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第二十話 任務成功??

まさか!!

警備員がこんなに早く来るのは予想外だった。

「真矢急げ!!誰か来るぞ!!早くどっかに隠れるぞ」足音がドンドン近づくプレッシャーの中二人が暗闇の中で入った部屋は・・・

「ちょっと!!なんで掃除用具入れなのよ!!」

二人で入ると中はぎゅうぎゅう詰めの満員電車状態だった。

「しっ!!もう時間がない!!静かにしろよ」

そう言い終えた直後に職員室のドアが開く音が聞こえ懐中電灯の光が職員室内を照らす。

掃除用具入れの少しの隙間から職員室内を覗きながら警備員を見ているとさっきから腕に柔らかいものが当たっていた。

ぷに、ぷにゅ・・・

その柔らかいものが腕に当たる度に真矢の息づかいがドンドンと荒くなっている。

「はぁ・・・はぁ・・・んっ・・・」

真矢は必死で声を出すのを抑えているようでやっと純は何に当たっているのか気付き血の気が引いていった。

[俺はここを出たら殺される・・・ずっと真矢の胸を触っていたのだから・・・]

もう純の頭の中に警備員が近くにいることなど頭から消え去っていた。

これ以上自分の罪を重ねないように体勢を変えようと狭い掃除用具入れ内を動いたとき物音をさせずに無事真矢の胸から離れる事に成功した。

自分の罪を最小限に抑えることに成功した純は再度警備員がどこにいるかを確認。

幸いこっちには気づいていないようだった。無事去っていってくれと願っているとまた真矢の異変に気付いた。

胸からは離れたはずなのに真矢の息づかいはおさまっていないのだった。

「んっく・・・はぁ!!はぁ!!」

少ししか見えないが真矢の顔は赤くなって少し汗ばんでいたのだ。

その理由はすぐにわかった。自分の膝にとても熱く少し湿ったものがあたっているのに気付いた。

[あ〜・・・俺は完全に終わった。ここを出た瞬間に天にめされるだろぅ・・・悪気はないなんて伝わるはずがない。真矢の股に膝を押し当てていたのだから・・・]

そんな絶望を感じていると警備員はだいぶ前に職員室を出て行っていた。無事ではないがなんとか発見されずに掃除用具入れを出た。

あとは帰るだけなのだが

「まっ真矢・・・帰ろぅか・・・」

もう純はかける言葉が無くなっていた。

警戒しながら生徒指導室に向かっている間も真矢はずっと

「帰ったら殺す・・・絶対に殺す・・・」

と呟き続けていたのだった。

誰にも発見されることなく学校侵入作戦は終わった。

学校から少し離れた所で真矢が立ち止まった。

純が恐る恐る振り向くと同時に

「この!!セクハラ変態野郎〜!!」

ドフ!!!!?!?!

純は見事に真矢の恨みがこもった跳び蹴りをくらった。

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