第六話 俺が純だ!!
ゆっくりとドアを開けた。
「純??今日の電話なに??・・・えっ??だれ??」
真矢はビックリして言葉を失った。
純は冷静だった。
「真矢・・・とりあえず入ってくれ。」
ビックリしている真矢を家に招き入れてリビングに案内する。
真矢はソファーに座って困惑しながら聞いた。
「えっと・・・あなたは誰??」
マジマジと見ながら聞いた。
「信じられないだろうけど・・・俺は純だ。」
少しの沈黙が流れた。
「・・・ぷ(笑)あの〜なんのイタズラ??純は部屋にでもいるの??」
真矢は笑いながら何も信じてくれなかった。
「本当なんだよ!!朝起きたら女になってて。」
純は必死で説明した。
「だからぁ〜もういいって。早く純呼んで来て。ネタばらしでいいじゃん」
真矢は半ばキレ気味だった。
「本当なんだって!!信じてくれよ。」
真剣にかつ冷静に伝えた。
「なめてんの!?意味わかんないって!!早く純を呼びなって!!」
キレられた・・・
もう言葉が出なかった・・・
「・・・ならどうしたら信じてくれんだよ・・・」
精一杯の言葉だった。
真矢はあきれたように言った。
「じゃあ私の誕生日は??」
「12月23日」
純はすぐに答えた。
「えっ!?」
真矢はすぐに答えられて驚いていた。
「小さい頃はクリスマスと一緒にされて嫌だってよく言ってたよな」
真矢は目を見開き驚いた。
「なんで・・・知ってるの??」
「だから俺が純なんだよ」
真矢の目をまっすぐ見ながら言った。
「でも・・・そんなわけ・・・じゃああの痣があれば信用する・・・」
真矢は理解にとても苦しんでいた。
「いいよ。ほら」
服をめくり痣を見せた。
それは真矢も知っている痣だった。
「そんな・・・嘘でしょ!?えっ・・・」
ガクッ!!
真矢はあまりのショックに気を失ってしまった。