第八話 着替え
玄関を出る時に自分の姿を見てみた。
「朝大変過ぎたけど確かに服変だな・・・」
家を出て真矢の家まではすぐ近所だった。
「人に会わないといいわね」
半笑いで真矢が言った。
そんな話をしていると真矢の家についた。
真矢の家は小さい時に遊んだことがあるだけだったがとにかくデカい。
「親に見られたら恥ずかしいから急いで部屋に行くからね。」
コクリと頷いて玄関にはいる。
「ただいま。友達と部屋にいるね。」
「お邪魔します」
と言って真矢の部屋に急いだ。
階段を上がり部屋に入る。
いかにも女の子って感じの部屋だった。
「鍵して。入られたら困るから。」
荷物を置き椅子に座った。
「とりあえず着替えようか。服変だし(笑)」
この服装は真矢の笑いのツボに入ったらしい。
「服脱いで。下着もつけてないんだし全部かしてあげるから。」
真矢はクローゼットから服を何着か出して下着も数枚取り出した。
「何してるの??早く脱いで」
真矢はもう完全に慣れていた。
適応力早すぎるってと心の中で呟きながら純は服を脱いだ。
「なんか・・・恥ずかしいな」
胸を手で隠しながら真矢の前に立った。
「手どけて。ブラのサイズが合えばいいんだけど。」
純は手をどけた。こんな気持ち初めてだな。気持ちすら少しずつ女の子に近づいてるのだろうかと思った。
それからは真矢のされるがままだった。
ブラは少し大きいらしいが入った。
真矢が用意してくれた服を着て次は下を着替える時がきた。
「下は自分で出来るでしょ??そこのを着て。私も着替えるから振り向かないでよ。振り向いたら殺すから!!」
真矢は女の体だが俺を一応男扱いだった。
「お前の見たって嬉しくねぇよ!!」
純は強気に言い返した。
純はため息をつきながら用意してくれたパンツとジーンズはいた。
目の前の鏡で自分の姿を見た。白いシャツに細身のジーンズ。やっと女の子らしい服装になった。
鏡の奥では制服を着替えてる真矢が見えた。
ブラウスを脱いだ。綺麗な背中だった。次にラフなTシャツに着替えた。
そしてスカートを脱いだ。すらっとした脚。小さなヒップ。真矢ジーンズをはいた。
真矢の着替えを見ていた純は少し興奮した。
やっぱり俺は男だなっと思えた。少し嬉しかった。