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鬼神王覚醒  作者: 森豆太郎
6/109

第6話 ◇仲間探し(2)◇ 02/01

10話まで、1時間間隔で連続投稿中です。

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◇仲間探し(2)◇ 02/01~


樹鬼神(じゅきしん) 久久能(ククノ) (トモ)の場合◇ 02/01


 大雪山へは行ったことが無かったが、昔、家族旅行で行ったことのある旭川の動物園へ【瞬間移動】して探ってみると確かに大雪山方面に気配を感じることが出来た。


 積雪の中、歩いていく時間も体力も、もったいないので、周囲を見通せる高い建物を探したら、17階建てのホテルを見つけたので、屋上へ【瞬間移動】した。

 改めて大雪山方向の気配を感じた場所をスマホの地図で確認したらどうやら天人峡という地域だと分かったので、目視で【瞬間移動】した。

 

 天人峡で結界を探すと雪に囲まれた小さな社の奥にある木々のように偽装された結界があった。

 その結界を抜けると、そこに雪は無く鹿嶋と同じように小鬼が集まって騒ぎ始めたので、一番近寄ってきた小鬼に向かって、しゃがんで目線を合わせてゆっくりと


 「初めまして、お邪魔してます。早矢刺 潤と申します。

  鬼神を探しているので、ここに来るよう話してきてもらえますか?」


 と緑髪の小鬼に頼むと奥の方に走っていった。


 その後は、緑髪の獄卒に混じって、緑色の細かくちぢれた髪の2m位の鬼衆と、少し小さく170cm位で40代位のシュッとしたオールバックの男性が、やってきた。


 その男性から


 「小鬼に聞いたら鬼神を探してここに来たという事らしいけど、どうしました?

  いきなり人が来れないはずなんだけど?

  どちら様?」


 とフレンドリーに聞かれたので、ここに来た理由を説明した。


 「実は、半月ほど前に鬼神王として覚醒して、思い出した記憶を頼りに現在の状況を確認したら、富士山の結界がやばい状況で、魑魅魍魎が地上に出てくる大災厄が、いつ起こってもおかしくない、結構やばい状況だと分かって慌ててて、そしたら自分には、8人の鬼神とその仲間たちが居るという事を思い出したんで、最初に鹿嶋へ行って雷鬼神の武 甕さんに会って話した時に、こちらにも鬼神さんが居ると聞いて探しに来ました。」


 と話すと


 「鹿嶋の紹介でしたか、それはそれは、この時期に来るのは、大変だったでしょ。

  まずはうちに来て休んでください。」


 と招待されたので、お邪魔することにした。


 「ここに居るのは、樹木、草花、毒、香の属性を司るオーガロード樹鬼神(じゅきしん)の私、久久能(ククノ) (トモ)と配下の鬼衆は、緑鬼衆(りょくきしゅう)です。

  あとは、獄卒と小鬼ですね。」


 久久能さんと話してみると、おおらかで細かいことは気にせず、古いしきたりや伝統、風習もおかしいと思えば平気で無視する。

 少し人見知りの気があるので、自分からは話しかけないが、人好きなので話しかけられれば喜んで話し始める。

 新しもの好きだが飽きっぽい。という事が【異能:思考分析】で分かった。


 鹿嶋の時と同じように小一時間話してから協力してくれるように頼んだところ協力してくれることになったので、助かった。


 久久能さんに


 「これから鬼神が造る霊石が大量に必要になると思うんで、[樹石]を出来る限りたくさん作って欲しい。

 それから避難所は、これから作るんだけど、完成したら久久能さんたちに1か所任せたいと思っている。

 そして、最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える配下を増やして欲しい。」


 と説明すると、久久能さんから


 「了解。了解。霊石は作っとく。

  鬼衆も獄卒も小鬼も増やしとくよ。

  その避難所だけどさ、俺暑いのが苦手なんで、担当は、出来たら北の方にしてもらえると嬉しいな。」


 とこちらも条件付きながら協力が得られることになったので、


 「今は、始めたばかりで、鬼神も全員と会えてないから、どこの避難所をお願いするとか決められないので、とりあえずは、久久能さんが希望するような避難所を考えるので、今はこの二つをお願いできますか。

  あと、何かあったら連絡させてもらうんで携帯の番号教えてもらえますか。」


 と話して連絡先を交換してから、次の鬼神を月山で探すことにした。



月鬼神(げっきしん) 月読(ツクヨミ) 神楽耶(カグヤ)◇ 02/01


 月山には、スキーで行ったことがあったので、そのまま閉鎖中の月山スキー場のリフト山頂側まで、【瞬間移動】したら、雪に埋もれたので【念動力】で体を雪上まで持ち上げてみたら「人も居なければ何もない周り一面が、ただただ雪が積もっているだけだった。

 (スキーが出来るようになるのは、あと1-2か月かかりそうだ。)


 改めて気配を探ったら、月山山頂付近に気配を感じたので、【瞬間移動】すると山頂から少し下のところに、雪から飛び出している大きな岩、に見えるよう偽装された結界があったので、そこの結界を抜けると、これまでと同じように小鬼が集まって騒ぎ始めた。


 一番近くに寄ってきた小鬼に目線を合わせるようにしゃがんで、 


 「初めまして、お邪魔してます。鬼神さんを探しているので、ここに呼んで欲しい。」


 と黒髪の小鬼に頼んだ。


 その後は、例によって黒髪の獄卒と混じって、黒色の細かくちぢれた髪で2m鬼衆と比べるとかなり小さく見えてしまう身長が160cm位で、髪をボブにした女子大生っぽい()が、やってきた。


 「小鬼が騒いでいるけど、どうされました? 

  この辺は雪が深くて人が、来れないはずなんだけど?

  遭難しました?」


 と聞かれたので、


 「そーなんです。」


 というお約束の返しの後で、


 「じゃなくて、実は、半月ほど前に鬼神王として覚醒して、思い出した記憶を頼りに現在の状況を確認したら、富士山の結界がやばい状況で、魑魅魍魎が地上に出てくる大災厄が、いつ起こってもおかしくない、結構やばい状況だと分かって、慌てていまして、そしたら自分には、8人の鬼神とその仲間たちが居るという事を思い出したんで、最初に鹿嶋で雷鬼神の武 甕さんに出会って、こちらにも鬼神さんが居ると聞いて探しに来ました。」


 とこれまでと同じ経緯を説明して聞いてもらいました。


 「ここらで一番雪深い時期に大変でしたね。

  まずは、うちに来て温まってください。」


 と招待されたので、お邪魔することにした。


 「ここに居るのは、陰、重力、闇、冥、呪の属性を司るオーガロード月鬼神(げっきしん)の私、月読(ツクヨミ) 神楽耶(カグヤ)と配下の鬼衆は、黒鬼衆(こくきしゅう)です。

  あとは、獄卒と小鬼ですよ。」


 話していて月読さんは、明るく活発で開放的。芯はしっかりしているのにミーハーな性格と【異能:思考分析】で分かった。


 これまでの鬼神と同じように小一時間、事情を話してから協力してくれるように頼んだところ協力してくれることになった。


 「これから鬼神が造る霊石が大量に必要になると思うんで、[陰石]を出来る限りたくさん作って欲しい。

  それから避難所は、これから作るんだけど、完成したら月読さんたちに1か所任せたいと思っている。

  そして、最終的には、避難所を起点に地上に溢れた魑魅魍魎を殲滅して、地球上から排除するつもりなんで、戦える配下を増やして欲しい。」


 と説明した。


 「なるほどですね。

  [陰石]の方は、ちゃちゃと準備しとくんで安心しといて。

  それから、避難所の件なんだけど、実は私って、寒いところが苦手なんでその辺、よろしくね。

  今日は夜になっちゃたし、食事と寝床を用意するから休んでいけば。」


 とお話しいただいたが、


 「休んでいきたいのは、やまやまなんですが、伊勢の神域に居るという鬼神を探さないといけないんで」


 と断ったら何ということでしょう。

 神楽耶さんから思いもよらないお話があったのです。


 「伊勢の神域だと日鬼神さんだね。私も良く近くまで行くんで知り合いだよ。

  案内しようか。」


 探し出すのも手間なんで、連れてって貰えるなら大歓迎という事で


 「案内してもらえると、本当に助かります。

  是非、お願いします。」


 とお願いすると


 「オッケー。

  じゃあ、明日、鬼神王の潤さんと一緒に訪問するって連絡入れておきますね。」


 と、願ってもない話が出たので、お言葉に甘えて月山で一泊後に伊勢神域まで連れていって貰うことになりました。


 ちなみに夕食は、大鍋を使った猪鍋で、鬼衆や獄卒、小鬼と一緒にたらふく食って飲んで大騒ぎだったよ。


 同じ釜の飯を食うと何だか違うよね。



次話 ◇仲間探し(3)◇ 02/02~

 

樹石(じゅせき):樹鬼神の異能:霊石作成で樹、草木花、毒、香の属性を持った霊石。木々の生成・生育・成型・変形等や毒や香を生み出す事が出来る。木々の光合成能力を強化して空気を綺麗に浄化することができる。天石と一緒に使う事で対象範囲を拡大できる。

陰石(いんせき):月鬼神の異能:霊石作成で月、重力、闇、冥、呪の属性を持った霊石。死体や意識のない状態の生物などを任意に操ることが可能となる。天石と一緒に使う事で一度に操る対象を増やすことができる。また、1年に1度だけ死者を復活させることが可能となる。

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