エピローグ
紫の刀を持った和服を着た少女が走っている
「いたぞ!やつを殺せ!」
兵士たちが少女の行手を阻む、
「たった5人か....」
「止ま...」
そう言いかけた魔王軍の兵士はいつのまにか斬られていた身体に気づかず、
倒れてしまった
「やつが来たぞ!全員囲め!」
大きな声と共に兵士たちが一人の少女を囲んだ
ざっと50人近くいるようだ。だが、兵士たちの心は恐怖で埋め尽くされていた。
「あなた達に、できるだけ危害を加えたくはない、そこをどいてくれないか。」
「....その提案を我々が受け入れるとでも?」
その兵士たちの長官らしき男が怒りを抑えながらも剣を引き抜き、呼吸を整え、攻撃をしようとした。
その瞬間
「ぐっ...!」
目にも見えない速度で少女が移動したかと思えば、
音もなく兵士たちの武器に衝撃が走り、いつの間にか、少女以外の武器が破壊されていた。兵士たちが見上げると、そこには自分よりも歳下に見えるとは思えないほどの強い殺気を出している少女がいた。
「これが、あなた達への最後の警告だ。もう一度聞くが通してくれないか。」
長官らしき男はこの提案を受けるしかなかった。周りを見渡しても武器はない、ふと窓の、外を見るとそこには約20000人ほどはいた兵士たちが倒れ、武器は破壊されているのか、誰の手にもなかった。
「わかった。提案を受け入れよう。私達はもうダメだが、先には"あのお方"がある。いくら貴様でも"あの方"には勝てない」
長官らしき男は吐き捨てるように言った。
長官らしき男の発言に反論するものはいなかった。
そして、少女は刀を納め
「あなた達の懸命な判断に感謝する。」
少女が終始表情を変えずそれを言い終えた時にはすでに兵士たちの前から彼女は姿を消していた。
キィィィ
無駄に大きな扉が開く、少女が開いた扉の部屋はとても豪華で、その奥に大きな豪華な椅子に座っている魔王らしき、フードを被った男が傲慢そうに座っていた。
「ようこそ、魔王城へ君を歓迎する気はないが、一応名乗っておこう。
我は見ての通り、この城を作った魔王だ。」
少女は刀を抜きかけながら言った。
「あなたとはあまり話したくないが、聞きたいことがある。私の妹はどこだ。そしてなぜ、私の妹を拐った。」
そのフードの男はニヤけながら言った。
「君の妹は我が直々に持っている。」
魔王は突然、空間の裂け目を出し、呪いで動けなくなった和服を着た女の子を取り出した。
「もう一つの質問だが、君が一番わかっていることだろう?」.
少女は少し、顔を歪め、それでも冷静さを保っている。
魔王は相変わらず、ニヤけながら言った
「君たちは神の使徒とよばれ、神に近い力生まれながらにを持っている。君はその力を扱えるし、我を屠ることは容易なのだろう?だが、君の妹は我の手中だ、いたら使えるその力も」
少女は睨みながら、冷静に言った
「私の力を知っているなら、今すぐ妹を解放した方がいい。あなたも、私の一太刀を浴びたくはないだろう」
「そうだな、だが、そうする必要はないさ、何故なら君は我の手中にあるからな」
魔王がそういうと少女に強い脱力感と倦怠感が襲った。
すると少女から綺麗な七つの宝石が出てきた。その宝石は合計で七色のレインボーカラーだ
少女とはいうともはや動ける状態ではなく、少女は固まってしまった。
「何をした...」
「ははは、これは賭けだったがどうやら君にも効くようだね。
これはね、力を封印する私の固有魔法の一つだ。この宝石は君の力で君にしか意味のないものだ、残念ながら我はその力を使えないが、君を倒すには十分だろう。」
魔王は魔王らしい、嘲笑した笑みを浮かべながら言った。
「...姉さん...」
少女はまだ動ける状態ではなく嫌な汗をかいていた。
「あまり、君とは話せなかったが、楽しい時間だったよ。では。さらばだ。」
魔王が少女めがけて魔法弾を放った。そして次の瞬間
「...姉さん! だめ!」
動けるはずのない、少女の妹が放った魔法弾が、魔王の魔法弾を相殺し、大きな爆発が起こった。
そしてその爆発と共に少女は外に投げ出さられ、その宝石も奈落の底へと落ちて行った。
「...何が、起こった...」
魔王が見回すと女の子は気絶しており、近くには赤色の宝石が落ちていた。
そして、部屋はぼろぼろになっていた。
「逃したのか、だが、この赤の宝石さえあれば、やつが力の半分以上は取り戻せないだろう。まぁ、落ちた宝石は我の幹部に管理を任せればいいだろう。」
魔王はニヤけていた。
「これから、この娘はどうなるだろうか、実に楽しみだ。力が解放されてないのにこの威力。実に良い」
その部屋には爆発で、焦げた臭いとただ、ただただ魔王の高笑いをする声がが響いていた。
読んでくれてありがとうございます!
魔法とかの設定は試行錯誤しながら書いてるので、修正する可能性が高いです。
誤字脱字があれば、どうか、コメントお願いします!




