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なろう作家ワイ、流行りの長文タイトルについて考えてみる

作者: 千葉丸才



 はじめましての方ははじめまして!


 なろう作家の千葉丸才と申します。


 さて、早速ですが長文タイトル問題が再燃していますね。


 まぁ、これは定期的に起きる事なのですが、今回はこれに関して個人的な考察をして行きたいと思います。


 1.何故長文タイトルが流行してるのか?


 これは散々言われている事ですが、単純に内容が分かりやすい為だと思います。


 短くセンスの有る名前は確かにカッコいいですが、どんな内容なのかは読んでみるまで分かりません。

 それに対して長文タイトルは内容が分かりやすく、その内容が好みの人にとっては簡単に手を取り易いのです。


 桐の箱に入ってて中身が見えないお菓子と、ショーウィンドウに並ぶケーキを思い浮かべて頂くと分かりやすいかも知れません。


 わざわざ開けなくても、最低限自分の好みに近いものかは分かる。


 これは数十万作品もある“なろう”ではかなりのアドバンテージになると思います。


 2.何故長文タイトルは嫌われるのか?


 傾向としてですが、長文タイトルの作品はテンプレを多用しており、例え上位作品でもそれ以外の評価されてる作品と比べてクオリティが低いです。(※あくまでも傾向です。長くても面白い作品は沢山有りますし、短くても糞みたいな作品も沢山有ります。詳しくは後述します)


 主人公は無能で、ヒロインは只のイケメン好きのビッチ。周囲の人物全てが何故か無能な主人公を褒めそやす。


 読んでいるとそんな印象を受ける作品も少なくありません。


 無論、作品内でその様に表現されてはおらず、主人公は凄いしヒロイン達は可愛くて誠実と設定されていますが、描写が余りにも稚拙で読んでいてそんな印象を受けないのです。


 これは素人の投稿サイトと言う性質上仕方ない側面も多いですが、読み物として高水準とは言い難い場合が多いです。


 しかしながら後述する理由で長文タイトルは多くの支持を集める為、それに反発して不満が噴出してしまうのです。


 3.何故評価されるのか?


 これは単純で、“小説家になろう”に来る人達の多くが“なろう”に“なろう”を読みに来てるからです。


 設定の齟齬や描写の不足、キャラクターの造形の無さや矛盾点の多さ、物語の起伏の無さ。


 そういったクオリティに関する条件を重視しておらず、自分の好みのジャンルと様々なテンプレに対応したシュチュエーション(ざまぁ、追放、ハーレムなど)、可愛いヒロイン。そして気軽に読める文章を優先しているのです。


 勿論、上記のクオリティに関するものもある程度見られる場合もあるでしょうが、なろう系は下の要素が強い傾向にあり、メディアの露出が多いのも下の要素を多く含んだ作品です。


 そして、そういったメディアから“小説家になろう”に来る人も多く、そういった人達から言わせれば最初から苦戦やらカッコいい主人公なんて求めてないのです。


 ですので作者はクオリティを気にする必要性が低く、短いスパンで更新可能。かつ、内容が分かりやすいテンプレ型の長文タイトルを量産する事で、極めて高効率でブックマークや評価を増やす事が可能になります。


 それに対して短文タイトル作品は読む人達の目も厳しく、評価も辛目。クオリティを意識する為にスパンは遅くなり、タイトルから内容が分かり辛いので一見さんに敬遠される。


 もし書籍化狙うなら、長文タイトルテンプレ作品一択です。評価は雲泥の差でしょう。


 4.じゃあ短いタイトルの作品はクオリティが高くて面白いのか?


 ……答えはノーです。残念ながら大半が糞つまんねぇのですよ。


 そもそも短タイトルのクオリティが高くて面白い作品は、テンプレ長文タイトル作品程とは言えませんが普通に評価されます。


 少なくともブクマ四桁くらいには行くのです。勿論、ジャンル格差や例外もありますが。


 それ以外の評価を受けてない短タイトル作品は、癖が強かったり、ピンポイント過ぎる嗜好だったり、逆張りし過ぎて訳分からなくなってたりと、散々な内容の場合が多いです。


 しかし逆に長文タイトルテンプレ作品はテンプレを用いる事である程度のクオリティが担保されており、かつタイトルに沿った内容なので低評価作品でも取っ付き易かったりします。


 なのでこういった側面からも長文タイトルは優位性があると言えるでしょう。


 5.まとめ!


 まぁ、結果として言ってしまえば、長文タイトルは永久に不滅です。


 はい。寧ろ増えると思います。そりゃあアドバンテージが違い過ぎますからね。


 ただ、これは悪い側面だけで見る必要は無く、自分も長文タイトルで面白い作品を書けば対抗は出来ると思います。


 実際に長文タイトルでも面白い作品は有りますからね。


 それでも長文タイトルは嫌だと言う作者様、読者様。


 その時は自分の趣味全開で書きましょう。読みましょう。


 結局はそれです。


 

 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 長いタイトルを付けているのはなろうにおいて長いタイトルが有利であると体感的あるいは知識で知っているからであり読まれる努力をする作者であると予測可能で内容もある程度期待できる(長文タイトル)…
[一言] 私は長いタイトルは好きですよ。 漢字二文字で「秋月」とか、一文字で「華」とか書かれると、帯を見て、巻末のあらすじを読んで買うかどうか決めます。 それが、「悪役令嬢」とか「おっさん」とか入っ…
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