第十八話 侵入!!準備
学校侵入作戦の朝、真矢が学校に行ってる間に純は準備をすることにした。
「一応指紋とか残さないようにしなきゃな」
純は朝から近くのホームセンターに向かった。
ゴム手袋やドライバー、ペンチを購入し侵入計画の準備は整った。
真矢は学校について昼休みまでは普通に学校生活を送り、お弁当を食べ終えて生徒指導室に向かった。
周りに生徒も先生もいない。今しかない!!
勇気を出してドアに手をかけた時
「ん??小酒井??どうしたんだ??生徒指導室なんかに」
階段から上がってきた郡松先生に不意をつかれた。
「あっいや〜・・・ドアが少し開いてたんで・・・」
真矢はビックリしておどおどしながら答えた。
「ビックリさせたか??小酒井は優秀なんだから生徒指導室にお世話になることはないぞ〜」
郡松先生は大きな声で笑いながら廊下を歩いて行った。
ふぅ〜っとため息をついてから素早く生徒指導室に侵入した。
窓にはカーテンがしてありカーテン越しに窓の鍵を開け慎重に生徒指導室を出てすぐにトイレに逃げ込んだ。
人生真面目に生きてきた真矢は悪事をしたのは初めてで心臓がまだバクバクと強く脈打っていた。
トイレで自分を落ち着かせていると予鈴が鳴り教室に戻り残りの授業を受けていつもの用に家に帰り純に電話をかけた。
「もしもし、今学校から帰ったわよ。ちゃんと鍵はあけたから。とりあえず純の家に今から行くわね」
そう言って着替えを整えて純の家に向かった。
呼び鈴を鳴らし玄関から出てきた純はしっかり女の子の格好だった。
「ちゃんと女の子してるじゃない。関心、関心」真矢は笑いながら純の部屋に向かった。
「そんな事はどうでもいいんだよ。ちゃんと鍵開けてきただろうな??」
真矢の発言がとても恥ずかしくて照れ隠しで強く言ってしまった。
「ちゃんと開けたわよ。凄く緊張したわ」
ため息をついた。
そして夜中になるまで純の家で時間を潰し夜中に二人は学校に来た。
「さぁ!!いくぞ!!」