。」


村長がそういうと札を取り出し、なにか、小さな声で唱えたと思うと、札は青く燃え、女性の傷が治っていく。


「村長、それはなんだ」


「これはですね、わたしがこの村の神社で巫女をしていたので、こういった術は小さい時から仕込まれていて、結構酷い傷でも治せる事ができるんですよ。」


「なるほどな、それならあんし...」


「危ない!」


女性がそう叫ぶと、黒くて硬そうな物質に包まれた。オオカミのような顔をした獣が浮かびながら、鋭く大きな爪で攻撃してきた。


「お前か、この女性に怪我を負わせたのは...」


「え、刀の持ち手の先端で爪の先を......」


「まぁいい、私たちに牙を剥けたからには、それ相応の対応を取らせてもらう。」


少女はそういうと、魔物を蹴り上げ、空高くまい上がり、落下する速度を刀に乗せて、魔物を切り裂いた。

「グォォォォォ!」

魔物はそう叫ぶと、跡形もなく灰になってしまっていた


「すご、強すぎる...って感動してる場合じゃないですね。まだ前にさっきと同じ魔物がもう二体もいますね。さすがにわたしも戦わなけれ...」


グォォォ!  叫び声が聞こえたと思ったらいつの間にか魔物に詰められていた。


「沙羅、下がれ」


突如少女が、横から現れ、魔物二体とも切り裂き、一瞬のうちにして灰にしていた。


まずいな、今の身体は思った以上に無理をしているな...こんなに私は力も体力も弱かったのか?

とにかくゆっくりと息を整えれば、なんとか今の動きを維持できそうだな


「大丈夫か?私たちであなたが唯一傷をいやせることができる....私が守るから、なるべく安全なところに隠れていてくれ。」


まぁこの調子なら何体きても問題なさそうだ。


ドォォォォォンン


突然、大きな爆発音が聞こえた。


「げぇ、俺たちの犬がやられているじゃないか、誰だよこんなひどいことをしたのは」


突然先ほどの化け物の仮面をつけている大男が堂々と歩いてきた。

かなり大きく身長は3メートルぐらいあり、体型はぽっちゃりとしたがたいの良い、身体全身が黒い

右手にはナタのような大きな黒い武器を持っている。


「お前らか?こんなかわいい俺のペットを殺したのは?なかなかひでぇことするじゃねぇか。

けれどよぉ、お前らの村の住人含めて全員殺せば、このかわいい俺のペットの仇をまとめて取れるんじゃねぇか?そうだよなぁ?」


男はあからさまにニヤニヤしながら、殺気を向けてきた。

見るからに、私を舐めているのだろうか?

...ははは


「なんだ?小娘?先に死にたいのか?」


男はとても怒った様子で私に近づいてきた。


「いや、すまない、私のリハビリの相手には丁度良さそうだと思ってな。」


「あまり俺を怒らせると、なかなか楽には死ねねぇぞ」


男はそういうと、体型には見合わない速度で私に突っ込んできた。


「あなたも、自分がペットのように楽に死ねると思わないほうがいい。」


そういうと、私は刀を抜く姿勢をとった。




どうも、作者です。

この主人公?ちょっと戦闘になると、性格が変わるのでしょうか?

とにかく2話を読んでいただきありがとうございます。

やはり、設定を考えるのは難しいですね。もしかしたら改変するかもしれません。

誤字脱字等コメントいただけたら幸いです。














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