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第35話 甘く香る愛のバレットで⑧

 結果としては何とか援護に間に合った。

 ただ本当にギリギリだったみたいで、ツィーさんは目もあてられないほど痛々しい姿になっていた。

 こんな状態ではもう戦えないし、もしかしたら後遺症が残るんじゃないか……などと心配になってしまう。


『申し訳ないがしばらく動けん。10分くらい寝転んだらまた戦えるからそれまで時間を稼いでくれ』


 いや、そんなボロボロになっても10分休めば動けるんかい!


 このやられ方、人間で例えたら重症だ。

 それでも休めば動けるなんてツィーさんの回復力が特別なのか、ステラ・アルマはみんなそうなのか。

 とりあえず深刻な心配はいらなさそうで安心した。


「任せてくれたまえ。まずは敵の能力の正体を暴いてみせよう」


 狭黒さんが立てた仮説の証明が始まる。



「結論から言うと、モスモスくんが操縦するあの機体はアルフェラッツくんでは無い」

「……ほう? ザクロちゃんは面白い事を言うね。この機体がアルフェラッツでなければ誰だと言うんだい?」

「全く、うまく騙されたよ。まずはどうして君達が戦いの前に私達のユニバースに現れたかを考えた」


 やはりまずはそこからだ。

 本人達は降伏を要求する為だと言っていた。

 その為にわざわざアルフェラッツさんの固有武装を披露までしたのだが、それだけでは無い筈だ。


「色々と目的はあると思うが、一番の目的は未明子くんの言う通りこちらとの会話だったと考える」

「君達とお喋りする為だけにわざわざそっちの世界にお邪魔したって言うのかい?」

「その通り。戦闘中にこちらに話しかけても不自然では無い状況を作るためにね」


 狭黒さんの言葉に、敵がピクリと反応する。

 

「戦場で初めて会う相手と会話するのは難しい。相手の事を何も知らなければ話のとっかかりが無いからね。一方的に話すのは不自然だし、やはり事前に何か会話をしているのが一番違和感が無い」

「相手と会話をするのがそんなに不自然かな?」

「これまで戦闘中に敵から話しかけられた事なんてほとんど無かったよ。しかも一人や二人ならず、全員が話しかけてくるなんてのは初めてだった」

「別に敵に話しかけてはいけないなんてルールは無いだろう?」

「もちろん。ただ、全員がこちらに話しかけてきたのには理由があったのさ」

「そうとも。理由はみんな戦う相手の事を理解しておきたいからさ」


 その言い分には無理がある。

 少なくとも私と戦った桝形菊さんはこちらに興味があるようには思えなかったし、会話だって最低限しかしていない。

 戦う相手の事を理解したいから話しかけているなんて感じではなかった。


「次に境界の壁が消えるまでに時間がかかった事だ」

「それに関してはそちらのツィーが言ってたじゃないか。僕の固有武装のチャージが終わるのを待っていたんだよ」

「それもあるだろう。だがそれ以上に、準備をしていたんじゃないかい?」

「準備だと?」

「おかしいと思ったんだ。私と未明子くんが戦ったステラ・アルマ、2等星にしてはそんなに強く無かったんだ。散々秋の四辺形なんて脅されたから、厳しい戦いになる事は覚悟はしていたんだけどね。はっきり言ってこちらが全力を出すまでもなかったよ」

「……」

「それに私達の中で一番強いツィーくんの攻撃が全く効かないと言うのもおかしい。等級の差はもちろんあるが、同じ2等星どうしでそこまで手も足も出ないほどの差はない筈だ」


 等級ごとの差については正直よく分かっていない。

 前に3等星のステラ・アルマが3人がかりでツィーさんに手も足も出ていなかったから、等級が違うとそれくらいの差はあるんだと思っていた。

 でも例えば3等星のアルフィルクと2等星のミラにそんなに絶望的な差があるとは思えない。

 戦力の差には、乗り手の腕が大きく関わっていると理解している。


「以上の事から導き出された私の結論を述べよう。君の乗るその機体はアルフェラッツくんでは無い。その機体はアルフェラッツ、マルカブ、シェアトの3体のステラ・アルマが合体した複合機体である」


 な、なんだってー!!


 ……なんてリアクションをしたいところだけど、マルカブさんと戦っていた私は薄々そうなんじゃないかと思っていた。

 特別な2等星なのにそれほど強くないと言うのはおかしな点だけど、それよりもピンチになった桝形さんのリアクションがあまりにも薄すぎた。

 ビルの瓦礫に埋まって破壊寸前のダメージを受けているのに ”ちょっとビックリした” だけはあまりにおかしい。

 そもそも機体を破壊される事に頓着がないのか、少なくともあの機体には誰も乗っていないと判断すべきだ。


「私達が戦った2体のステラ・アルマが弱かったのは本体では無いただの抜け殻だった。だからそれほど強くはなかったんだ。そしてわざわざ戦闘中に全員が話しかけてきたのはあの2体にも操縦者が乗っていると思わせる為。境界の壁の消失までに時間がかかったのはその時間で3体のステラ・アルマが合体していた為。ツィーくんが苦戦を強いられたのは3体分のパワーとスピードを兼ね備えた機体だった為だ。つまり君達が密かに実行していた作戦は、個々で戦うように見せかけて3対1の戦力差で確実に各個撃破していくと言うものだ!」


 最初にチーム戦にするか個別戦闘にするか選択させると言っておきながら、その実、個別戦闘の方に誘導しようとしていた。

 そもそも最初にチャージまでした範囲攻撃の固有武装を披露するのがおかしかった。

 あれが無ければこちらはチーム戦を仕掛けるつもりだったのだ。

 あの固有武装を見せる事によってチームでは戦わせ無いようにしたのだろう。



「秋明くん。それにマルカブの操縦者。二人ともそこにいるんじゃないかな?」


 秋明と言うのは狭黒さんが戦っていた敵の名前だろうか。

 仮説が正しいのならマルカブさんの操縦者、枡形菊さんもあの機体に一緒に乗っている筈だ。 


「やれやれ。……アルフェラッツ、どうする?」

『すでにカシオペヤ座2等星は戦闘不能です。教えて差し上げても問題ないかと思われます』

「君がそう言ってくれるならバラしてしまおうか。その通りだよザクロちゃん。君の推理は概ね正解さ!」


 こちらの最大戦力を潰した事で一番重要な目的は達したと判断したらしい。

 特に言い訳するでもなく狭黒さんの仮説を認めた。 

 しかしあの言い方だと全て正解という訳では無いみたいだ。


「一つだけ訂正しておこう。別に僕達は一つの機体として合体している訳じゃない。きく秋明しゅうめい、説明してあげなよ」


 そう言うと、敵は手に持っていた巨大な剣を前に差し出した。

 

「あの……あなたまた私の事を君付けで呼びましたね? さっき気にしてるって言いましたよね? 何で人の嫌がる事をするんですか? それとも私の言ってる事が理解できませんか?」


 その声は巨大な剣から聞こえた。

 

「あー。だからくん付けは私の癖だって……いや、申し訳ない。訂正しよう秋明ちゃん」

「次に口に出したら機体ごと真っ二つにしてぶっ殺しますからね」


 いま喋っているのが狭黒さんの戦っていた相手か。

 ちょっと怖い子だな……。

 まくし立てるように話すのは苦手なタイプだ。


「秋明、あなたもう少ししとやかに喋りなさい。女の子がぶっ殺すなんて言わないで」


 今度はアルフェラッツさんの装備しているアメフトの防具のようなボディアーマーから声が聞こえる。

 この声は聞き覚えのある声だ。


「あぁ……ごめんなさい姉さん。この人があまりに私の名前を侮辱するから許せなかったの」

「いや、だから侮辱するつもりは無いんだよ。そちらの装甲になっている方が君の姉さんかい?」

「初めましてザクロちゃん。秋明の双子の姉、枡形菊です」


 ふ、双子の姉妹だと!?

 桝形菊さんと秋明さん。

 と言う事はこの二人、双子でいながらそれぞれ女の子の恋人がいるのか!


 わぁ。普段どんな感じなんだろう。

 四人で同じ家で生活してたりするんだろうか。



「もう分かっていると思うけど、私達の固有武装はステラ・アルマの武器と防具になる事。私の恋人マルカブはこの最強の防具に」

「そして私のシェアトは最強の武器になって、桔梗様を支えるのです」


 とうとう自分自信を変形させる固有武装まで出てきた。

 一つの機体に装甲と武器として別々の機体がくっついていたって事か。 

 通りでアルフェラッツさんの機体色に統一性がない訳だ。

 本来のアルフェラッツさんは、あのくすんだ赤色に馴染んだカラーリングなんだろう。


「武器と防具になれる2等星のステラ・アルマか。防具に特化した一体のステラ・アルマとすればツィーくんの攻撃が通らないのも納得がいく。それにしても本体がそこにいるのに抜け殻だけが戦えるなんて便利な能力だね」

「あの機体自体が固有武装なのよ。戦闘はオートだけど、あっちの様子も分かるしここから外部通信もできるの。まあ、そのおかげで嵌められた訳だけど。まさかあんなに強い光を放つ爆弾を持っているなんてね。思わず声が出てしまったわ」

「あんな姑息な手段を使ってくるなんて完全に想定外でした。お互い通信ができずに、どうしてタイミングよく攻撃を合わせられたのかお聞きしても?」


 私達はセレーネさんのうっかりで離れていても通信ができた。

 今回はそれを最高の形で活かす事ができた訳だが、それを知らない敵にしてみれば疑問だろう。

 うーむ。どう誤魔化したものか。


「ふふふ。君達には色々と種明かしをしてもらったからね。お返しに教えてあげよう。実は私のステラ・アルマの固有武装は、どれだけ離れていようと内部通信ができるデバイスなんだよ!」


 操縦席で思いっきり吹いてしまった。

 狭黒さんの大嘘である。

 アルフィルクの固有武装はウエポンラックで通信兵器では無い。

 だがこの嘘を敵が確かめる方法は無いし、実際に通信できてしまっているのだから信じるしかない。

 しかもこの後アルフィルクがどれだけ戦おうとも固有武装は出てこないからバレようも無いのだ。


『え? 私にそんな便利な能力があったの?』

「あったんだよ。今日だけね」


 内部通信での二人のやり取りにまた笑ってしまう。


「はん! あなた作戦指示タイプかと思ってたら、固有武装までサポート向きなんですね」

「そうなんだよ。君達みたいに盤面をコントロールできる固有武装だと良かったんだけどねぇ」

「あんなのはただのオマケです。あなた、ただのオマケに躍起になっていたんですよ?」

「それにオマケが装備していた武器は笑っちゃうようなオモチャだったでしょ? 必死に対策を考えちゃって、笑えるったらないわ!」


 流石双子。姉妹での煽りも心得ている。

 だが煽るには相手が悪い。


「いやいや。あの固有武装はなかなか面白かった。君達にとってはオモチャかもしれないけど、私が使えばかなり有用な武器になるよ」

「どういう事ですか? 私の使い方が悪いって言いたいんですか?」


 妹ちゃん、狭黒さんとレスバトルなんてやめておいた方がいいよ。

 この人を口で負かすなんて絶対無理だから。

 ペースに巻き込まれて平静を失ってるよ。


「そうは言ってないよ。そうだ! どうせオマケなんだったら私達が勝ったらあの武器貰ってもいいかな?」

「固有武装は他のステラ・アルマには使えませんよ! そんな事も知らないんですか!? 固有武装って言葉の意味分かってます!?」

「知ってるよぉ。あの面白い射撃はできないけど、ブーメランとして投げたら意表をつけるかと思ってね」

「ひ、人の固有武装をブーメランなんて失礼なッ!!」

「えぇー。君がブーメランみたいな物って言ったんじゃなかったかい?」


 狭黒さんと妹ちゃん、あんな短時間でどれだけ会話してたんだ。

 しかも妹ちゃんは怒りのツボを把握されてるみたいで、狭黒さんが何を言っても妹ちゃんがヒートアップしていく。

 こんなに挑発が効く人は初めて見た。


「まあまあ、秋明。そういうのはザクロちゃんを倒して動けなくなったところでいくらでも話せばいい。ここを手早く終わらせて、負ける事はないだろうがアルゲニブの援護に行こう」


 斗垣さんが仲裁に入る。

 残念だ。もっと妹ちゃんが翻弄されるのを見たかった。

 今の言い方だと、暁さんが戦っている相手は抜け殻とかでは無く本体みたいだ。

 暁さんが苦戦していると言っていたしこちらも援護に行きたい。



「未明子くん、アルフェラッツくんの固有武装だが、聞いての通りこちらの固有武装の詳細までは分からないみたいだ。君の近距離射撃は温存しておこう」


 狭黒さんからの内部通信だった。

 アルフィルクの固有武装に関する嘘を指摘されないと言う事は、あれで分かるのは機体の性能面だけと言う事らしい。


「了解しました。でもここからどうしますか? 相手はツィーさんに追いつけるスピードを持っていて、ツィーさんの攻撃が効かないほど固いんですよ?」

「いや、狙い目はあるはずさ。ツィーくん、ここまでの攻撃をどこに集中させた?」

『なるべく気づかれないように散らしたが、武器を持っていない左胸の方を集中的に攻撃した』


 攻撃が効かないなら効かないなりに、次に戦う人の事を考えて相手の装甲を削っていたのか!

 流石チームで戦う事にも慣れているだけある。

 

「分かった。肩や腕を落としても仕留めるには足らないだろう。やはりここはあのボディの2等星を破壊するのが上策か。未明子くん、敵の左胸に攻撃を集中させよう。君の出番だ」

「分かりました!」


 狭黒さんに名指しされたのには理由がある。

 この中で一番攻撃力が高いのがミラのファブリチウスだからだ。

 ツィーさんの武器も長期的に見れば破壊力は高いのだが、瞬間的な威力は圧倒的にファブリチウスの方が上だ。

 だから私はツィーさんが削ってくれた場所を破壊するまで撃ち続ける。

 でもその為には……。


「私が囮になる。動けないツィーくんにトドメを刺せないように敵を引き離しながら、あまり接近はせずにこちらに有利な距離を保ちながら戦おう」


 そういう事になる。

 ファブリチウスは至近距離からの攻撃に向いていない。

 もし接近戦にでもなったら、こちらは回避能力も防御能力も高くないからひとたまりもない。

 誰かが敵の攻撃を集める必要があるのだ。

 本来なら暁さんの得意分野だが、今は別の敵との戦闘中。

 ここにいるメンバーでやるしかない。


「その為に秋明くん……おっと秋明ちゃんを挑発しておいたが、どこまで乗ってくれるかな」


 そういうのも含めての挑発だったのか。

 狭黒さんの事だから、ただオモチャにしてるだけかと思っていた。

 だがこちらに遠距離攻撃をする2等星がいると知っているなら、まずはこちらを狙ってくる筈だ。

 それをどこまで誤魔化せるだろうか。


『夜明が時間をかせいでくれたおかげで、もうちょっとで動けそうだ。ただ、もう全力では戦えないからあまり期待しないでくれ。五月も限界が近い』


 そう言えば五月さん!

 さっきから喋ってるのはツィーさんで、五月さんの声を聞けていない。

 ツィーさんがこんなにダメージを受けているんだから五月さんだってタダでは済まない筈だ。


「ごめんけど、アタシはツィーほど頑丈じゃないから動けるようになっても足引っ張るかもしんない。でもやれるだけやるよ」


 良かった。一応話をするくらいの元気はあるみたいだ。

 でも無理をしているのは伝わってくる。

 普通の人ならとっくに心が折れていても不思議では無いのに、五月さんの気丈さに感嘆する。



「あの。いつまでお話しされてるんですか? そちらがグタグタ話しているのを待つ義務は無いですから、もう斬りかかってもいいですか?」


 しびれを切らした桝形妹さんからせっつかされた。

 相変わらず言葉がトゲトゲしい。

 武器と防具になれる固有武装で、妹さんの方が武器になるのも分かる気がする。

 

「そう思うなら黙ってかかってくれば良かったのに。優しいんだねぇ」

「あなた達にはすでに勝ったも同然ですからね。後はこちらの気の済むように痛めつけさせてもらうだけですので」


 おお! それはもう少しで負けフラグになるような危険なセリフだ。

 やっぱり人って有利になるとああいう言葉が出てきてしまうんだな。


 もっともフラグ台詞で勝敗が決まるならそんなに楽な事はない。

 私達がここから死にもの狂いで巻き返さなければ、ただの勝利宣言になる。



「ここでもう一度聞いておこう。君達、降伏するつもりはないかい?」


 この期に及んで胡散臭い人から胡散臭い提案が出てきた。

 その話はもう決着しているし、今更心変わりも無い。

 と言うか、こっちはまだ負けてない。


「斗垣さんもしつこい人ですね。あんまりモテないんじゃないんですか?」

「言うねえ未明子。でも実はそうなんだ。僕は圧倒的にフラれる事が多い。どうしてなんだろうね?」

「一度自分を撮影でもして、客観的に見てみるといいんじゃないですか?」

「何度も見たさ。こう見えて僕はステージに立つ人間だからね」


 うぁー。あの鬱陶しい動きと喋り方はそっち方面の人だったからか。

 せめてステージとプライベートはキャラを別けて欲しかった。

 もしかしたら本人的にはこの戦いもステージのつもりなのかもしれないが。


「とは言え、僕にはアルフェラッツがいるからね。彼女が僕のそばにいてくれるのならフラれ続ける事も厭わないよ」

「彼女がいるのに他の人に声かけないで下さいよ! 狭黒さん、やっちゃいましょう!」

「未明子くん凄い三下みたいなセリフが出てきたね。最初に彼女らを追い返した時みたいな主人公ロールを期待しているよ?」


 私は主人公なんてガラじゃないからそこを期待されても困る。

 これが物語で、もし主人公がいるならそれはミラの事だろう。

 でもミラが主人公なら確かにここからが魅せ場だ。

 あんな胡散臭い人をステージのセンターには立たせない。

 ここからは私の恋人がスポットを浴びる番だ。



「では二人でモスモスくんに開戦のご挨拶と行こうか!」


 アルフィルクがいつの間にか背中のガトリングガンを装備していた。

 ならばとこちらもとファブリチウスを構える。


「ふふ。遠慮なく撃ってくるといいよ! 君達の全力、僕が受け止めてあげよう!」


 意気揚々と宣言した敵が、大刀を構えてこちらに向かってくる。

 私と狭黒さんは、敵の右胸を狙って攻撃を開始した。


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