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部屋に入ると金髪に緑の瞳のイケメンが座っていて、その両隣に綺麗どころが2人侍っている。
後ろにいるのが護衛かな?手前のおじさんが宰相あたりかな?
「黒髪の乙女をお連れいたしました。」
「ふん。本当に黒髪なんだな。だが地味だ。俺に相応しくないな。下がれ。」
なんなんだ?
「ひゃっ!」
綺麗どころ2人が驚いている。
視線はベランダの方だなぁと見てみるとドラゴンの顔が見える。
「カイザーどうした?」
イケメンが歩いてベランダの扉を開ける。
おおぅ。よくみると金色じゃないかな?このドラゴン。名前がカイザーで、このイケメンのドラゴンか・・・
ジーーと視線を感じる。
カイザーが見ている。
いや、なぜ私を見る?
「カイザーどうしたんだ?黒髪が珍しいか?地味で貧相だろ?私の好みではないぞ?」
失礼な!私だって顔だけ男なんかお断りだ。
我慢して黙っている。
手を動かして何か訴えている。
「そこの黒髪の女。こっちにこい。カイザーがおまえを食べたがっているようだ。」
「陛下、お待ち下さい!そのような事の為に黒髪の乙女をお連れしたのでは無いはずです!」
「黙れ!誰に言っている?女早くこい。」
はぁーっため息をつく。我慢したのに無駄だったなーと思いながら歩く。
「どこの国の王も馬鹿なのね?人を呼んでおいて地味で貧相?女性に対して礼儀もマナーもを知らない人が国のトップって・・詰んでるわね、この国も。諌める臣下を自分の機嫌やワガママで抑えつけていばりちらすなんてどこのお子様よ?カイザーが私を食べたがってる?あんた自分のドラゴンの事何もわかってないじゃない。それでパートナーって言えるの?」
ベランダに出るとカイザーが顔を寄せてくるので撫でる。すると舌で舐められる。
「ちょっと舐めないで!」
「なっ⁈俺のカイザーに・・・おいっ!この女を牢に連れていけ!」
途端にカイザーが唸りだす。
「陛下、お待ち下さい!カイザー殿が反応を示したのです。ここは様子を見てはどうでしょう?」
宰相と思われるおじさんが言う。
「チッ!おまえにまかせる。俺の前に姿を見せるな!」
言うなり部屋を出て行った。護衛や綺麗どころもついていく。
「申し訳ありません。黒髪の乙女。私は宰相のマルク・スタンリーです。お部屋も用意しております。あなたの護衛は彼ら3人です。あまり陛下を刺激しないで下さいね?」
「はじめまして、宰相様。私の事は乙女と呼んでください。刺激も何もあんな躾のなってないお子ちゃまに関わりたくありませんから。私から近付いたりしませんよ?それと、カイザーが反応したとはどう言う事ですか?」
「それは・・・女性に反応したのがです。陛下の正妻を娶るのに陛下が選んでカイザー殿に会わせても知らん顔で、触ろうとすると威嚇して認めないので結婚できないのです。陛下もカイザー殿に認めてもらいたいと思っているようですが・・・それなのにカイザー殿はあなたに反応し、触られても喜んでいたようなので・・・陛下も驚いたと思います。」
「なんか、やっかい事に巻き込まれた?そんなの関係なく結婚すればいいんじゃないの?その女性が好きなんでしょう?ってさっき侍っていた女性のどちらかなの?」
「いえ、正妻候補の方は部屋にいます。あの2人は側室候補でして。」
「ふ〜ん?正妻を溺愛してるの?他の人にみせたくないから部屋で監禁、自分は側室を連れてイチャイチャしてるってことね?ろくでもないわね。で、私ここに来るだけでいいって聞いたんだけどもう出て行ってもいいの?」
「ええ好きに過ごして頂いて構いませんよ。」
「そう。じゃあこの世界の事とか一般常識とか教えてもらえるかしら?召喚した国は約束守らなくて教えてくれなかったから。」
「では手配いたします。」
「よろしくお願いします。」
宰相様が3人に目配せしている。
「では散歩がてらドラゴンの厩舎に案内しましょう。」
「では、案内を頼む。」
ギル達3人が案内してくれる。
「ねぇ、何を企んでいるの?」
「何の事だ?」
「最初から私をドラゴンの厩舎に連れて行く予定だったんでしょう?」
「そんな事はない。時間があるからだ。」
「ふーん?」
何を企んでいるのか知らないけど利用される気はないよ?
ドラゴンの厩舎について見てみるとロート達の他にも緑に黄色がいる。
みんな大きいねぇ。
順番に見ていたが1番奥にいたのは黒いドラゴンだった。




