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氷属性の魔族の令嬢と『白い結婚』をすることになった男爵家三男のお話

王国の一角には魔族の住まう魔族領があった。
王国と魔族領は100年間、断絶していた。しかし双方の経済的な事情から交流が必要となった。
100年間でできた隔たりは大きく、融和は思うように進まない
そこで王は人間と魔族を『白い結婚』で結びつけるという奇策を思いついた。

選ばれたは人間は、炎を剣の操る男爵家三男フィートバル。
花嫁としてやってきたのは、魔族の令嬢クオリーオ。
銀髪に白い鱗の肌、魚のヒレの耳。白い冷気を身に纏う令嬢だった。
出自を明かしたクオリーオは、恐れも悲しみなく、全てを諦めたような顔でこう問いかけた。

「わたしのようなまがい物の貴族は、やはり殺されてしまうのでしょうか?」

クオリーオの秘めた決意とは?
この『白い結婚』は、果たしてどんな結末を迎えるのか!?
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