お祝いするらしい。
とり「かんぱーい(ふこり)」
ねこ「かんぱーい(ふここ)」
かちん。
とり「(ぐびぐび)ああ、大きな仕事を終えて飲む霞はやっぱり最高だな、ねこくん」
ねこ「(がぶがぶ)最高だね!」
ふこふこ。
とり「うふふ」
ねこ「えへへ」
ねこ「ところで、何が?」
とり「え? 何とは何だい、ねこくん」
ねこ「とりさんと飲む霞は最高だけど」
とり「うんうん」
ねこ「大きな仕事って何?」
とり「何だ、それもわからないで乾杯していたのか。あわてんぼうだな、ねこくんは」
ねこ「てへへ」
とり「それでは説明してしんぜよう」
ねこ「お願いするでござる」
とり「実は、この『魔女フィリマ、新天地でスローライフを目指す(※相棒はとりとねこのぬいぐるみ)。』略して「目指すはとりのみ」が、だね」
ねこ「えっ、そう略すの」
とり「かわいいだろう」
ねこ「ぼくだったら『魔女はねこ』って略すかな」
とり「『奥様は魔女』みたいだな」
ねこ「ねこさまは魔女」
とり「ねこくんはオス」
ねこ「そうです。三毛猫のオスは超貴重」
とり「まあ何と略してもいいが、とにかくその『目指すはとりのみ』がだね」
ねこ「はいはい」
とり「ついに十万字の大台を超えたのだよ!」
ねこ「がーん!!」
とり「いや、ショックを受けることではないよ。いいことだから」
ねこ「あ、そうなんだ」
とり「十万字と言えば、あれだよ。書籍化するときに目安となる、一冊分の分量と言われている」
ねこ「つまり、ぼくたちの本が出ると」
とり「いうことは、一切ない」
ねこ「えー」
とり「ねこくんも知ってるだろう。ぼくらの作品はあらゆるコンテストで箸にも棒にもかからない、ぬるぬるのメカブみたいな潤滑性を持っているスライム的作品だということを」
ねこ「スライムは人気なのに」
とり「スライムの出てくる作品は人気だが、スライムみたいな作品は人気ではないのさ」
ねこ「うう……世間の風はぬいぐるみに冷たい」
とり「まあ、書籍化はしなくても作者はこのお話を、よく言えばじっくりと、悪く言えばだらだらと書いていきたいらしいから、まあいいんじゃないか」
ねこ「ふにゅ」
とり「十万字到達は一つのマイルストーンとして、記念に残しておこうじゃないか」
ねこ「はいさ」
とり「ブックマークも着実に増えているし、ありがたいことだよ」
ねこ「ほんとだ! ドライオの十倍以上ある!」
とり「やめなさい」
ねこ「あとで電話しておこうっと」
とり「やめなさい。それでは、これからも『目指すはとりのみ』をよろしくお願いします(ふこり)」
ねこ「『魔女はねこ』をお願いします!(ふこり)」




