第3話 ◇エピソード・ゼロ◇ マイナス7,300年
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◇エピソード・ゼロ◇ マイナス7,300年
鬼神王として覚醒した際に知り得た歴史は、ぶっ飛んでいた。
約7,300年前の鬼界カルデラの大噴火は、火山噴火が原因ではなかった。
地球時間の約8,000年前に惑星タカマガハラが終焉を迎えることになった。
当時の住民たちは、すべての叡智を集めて惑星:タカマガハラから避難するための宇宙船を建造した。
それぞれの宇宙船には、移民先でタカマガハラの環境が復元できるように異能:無限蔵にタカマガハラのすべて一式を保存し各種族を乗せた移民船が、様々な方面に出発した。
惑星タカマガハラは、住民たちが無事に出発したのを見守っていたかのようにその後、ブラックホールとなり消滅した。
約7,300年前に環境が、タカマガハラに近いことが確認できた地球に神族のノアが管理する移民船が、今でいうところの九州の高千穂地域へ着陸した。
着陸後、ノアは、7日後に戻ってくるように指示してワタリガラスとキジバトを放すと、7日後にキジバトが榊を銜えて船に戻ってきた。
キジバトに再度、7日後にまた戻ってくるように指示して待っていると元気に戻ってきたので、地球で生活できると判断した。
後でわかったことだが、ワタリガラスは、地球での生活が楽しくなってしまい様々な地方を飛び回って遊び惚けていて戻るのを忘れていた。
地球を移住先と決めたノアは、無限蔵に保管していた資材と船の設備を使って地球に霊気を循環させるために大小様々な龍脈を作り、貯めていた霊素を流し込んで定着させ、地上で人から新しく発生する霊気も取り込んで循環させる仕組みが完成した。
地球に霊素が定着すると、意外にも従来から地球上で生活していたほとんどの生物たちが、霊素と親和性が高いということが判明した。
霊素が使えず瘴気を膿み出し纏っている魑魅魍魎と呼ばれる瘴気系種族たち(魔族、魔獣、アンデットなど)が、せっかく移民した地球なのに、「自分たちの種以外、嫌いな霊素系生物で埋め尽くされると、自分たちの居場所がなくなる。」と考えた結果、「だったら移民も含めた地球上で生きているすべての霊素系生物を力と瘴気で制圧して、自分たちが第二のタカマガハラに選ばれた種族として君臨する。」という反乱:大災厄を起こした。
霊素を生み出し異能として発現させる能力を持った霊素系の神族、鬼神族は、元々地球上で生きていた生物たちと共存しようとしていたので、魑魅魍魎と敵対するようになった。
そして、どちらにも所属せず自分たちの種族だけで、自由気ままに生きていこうとする霊素系独立勢力たち(龍族、人魚族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族など)は、われ関せずと中立となって、離れて行った。
真っ向から対立していた魑魅魍魎たちと神族・鬼神族とが、各地で小競り合いを繰り広げるようになり対立が深まっていった。
そんなある日、自分たちの村を作るために阿蘇山に集まっていた炎鬼神一族が疲れて寝静まったところを、魑魅魍魎共に急襲されて赤鬼3人と獄卒や小鬼が大量に殺されてしまった。
こうなってしまっては、鬼神族としても黙っていられないので、魑魅魍魎共を徹底的に殲滅する準備を始めた。
当時、一進一退の攻防を繰り返していたのだが、魑魅魍魎共が、九州から島伝いに南方を侵略するために鬼界島と呼ばれていた巨大な島に集まっていることを察知した鬼神一族が、全力の【異能:開放型紅炎】で攻撃した結果、攻撃を受けた魑魅魍魎共は、なすすべもなく一瞬で塵も残らず消え去った。
これが、移民たちの歴史に残っている”喜界島戦役”だった。
開放型紅炎で攻撃した際に発生したマイクロフレアが地上を溶かし、海水に触れた際に巨大な水蒸気爆発が発生し現在も残っている鬼界カルデラが生まれたのだった。
鬼界島に居なかった魑魅魍魎共は、鬼界島戦役の結果を知ると慌てて散り散りに世界各地へ隠れてしまったので、全滅させることはできなかった。
開放型紅炎で攻撃した結果、空気汚染や粉塵が九州に広がってしまい、地球環境に一部適合できていなかった為に体力・耐性が弱くなっていた神族が、鬼界島戦役で環境が破壊されたことで、絶滅しそうになった。
このままでは、神族が絶滅してしまうので、影響が少なかった本州中央部に生活基盤を移すことにした。
絶滅危機を前に当時の神族族長だった神武が、地球環境に適合するように元々、その地域で生活していた地球人の遺伝子を取り込むことを決断し実行したが、持っていた異能のほとんどを失ってしまった。
この時の神族族長が、皇家の始まりであり、皇家の手におえない大きな問題が発生すると、鬼神一族が裏で力を貸していたために時々、日本の歴史にも足跡が残っていたが、近代ではそんなことは、ほとんどなくなっていた。
魑魅魍魎共を激減させ、このまま全滅させようとしたところで、龍族、人魚族、獣人族、エルフ、ドワーフ族などの独立勢力から、「魑魅魍魎も同じタカマガハラから移民してきた同胞なのだから、殲滅させるな。」という要求が出たためこれ以上、攻めることが出来なくなってしまった。
そうは言っても、鬼神族として同じ地上で生かしておくことは承服できないことを伝えたところ、鬼神族が、富士山深淵部に魑魅魍魎隔離用の空間を作り封印すれば、地上に影響を与えないよう龍族、エルフ、ドワーフ族が、監視・管理するという協定が結ばれた。
それ以降、鬼神一族が魑魅魍魎を見つけると、そいつを確保して富士山深淵部に連行して行くと、龍族、エルフ、ドワーフ族が隔離して大災厄が再発しないよう管理するようになった。
地球上に散らばった魑魅魍魎を含めた移民種族だが、稀に各地の人類と触れ合うことがあり、その時の記憶が、世界各地に残る人々の伝説として現代まで語り継がれているのだった。
結局のところ、地球に移民してきた種族たちだが、全体的に衰退して人口を減らしてしまったのと、反比例するように人類が地上を支配して歴史を動かすようになってきたのだった。
次話 ◇翌日~退職まで◇ 01/12~01/31
・魔族:大悪魔、悪魔、小悪魔、冥界犬、悪魔犬など
・魔獣:トロール,リザードマン,オーク,スライム,トレント,ワーム,ノール,コボルド,ラミア,アラクネなど
・アンデット:吸血鬼,グール,スケルトン,ゾンビ,ゴースト,レイスなど
・無限蔵:八鬼神以上が、あらゆる物をあるがまま隔離空間に保存する能力
・開放型紅炎:鬼神王の異能:霊石作成で[炎,火,熱,嵐,日,光,重力,空,天,聖]が付与された[天石]に含まれている属性と同じ属性を2つ以上同時に追加付与すると太陽で発生する太陽フレアと同じものを特定の場所で発生させることが出来る能力。同時付与の関係で、鬼神王,炎鬼神,日鬼神が発動可能である。
・封印:特定の空間に閉じ込めて出られなくする。封印する相手の瘴気が多いと発動できない。
・霊気:惑星タカマガハラに溢れていた異能を発生させるための元素。人が他人を慮ったり、守ろうとしたり、幸せを願う良感情からも発生する。
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