12
ほわぁぁ〜。
綺麗〜〜。
目が離せない。
惹きつけられるようにフラフラと途中からダッシュでドラゴンに駆け寄ると思いっきり抱きつく。鱗が硬くて痛いが気にしない。
本当なら額と額をコツンとさせたいけれど、ドラゴンは大きくて額まで届かない。
仕方なく鼻の上辺りに頭をつけてグリグリする。
「私はマコ。よろしくね?あなたの名前は何て言うのかな?仲良くしてね!」
はぁ〜ん、至福だわ!このままずっと撫でてていいかしら?
頭でグリグリ手はナデナデ心の声はダダ漏れ。
〈娘、離れてくれないか?〉
ん?誰かいる?
頭を離して周りを見るけどギル達3人しかいない。
気のせいか。
また頭をグリグリする。
〈娘、マコと言ったか?離れてくれ!〉
えっ?私?離れてって・・・
さっきから聞こえていたのってドラゴンが喋っていたの?
「ぅええええぇ〜〜⁈」
「どうした?何があった?マコッ!」
ギル達がくる。
〈会話出来る事は喋らないでくれ。〉
「ん?大丈夫!なんかいきなり目の前を虫が飛んだような・・・ごめん。」
「何もないならいいんだ。このドラゴンは人が近づくと威嚇したりするからな普段誰も近づかないんだ。マコが抱きついてビックリしたぞ!」
「そうなの?ねぇ。このドラゴンの名前は?」
「陛下がネグロとつけたんだが、気に入らないようでな。」
ん?
「顔だけ男がつけたって、もしかしてギル達のドラゴンもアレがつけたの?」
「顔だけ・・・いや、アルブス達は自分でつけたな。ドラゴンが選んでくれたらパートナーとして一緒にいるからな。本人が嫌がる名前はつけないさ。」
「なんでこのドラゴンはアレがつけたの?カイザーがいるのに・・・」
「もともとカイザーは陛下のパートナーじゃないんです。」
うん?
ビービービー!危険!危険!
やっかい事の予感!関わりたくないよ!
ここは突っ込まないからね?
スルー一択だ!
「コイツはパートナーを選ばないんだ。誰もコイツに選ばれないから陛下が仮の名をつけたんだ。」
「それでもネグロって・・・センスなさすぎ。まだノワールとかのがいいよ。」
まぁ、私も人の事は言えないな・・・
「マコがつけてやるか?」
「んー、私もあまり知らないからなぁ。オニキスとかありきたりだし、うーん、オブシディアン・・・長いからディアンはどう?それかシャーマナイトからでナイトとか?」
〈ディアンがよい。〉
「ならディアン?・・・ナイト?ん、ディアンだね!
ディアンと呼ぶよ。」
「嫌がってなさそうですね?よかったですね!」
「つけといてなんだけど、勝手につけてよかったの?」
「いいんじゃないか?コイツ、ディアンも嫌な名前で呼ばれたくないだろう?」
「それもそうね!よろしくね?ディアン!じゃあ、またくるね?」
ナデナデして離れる。アスールにロート、アルブスに手を振りながら厩舎から出る。
んー、忘れてた!
「ねっ!お腹空いた。何か食べたい!」
「そうですね。食堂に行きますか?」
「そうだな。この時間なら人も少なくなってるだろうし。」
「やったー!どんな味があるか楽しみぃ!」




