34/74
あの子がいなくなった、子どもを探す母親
文字数が足りないため二話同時掲載です。
★あの子がいなくなった
「あの子がいなくなったよ」
お父さん、お母さんが心配する。
「あの子はどうしたんだろうね」
お兄さん、お姉さんが心配する。
「どうしたんだろうね。心配だね」
最近、あの子がいなくなったことを、みんな心配していた。
これは、お父さん指、お母さん指たちが小指が無くなったことについて、心配していた話だ。そして、指の主の人間ことを心配しているのだった。
なぜ、小指が無くなったのだろうか?
事故か? まさか……
★子どもを探す母親
子供を探す母親がいた。
「うちの子供がいなくなったんです。どなたか知りませんか?」
誰も知らん顔。
世間は冷たいですよね。
「あの人、30年前に息子さんを亡くしたのに、いまだに探しているのね」
「生きていたとしても息子さん、50歳過ぎているよね。かわいそうな人」
「生きていると信じていられるのは幸せなのかもよ。認知症も悪くないかもね」
いつまでも親と子という関係は変わりませんからね。




