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毒舌勇者とモンスター(メス)
俺の武器は毒舌だ、言葉で相手にダメージを与えてやっつける。
今日の敵は大きなモンスターだ。一応メスらしい。
「そんなに太っていたら体が重くて動けないだろう?」
ダメージを受けたのか少しだけモンスターの表面が溶ける。
「ダイエットしてるんだから、レディに向かって失礼じゃない?」
「女だとは気づかなかったな」
さらにモンスターの体が灼熱の太陽の下の氷のごとく溶けていく。
「私は女よ。美しいで若いころは通っていたんだから」
「おまえが手のひらサイズで、小さくなればかわいいと思うのだけどな」
すると、若干赤面しながら、敵は手のひらサイズまで溶ける。
「これで、どう? あんたの顔気に入ったからお供してあげるわ」
これは、勇者の計算なのか。モンスターが勇者に惚れたから小さくなったのか、私たちにはわからない領域だ。




