第七話 お泊まり
真矢は一時間程度で目を覚ました。
体を起こして純を見た。
「・・・嫌な夢かと思ったけど現実なんだ・・・」
真矢は全てを受け入れたようだ。
「わかってくれたんだな。」
純は嬉しかった。理解してくれたことがとても嬉しかった。
「でもなんで??どうして??女の子になっちゃったの??」
真矢は当然の質問をしてきた。
「それがわかれば苦労しないっての」
純はため息をつきながら答えた。
「そうだよね。この事を知ってるのは私だけ??」
「そうだな。今のところは」
二人は大きなため息をついた。
真矢は悩みながら言った。
「いろいろ問題がありすぎて何からしていくべきかな」
純は頭を抱えた。
「確かにそうだ。いつ男に戻れるかも、なんで女になったのかも全部わからない」
真矢は頷きながら何かを決心した。
「純!!今日は私の家に泊まりなさい。いろいろ考えなきゃいけないし、それに・・・」
純は突然の事で驚いた。
「えっ!?ちょっ!?・・・それに・・・何??」
「それに服装が変よ(笑)」
真矢は笑いをこらえていたようだった。
「なんだよ!!仕方ないだろ!!笑うなよ!!ったく・・・泊まるよ。泊まるしかないし」
純は立ち上がり部屋へ荷造りに向かった。
ジャージやタオルをバッグにつめた。
後ろから真矢がついてきて
「身長はよく似てるわね。服は私のをかしてあげる。」
確かに横に並んでみると目線が同じだった。
荷物をつめていざ真矢の家へ。