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King of light   作者: 鯛の塩焼き
1/5

終わり。そして、始まり

初めまして。鯛の塩焼きです。

小説を書くのはこれが初めてなので文章がへたくそになってしまいます。

なので、直したほうがいいところなどを指摘してもらえると嬉しいです。

これからよろしくお願いします。

僕はざーざーと雨の降る夜の東京を傘もささずに歩いている。周りには誰もおらず、車も走っていない。

外は寒く、風も強い。くつの中は水浸しになっていて気持ち悪い。

「まぁ、別にいいか」

だって、僕は今から死ぬのだから。そんなことを考えていると目的の場所にたどり着く。

目の前には寂れた5階建ての廃墟が建っている。廃墟には所々にツタが生えていて不気味な雰囲気を醸し出していた。

廃墟の中に入ると周りは薄暗く、人の気配はなかった。廃墟にはポツポツという雨の音が響き渡っていた。入口のすぐ近くにある階段を上る。

階段の段差と手すりには赤錆がこべりついており、廃墟の不気味さをさらに引き立てていた。コツコツという足音が階段に響く。所々に窓がついていた。それらの窓は少しだけ空いていて、そこから雨の匂いが漂う。

僕はこの匂いが嫌いだ。この匂いがするとき僕はいつも暗い気持ちだからだ。

今だってそうだ。しかし、そんな気持ちになるのも今日で最後だと思うと少しだけ気分がよくなる。気分がよくなったところで廃墟の屋上にたどり着く。

屋上の扉を開けて外に出る。屋上の下を眺めると東京の美しい夜景が広がっていた。

せっかくだし、最後に昔のことを思い返してみようと思う。そっと目を閉じて昔のことを思い返す。

7年前まで僕は優しい両親に育てられていた。しかし、僕の誕生日の2日前に交通事故で亡くなった。

母のバックには僕の誕生日プレゼントが入っていた。プレゼントは音楽プレイヤーだった。

事故で壊れていたが今でも大切に持っている。というか右ポケットにの入っている。

それから僕は叔父の家に引き取られた。その時は両親が亡くなり寂しかったので本当にうれしかった。

しかし、叔父の家に僕の居場所は無かった。さらに、叔父に暴力を振られる毎日だった。

新しく入った学校にもなじめず虐められていた。そんな誰からも必要とされない世界からおさらばしたかったのだ。目を開け屋上の淵の上に立つ。

「少し、怖いな……」

ぽつりとつぶやく。しかし、そんなつぶやきは突如吹いてきた風の音にかき消された。もし、生まれ変わりというものがあるなら次は誰かから必要とされる幸せな人生を歩みたい。そう願いながら僕は屋上から飛び降りた。




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