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案内された部屋は、客室だろうが狭かった。
客室にもランクがあるのなら、最低ランクだと思う。
お風呂にトイレ、ベッド・・・まぁ、生活できるからいっか。
案内してくれたメイドが、後で食事を持ってきますと言って出て行こうとするので、図書室の場所を聞いた。
とりあえず、書面をカバンにしまって・・と思ったら、中が真っ黒で見えない。
えっ?何?ジーッと見ると、<無限収納>と出た。おおぅ!助かるよ!持ち主限定も付いてる。
よし!
ありがとう!神様?
教えてもらった図書室に行ってみると、誰もいないし、埃っぽい。こんなとこで、本を読みたくないので勝手に借りて部屋に戻ろう。とりあえず、私に必要な本は〜と思ったら、光ったので、カバンに入れていく。ダミーで適当な本を数冊持って部屋に戻る。ダミーの本をテーブルに置き、カバンから本を出そうとしたら、手紙がある。
はて?
君のカバンに入ってたものは、使っても(食べても)補充されるからなくならないよ!お金は、補充されないけどね。それと、着替えと靴とそちらの世界のお金と一応短剣を入れておいたよ。君には色々つけたけど、何がついているのかは、色々試して自分で確認してね!そっちの方がワクワクするでしょ?あっ、君は戦えないよね?だから、魔法は使えるようにしといたよ!自分の身は自分で守らないとね?僕にできるのはこのくらいだけど、君の幸せを願ってるよ!
神様?って本当に神様だったんだ。今までごめんなさい。でも、ありがとう!
元々カバンに入ってたのは、お財布、スマホ、ハンカチ、ティッシュ、ウェットティッシュ、手帳、化粧品、女性用品、常備薬、エコバック、水筒、のど飴、一口チョコ(小袋)、栄養補助食品、お昼用に買っておいたおにぎり3個だね。
そういえば今日はお昼食べそこねたんだ。
自分の仕事と突発で入ってくる仕事でバタバタしているのに、田崎さんのフォローもしなくちゃいけなくなって、時間がなかったんだよねー。
自分の仕事くらい、しっかりしてほしいわ。
まぁそのおかげで、食料確保できたんだけどね!
それよりも、魔法が使えるって・・・最高ね!
何が使えるのか試してみなくちゃね!
神様、ありがとう。頑張って生きていきますねー!