東方八霊付 小説本編4
遊び武器、それは邪魔なもの。
霊少女達をへだてる敵意のあかし。
4.ハツカ 霊四
アブミとクロクとカンヂは、しばらくは黙々と遊んでいました。
しかし、その内、アブミが
「遊び道具が欲しい」
と言い出しました。
そこで、アブミも含めて、クロクとカンヂはそこら辺で遊びながら、遊び道具を探しました。
3人で一生懸命に探しましたが、見つかりません。
遊び道具とは、霊の手や足に付く道具の事です。それは、ドラえもんの吸着能力の様に、掴んで放すだけでも面白いのです。
しかし、探しても探してもないので、アブミが、
「遊び道具を持っている霊を探してみよう」
と言い出しました。
そうと成れば、3人は、話門をくぐり、時を進めました。
時が進んだ所で、3人は何やら騒がしいので、そっちにいってみました。すると、遊び道具を持っている霊が走ってくるのが見えました。誰かに追われている様なのです。
3人が話し掛けると、その霊、名前をハツカと言います。ハツカが答えました。
「短刀と長刀を持った霊が追ってきます」
その短刀と長刀とは、遊び武器です。それは「いらない」とアブミが言いました。
そこで、4人は辺りを見回して、隠れる場所を探しました。
アブミが「あの木の辺りが良いよ」と言いました。
4人はその木の陰に隠れて、”短刀と長刀を持った霊”を待ちました。
遊ぶ事がふわふわする事なら、隠れる事はひそひそする事です。
4人はこそこそして、話します。
「短刀と長刀を持った霊は、どう云う感じだった?」
「快楽的な目をして、胸が小さかった」
「他には?」
「不細工ではないかな、けっこうかっこよかった。イカれているけど」
「精神的には?」
「心はそぞろで、服が可愛かった。後は、物理的に干渉出来るみたい」
そうそう、遊び武器とは、実際の武器の事です。実際、霊は物質的超越をしていないものばかりなので、武器で殺されます。生きていますから。
こそこそしている内に、その恐い霊が、きて、
「私は、侍魂。霊を斬って遊ぶのが、趣味」
「ひそひそ」
「私は、独り言が大好き。今日も独り言」
アブミも遊び武器はいらないので、4人はひそひそしながら、その場を去ったのです・・・・・。




